異国情緒あふれる店内で創作中華料理とおいしいカクテルをいただきながら、生演奏も楽しめる台北有数のナイトスポットが京華城百貨店の中にリニューアルオープンしました~!
京華城百貨店のまわりは今とっても注目されていておしゃれなお店が沢山あるんですよ~
こんにちは、台北ナビです。
台北有数の老舗ラウンジバー、中国父が京華城デパートの11Fにリニューアルオープンしたと聞いてさっそく行ってきました~!
京華城は松山区にあるデパートでMRTの駅からは少し遠いですが映画館やキッズパーク、結婚式場、ジムにナイトクラブなどなど沢山の娯楽施設があり、幅広い層に人気のデパートです。
ナビはMRTの國父記念館駅から歩いたのですが15分ほどで到着しました。直通のエレベーターに乗っていざ、11Fへ~!
デパート周辺は夜になると静かです
|
|
お店の看板、発見!
|
|
いざ、11Fへ~
|
タクシーがおススメですが、徒歩の場合は球状の建物を目印に歩くといいですよ♪ |
シンプルな外装になっていました!はたして中は…??
エレベーターを降りて進むとすぐに見えてくる中國父の看板、
デパートの中にあるため概観は前ほどのインパクトはないまでも、変わらず要塞のような雰囲気で兵馬俑の置物や中国の銅鑼など、前のお店で見覚えのあるオブジェが陳列されています
入り口のドアをくぐると…まるで別世界!!
入ってすぐ足元が透明ガラスになっていてその中にはミニサイズの兵馬俑が!しかも虹色にライトアップ、と入った瞬間からわくわくさせてくれる仕掛けが沢山!
広々としたおしゃれなお店にチェンジ!
雰囲気がさらに良くなって、くつろぎやすいお店になってました
椅子や机もそれぞれちょっとづつ違うのでぜひ見てみて下さいね~
前のお店の時はちょっと不思議な雰囲気の異国感のあるお店でしたが、リニューアルオープン後は都会的で洗練されたイメージに変わっていました。広々とした店内は、中央にあるライブスペースを中心に、一人でも気軽に入れるバーカウンター席から個室風の円卓席まで合わせて160人入れる広さ。左側が全て窓になっていて、晴れている時は夜景を見ながら、いい雰囲気でお酒がいただけます。
ちなみにオーナーが集めているというお店の中にある骨董品たち、その中でもとくに多い兵馬俑。店内には大きいものが15体、小さいものはなんと…200体も!テーブルや椅子も実は一つひとつ違うものを使っているそう。オーナーが前のお店の時から少しずつ集めたものには、貴重なものも沢山あるそうなので、要チェックです。
より良いお店へ…お客さんへの熱意あふれる店員さん
こちらがAmorさん
今回リニューアルオープンした中国父について熱心に話してださったのが物腰やわらかなAmorさん、話す声もとってもやさしいんですよ!お店へ対する熱意がすごく伝わってきたのが印象的でした。
前の好立地からデパートの中に移動してきて色々な部分が変わった中国父。こちらへ移動してきたのは新しい挑戦だとAmorさんは語ります。「駅から遠くなってしまったりと今までと変わってしまう部分はあるけれど、たとえばここは饒河街夜市からもとても近いから観光後、ホテルに帰る前にちょっと一杯、と立ち寄ってくれるようなお客さんが増えてくれたらうれしいですし、雨の日は窓側が滝のようになってとっても綺麗なんです。」とのこと。なるほど!雨の多い台北ですが、それを滝に見立てるとは…斬新ですね!9月からはランチの営業も始めるそうなのでまた新しい一面が見られそうです。
「お客さんに驚きや感動を与えたい」こだわりのお料理たち
こちらのデパートの中に移動になってから特にこだわったというのがお料理。今までもおいしい創作料理が楽しめた中国父ですが、さらに料理の国際化にこだわって海外の有名店を沢山食べ歩いて研究したそうです。今回はお店の自慢のメニューをご紹介しますという事で123種もあるメニューから6種類をいただいちゃいました!
前菜盛り合わせ
真ん中:西汁青芥蝦醤(380元)
左上:涼拌檳榔花(220元)
右下:雲南冷牛肉(320元)
「日本の懐石料理からインスピレーションを得た」というとおり、盛り付けがとても綺麗な前菜3種盛りの真ん中に並んでいるのは中国父オリジナルのエビマヨネーズ。さっくさくに揚げたエビに台湾マヨネーズと阿里山産のわさびを合わせたオリジナルソースを和えたこちらはエビのぷりぷり感とさくさくの衣、そして、わさびソースの香りがすごくマッチしたお料理で、原稿を書いている今でも忘れられないほど美味しかったです!わさびのさわやかな香りが口いっぱいに広がって一口でやみつきになっちゃいます。
お皿の両角に盛られた2種類の前菜は、柔らかなサーロイン牛とトマトのマリネは添えてある糸唐辛子を一緒に食べると辛さ香りがさらに加わってお酒がすすむ味、もう一つの白い前菜はあまり見ることのない檳榔樹(ビンロウジュ)の花と豚肉をごま油で合わせたナムル風で独特のシャキシャキ感が後を引きます。
エビの味が忘れられない~!
