新たな牛肉麺の食スタイル、リッチな空間で、ワイン片手に牛肉麺をいただこう!
こんにちは、台北ナビです。
台湾に来たら一度は食べておきたい牛肉麺。しかし、その店構えはどこも大衆食堂といった感じでなかなかくつろげない…。そんなイメージを一変させるような牛肉麺店がありました!それが今回ご紹介する「天下三絶」です。
ラグジュアリーな空間で、ゆったりと牛肉麺をいただいてきました~。
ゴージャスなインテリア
お店の中に足を一歩踏み入れると、なんとも牛肉麺屋らしからぬ空間が広がっています。
「牛肉麺屋です」といわれなければ、高級レストランに来たかと勘違いしてしまいそうなほどのゴージャスさ。テーブルもゆとりを持って置かれているので、広々としています。BGMにはジャズなどが流れていて、とてもリラックスできちゃいます。
そして注目は、各テーブルの上に吊り下げられているシャンデリア!キラッキラ光っていて、まばゆい限りです。
お店のいたるところに絵画やアンティークが飾られており、食事の前に目も楽しませてくれます。
なんと孔雀の羽根!
お店の奥にはVIPルームが。部屋の壁紙をよく見てみると…。なんと、孔雀の羽で出来ています!絵ではなく、本物の孔雀の羽根が一枚ずつ貼られているのです。なんとも贅沢。
インテリアにこだわる理由とは
創業者の呉贊浩さんはもともとインテリアデザイナーをしていたのですが、ずっと料理が好きで、2012年に30年来の夢であったこの牛肉麺店をオープンさせました。
呉さんがこだわったのが、店の空間。台湾に牛肉麺店は約3万軒あるのですが、ほとんどのお店は庶民的で、インテリアには無頓着なお店ばかり。そこで、味がおいしいのはもちろんのこと、心地良い空間やサービスを提供したいとの思いで、お店づくりをしているのだそう。
インテリアにこだわるのも、インテリアデザイナーならではですよね。
お店に飾られている絵画なども、海外へ行った時に買い付けてきたものなのだとか。
壁にもユニークなデザインが施されています
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座り心地のよいソファー
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オーナーの呉奇澤さんと奥さんの楊芸娟さんご夫妻がお店を取り仕切っています。とてもフレンドリーなおふたりです。
現在は創業者の息子さんである呉奇澤さんが、お店を取り仕切っています。
そして、もうひとつの願いは、海外の人に広く台湾のローカル料理である牛肉麺を食べてもらうこと。現にアメリカやカナダなど欧米系のお客さんも多いのだそう。またゆくゆくは海外に支店を開くことも計画しているのだとか。
「三絶」=新鮮な食材+シンプルな調理+まごころ
店名である「天下三絶」の「三絶」とは、新鮮な食材・シンプルな調理法・ていねいさ、まごころという意味。化学調味料などは一切使わず、すべて天然の食材を使っているため、とても健康的なのです。
多くのメニューはあっさりとした味付けのため、60代以上の年配のお客さんも多いのだそう。また、その場所柄や価格帯から、会社の社長や芸能人など、富裕層のお客さんが多いのだとか。ナビがうかがった平日のお昼も、お偉いさんらしきビジネスマンなどが会食を楽しんでいました。しかし、富裕層だけでなく、若いカップルなども、ゴージャスな牛肉麺屋という珍しさから、デートで訪れているそう。
ワインを飲みながら牛肉麺!
豪華なインテリア以外に、「天下三絶」には普通の牛肉麺屋と違うところがもうひとつ。それは、ワインを片手に牛肉麺が食べられるということ!なんとも新しい組み合わせです。
ワインは、1200元~3000元のものまで数種類あります。1200元のもののみ、グラスでの提供も可(1杯300元)。ナビが興味をそそられたのは台湾・彰化産の赤ワイン(1800元/瓶)。酸味が強いのが特徴だそうで、ワイン好きな人は試してみては?ちなみにナビがいただいたのは、スパイン産の赤ワイン(1杯300元)。酸味も渋みもほどよく、フルーティーで飲みやすかったです。
そして、水曜日の夜は、牛肉麺などの主菜を頼むと、グラスワインを一杯サービスというキャンペーンも実施中。これはうれしい!!
