長年愛されてきた肉まん、野菜まん、早朝6時から購入できます
こんにちは、台北ナビです。
とある朝、ナビはMRT「忠孝復興」駅の出口2を出て、右へ出ました。
目的地は、おいしい!と聞いていた「姜太太包子店」。なんと、駅から50m先にあり、約30秒で到着。時刻は朝の8時過ぎ。ナビの前に約5人が並んでいます。ナビもその列の最後についたら、後ろにはあっという間にまた5人…。何て言うこと!写真も撮りたいけど、お話も聞きたいし、まずは自分の注文をとってから、脇へよけました。
行列が途切れない…
う~ん、行列はいつ途切れるのか…人が少なくなったところで、ちょこちょこお話しを聞いていると、店先のスタッフたちが2Fでゆっくり食べたら?とのこと。
え?2Fもあるんですか?!と、売り場に向かって左の階段を上ってみました。
2Fにイートインスペースって、知ってました?
カフェというほどおしゃれじゃないけど、快適な空間が広がっています。
復興南路が真下に見下ろせ、右側には餡を詰めている作業も見られ、ちょっと面白い空間です♪
ナビはさっそく買った6種の肉まんなどを取り出して写真を撮り始めたら、テーブルで豆の殻取り作業していた方が、「そうなのよねえ、2Fもあるのよねえ、あんまり皆ここへは上がってこないけど~、朝は皆忙しいから買ったらすぐ会社に持って行って食べたりするのよねえ」と。ナビも「そうですねえ、私も大体そうしてます。でも2Fがあるって知りませんでした~。知ってる人は来るけど、知らない人はまさか、ですよね」「ここ、いい感じでしょ?」「ええ、広くて快適♪」などと話し始めたんですが、え?もしかして、この方が「姜太太?」
広々してます
意気な姜太太
豆の皮剥き中
「姜太太?ですか?」とのナビの質問に、女性はニッコリ。「そうよ、姜は主人の名字だから、私が姜太太。」お店ができたのは20数年前。場所はずっとこちらの場所だそうで、当時小さかった子供さんたちももう30歳とのこと。店の名前を付けるのも姜さんの奥さんが作る包子の店だから、「姜太太包子店」でいいんじゃない、とあっさり決定。
生活のために始めた包子店は、最初は鮮肉包、高麗菜包、韭菜肉包、酸菜肉包の4種のみ。当時は1個7~8元だったそうです。今では1個15元。大きさはずっと変わらず、小ぶりに見えますが、中身はぎっしり詰まっています。現在も人気があるのは、この4種だそう。ここ数年になって出てきた葫瓜(ひょうたん)肉包も人気がありますが、ナビは雪裡紅(雪菜)肉包の方が好きです。葫瓜肉包ですが、最初皮の中身は家庭のおかずとしてよく食べていたのを、これも包子にしたらどうか?と作ってみたら大人気になったんだそうですよ。
姜太太はその話しぶりも心意気も何だか江戸っ子風、笑顔も素敵
作業場の中まで案内してもらいました…
月曜日から金曜日まで、平日は朝6時から夜7時まで営業。準備は4時くらいから始まるとのことでスタッフは皆さんそう遠くないところにお住まいだそう。姜太太を筆頭に、1Fの売り場もそうですが、2Fのガラス越しには、威勢のいい元気なお母さん風のスタッフたちがテキパキと働いているのが、よく見えます。「中、見てみる?」とのことで、作業場を少し拝見しました。
入って目の前には大きな冷蔵庫が3つ。現在セントラルキッチンも完備し、具材は作られた後にここへ運ばれます。1日5000個近くの包子が売れるということなので、この場所では野菜を洗ったりする空間などがとてもじゃないけどないとのこと。確かに…。
看板の鮮肉包の豚肉は、朝2時に市場で解体された新鮮なものをそのまま使用しています。冷凍を通さないことで、肉の旨味が格段違うとのこと!肉まん好きのお客さんの中には、どこどこは冷凍豚肉だからおいしくないんだよと、かなりのこだわりを持っている人もいるんだとか。多くのスタッフが役割分担をテキパキこなしている様子を見ると、とてもモチベーションが高い職場で、それが多くの人に愛される包子1個1個に集結されているんだというのがよくわかりました。
右には、大きな蒸し器がどど~ん。蒸し時間は、一番長い鮮肉包で15分くらいというから、蒸しの回転も速いですね。蒸された包子は、即効1Fへ運ばれます。エレベーターはないので、スタッフが何回も上がり降り。うーん、足腰鍛えられそう。
そして、左はイートスペースからも探望できる包み作業の場所。
粉を練る器械はフル回転で回っています。
ちょうど包んでいたのは、葫瓜肉包。
スタッフは皆熟練者ばかりなので、目分量で中身の重さはほぼ平均になります。
それにしてもかなりぎっしり詰めていました。そして、結び目も均等で、並んでいるとかわいらしい巾着袋の行列のようです。
かわいいですね
どれもうまい!
さあ、いろいろ食べ比べてみましょうか?
招牌肉包
何をとっても一番人気だという鮮肉包。皮は薄く、餡は多い。軽く噛むだけで、肉と肉汁がほとばしってきます。少し冷めたのも食べたら、皮が肉汁を十分吸収し、それはそれでおいしかったです。
高麗菜肉包
キャベツの甘味と肉のうま味がうまくまじわっています。
台湾では定番の野菜まんですが、キャベツの汁がおいしいです。
酸菜肉包
炒めた酸菜とミンチ肉が詰まっています。酸っぱさの中に若干のピリ辛。これもはまってしまう味ですね。酸菜ってこんなにおいしかったの?て思える包子です。
葫瓜肉包小さな干しエビが出汁のポイント。1個だけじゃ物足りないと感じてしまう包子。
雪裡紅肉包雪菜とミンチ肉の包子。個人的には1位でした。中を開けると雪菜のいい香りがぶ~んとしてきて感動、口の中に入れると、噛むごとにその香りと雪菜そのものの味が広がっていきましたね。満足。
素菜包
ニンジン、キャベツ、キクラゲ、春雨が入っています。塩と胡椒が程よい加減でいい香りと味を添えています。ヘルシー感いっぱいの野菜まん。食べた後も胃に負担がきません。
豆沙包
餡が甘すぎなくて、いっぱい入ってるのがうれしいです。
2個ぐらい塩味風のを食べてから、3個目にこれを食べたい!
朝ごはん用はまだあり
朝ごはんメニューは、下の方に書いてあります
忠孝復興店では、包子以外に、饅頭夾蛋、蛋餅、蔥花蛋、荷包蛋などの選択もあり。ただし、時間は6:30~10:30。蛋餅を買っていく人が多かったです。よし、次回買ってみよう。
飲み物は豆漿と米漿が各種2サイズずつ。ナビが飲んだのは小さいサイズです。
平日の朝、出勤する人はのんびり食べている暇はないけど(時間に余裕をもってならいいですが)、観光客ならぜひ2Fへ上がってみてください。復興南路を眼下に見ながらの朝ごはん。道路はすぐ真下にあり、交通量も多いところなのでバイクの大群を眺めたり…、なかなか面白い光景です。
姜太太はこの後、市場に野菜を買いに行かなきゃ、と出ていってしまいました。
朝9時くらいかな、2Fへ上がってみると、もしかしたら姜太太に偶然会えるかもしれませんよ。
以上、台北ナビがお届けしました。