ワインを飲みたい人は水曜日がお得
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色々なワインを取り揃えています
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しかし、日本人なら、お酒はつまみと一緒に食べて、麺は締めにしたい!という人も多いはず。「天下三絶」にはそんな酒飲みの人の希望を満たすメニューもあります。
招牌滷味拼盤(小)280元おつまみがほしいという人にイチオシなのがこちら!台湾式煮物・滷味(ルーウェイ)の盛り合わせです。牛すね、牛すじ、湯葉、豆干、豚の耳、昆布、煮玉子などいろいろな具材が乗っています。滷味はちょっと漢方風の味付けで苦手な人もいると思いますが、こちらの滷味は上品な味つけで、初めての人でもすんなり食べられそうです。この滷味はレベル高し!そして、しっかりとした味付けなので、ワインにも合います。写真は小サイズですが、ボリュームがあり、おそらく4人くらいで食べても十分なほど。お酒を飲む人は、これを先に頼んで一息ついた頃に、牛肉麺を頼むと良いかもしれません。
極品牛B腱麺(極品牛すね麺)450元牛肉麺はスープにこだわりが。4種類のトマトと2種類の玉ねぎを8時間ゆっくりと煮込んで作られています。そのため、あっさりとしつつも、野菜のやさしい甘みを感じることができ、深みのある味わい。基本はうすめの味付けですが、スープをもっと濃い味にしてほしいと思ったら、店員さんにお願いすると濃い目に調節してもらうことも可能です。ワインと一緒にいただく方は、濃い目の味付けにしてもらったほうがいいかもしれません。
特大の牛肉!!
牛肉はB腱という部位を使用。B腱とは、後ろ足の太ももの部分。
そして、この牛肉の大きさ見てください!ナビはおはしで持ち上げる時、思わず「重い!」と言ってしまったほど。なんともボリューミー。この肉が2塊も入っているので、食べごたえは抜群!
こちらの「極品牛B腱麺」はアメリカ産牛肉を使用していますが、その他の「天下絶品牛肉麺」や「特級牛筋牛肉麺」はオーストラリア産を使用。アメリカ産とオーストラリア産では、肉のやわらかさや弾力が違うため、料理により合う産地の肉を使っているのだそう。
麺は3種の麺からお好みで
麺は家常麺(太麺)、ラーメン(中太麺)、鶏蛋麺(卵麺・細麺)からお好みで選べます。 ナビが注文したのは家常麺。
付け合せのピクルス
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食後に梅酢もサーブされました。さっぱりしていてお口直しにぴったり
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牛肉麺以外のお料理もレベル高し!
卓越紅寶石麺(トマトときのこの麺)200元牛肉はちょっと…という人には、野菜たっぷりの麺も。こちらの麺は、トマトベースのスープに、きくらげやマッシュルームなどのきのこ、豆腐がたくさん入っています。トマトの甘味がしっかりと感じられ、ちょっと胃がおつかれな人にも食べやすそう。野菜を摂りたい人におすすめ!お子さんも好きそうです。
野菜佐排骨飯套餐(骨付き豚肉のセット)250元排骨飯にあさりのスープ、3種の付け合わせがセットになっています。かなりのボリュームで、この価格はリーズナブル!女性がひとりで食べるのは大変なんじゃないかと思うくらいです。そして、この排骨も絶品。とても薄く伸ばされていておはしで軽く切れちゃいます。熱々のうちに召し上がれ~。麺類は薄味のものが多いのですが、こちらのセットの排骨や付け合わせはどれもわりと濃い味付けでした。ガッツリ食べたい男性に好まれそう!
付け合わせは豆干、白身魚のフライ、えんどう豆とそぼろ。白身魚のフライもさくっと揚がっていて美味!
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あさりのスープ。しょうがが効いていて、すっきりとした味わいです
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このほかにも、ベジタリアンの人にも食べられる「京都麻醤麺」や「苦茶油麺線」などもあります。 おかずに小菜もどうぞ。
千張茄子(揚げなす)60元 醤油ベースの味付けに、酢が効いていてさっぱり!
胡麻小黃瓜(ごまきゅうり)60元 きゅうりにごまペーストがたっぷりかかっています。ごまペーストはあっさりとして、パクパク食べられます。
洛神蓮藕(ローゼルれんこん)60元 れんこんにローゼルのエキスがしっかり染み込んでいて、ほのかにローゼルの甘みを感じることができます。ピンクの色がきれい。なかなか他では見かけないメニューで、味わいも独特なので、興味がある方はお試しください。
紅燒烤麩(しょうゆ煮込みの麸)60元ひと口かむとしょうゆがじわーり口の中に広がります。こちらはかなり濃い目の味付け。
ゴージャスな空間でゆったりと牛肉麺をいただく。そんな新たなスタイルを提案してくれる「天下三絶」。きれいな空間でおいしい牛肉麺を食べたい方だけでなく、ビジネスマンの接待などにも使えそうです。いつもと違った雰囲気で牛肉麺を食べたい方は一度足を運んでみては?
以上、台北ナビでした。