|
|
ビンロウの花は素食レストランなどで出てくる高級食材なんだそうですよ
|
|
上に載った唐辛子がすごく良いアクセントを加えてくれます
|
どのお料理も香りにとてもこだわっていて、一口食べる毎に印象がすごく違っておもしろいです |
台湾伝統料理をアレンジした一口卵焼き
厚煎老菜圃蛋(360元)
おいしい蝦に幸せ気分でいる所で出てきたのがこれまた驚く見た目の卵料理。
「これはマカロンをイメージして作ったんです」という台湾伝統の卵焼きは、丸っこくってなんだかきのこみたい。元々この料理は大きいオムレツのように焼くことが多いのですが、こうすることで楽に分けられるので少人数でもオーダーできちゃうのが良いですよね!この形にするために普通に焼いた後さらにオーブンで焼いているそう。上には歯ごたえの良いキュウリの細切り、客家族の豆條、そしてトリュフと色も味も楽しいトッピングがついています。
このトロットロのお肉がたまりません~!おなかがすいている時にぴったりのメニューですよ♪
「綺麗~!」四角いお皿にきっちり並んだお肉とキュウリ、四角い包子、見た目だけでもうれしくなってしまうみんな大好きな料理、トンポーロー
どこでも食べられるメジャーな中華料理だからこそ中国父だけのオリジナリティを、という事で肉を煮込む際に桂花(キンモクセイ)とお酒を足すことで香り付けをしてあるそう。香り重視で薄めの味付けですが、元のお肉の味とトロトロになった脂身が口の中でとろけます。包子(パン)の部分もお店の手作りでお肉にぴったりの大きさになってるんですよ~色々食べたい人にぴったりの小さめサイズなっています
魚がにらんでるっ!びっくりの台湾伝統土鍋料理
邱佬酒家砂鍋魚頭(1600元)
出てきた瞬間、「えぇ~!!」とのけぞりそうになった今日一番のびっくり料理がこちら。
オーナーの出身地である彰化県員林で子供の頃にご馳走として食べていた砂鍋魚頭を現代風にアレンジしたもので、メニュー名にもある魚の頭が鍋の中にドカーンと乗っています。この魚の頭は先に揚げる事で臭みがなくなる上、スープが綺麗な透明になるそう。魚の他にはどんこ、ハマグリ、イカ、高野豆腐、木耳、つくね、トマト、ブロッコリー、ねぎ、唐辛子、白菜と12種類もの具が入っていてと~っても豪華!中国父のオリジナルで炊きあがったらさらにふわふわに揚げた卵を入れる事でダシにコクが加わるそう。
こちらのお料理はいただかなかったのですが、もう見てるだけでおいしいのが伝わってくる位の料理へのこだわりが土鍋の中に詰まってました。特別なお料理なので前日までに予約が必要です。
見た目にびっくりしますがとってもおいしそう!…機会があったら絶対食べてみたいです
|
|
こちらの卵がスープにコクをプラスしてくれるそう、そのままでもおいしそう~
|
有機野菜やこだわり産地の食材をふんだんに使ったこのお鍋、スープは透明で黄金色になるんだそう! |
とっても長~い、お酒です!
萬里長城(1200元)
ここまで見た目、味で驚かせてくれた中国父。いったいどんなお酒が出てくるのか…と思っていたら店員さんがものすごく長いものを持って近づいてきました…
万里の長城という名前にふさわしい机からはみ出してしまうほど長―い特注の板にはそれぞれ違う味の10種類のカクテルが乗っていて、赤、緑、青とカラフルでとっても可愛い!見るだけでテンション上がっちゃう事間違いなしの一品です!レモンの乗っているお酒には火をつけてくれるのでシャッターチャンスですよ~。
味は甘いかわいらしい味だったり、すごくミントの利いたお酒だったり、パイン風味だったりとそれぞれ全く違っていて、カクテルのテイスティングをしてるみたいでとっても楽しかったです、個人的には青い色のお酒が一番美味しかったです。皆で1杯ずつ飲んだり、2人くらいでどれが好きか味わいながらと色んな飲み方ができてとってもおススメの一品です。
火はすぐに消えちゃうのでカメラの準備をお忘れなく!
|
|
お酒は底のほうに沈んでいるので一息で飲むか、かき混ぜてから飲むのがおススメ
|
とにかくテーブルに乗り切らない長さにびっくりする一品です!一人で全部飲んだナビは…結構フラフラ~になりました♪ |
日本語メニューのない中國父ですが、それでも日本人のお客さんが3割を占める理由は中國父ならではの雰囲気とお客さんを大事にする接客だと思います。人数や客層に合わせたおすすめを用意したり、メニューを1杯ずつ丁寧に説明してくれる接客態度はとても好感が持てました。
前に来店した日本人のお客さんが一皿毎にとても喜んでくれて、とてもうれしく思ったと語ってくださいました。お客さん一人ひとりのちょっとしたことを覚えてくれているなんて、お客さんを大事にしてくれる表れですよね。
「中國父」といえば…生ライブ!毎日違うテーマの音楽が楽しめます
生ライブを楽しめるバーといえばココ!という位「中國父」にかかせないのが音楽!
おいしいお酒とお料理をいただいていたら、ステージ側がざわざわと騒がしくなってきました~!中国父の目玉、ライブ演奏のスタートです。
生演奏が聞けるラウンジバーとして有名になった中国父、移転後ももちろんジャズからロック、ダンスミュージックなど毎日違うジャンルの音楽を楽しめます。取材日の月曜日は平日の仕事後も落ち着けるようなジャズ演奏です。
「時尚節奏爵士、ナイトリズム」と称した月曜日は女性ボーカルNICOLE(ニコル)さんと3人のバンドメンバーによる4人組みのジャズバンド。ニコルさんは赤く長い髪に腰までスリットが入ったセクシーなドレスで登場し、他のバンドメンバーもスキンヘッドにサングラスなどととっても個性的。でもそんな外見とは裏腹に演奏は軽やかで心地よく、お客さんたちを楽しませてくれます。
演奏曲は80年代のジャズの有名なナンバーや中華な雰囲気をミックスしたボサノバなどで、ライブが始まると前の方の席まで集まって聞いているお客さんも沢山いました。ナビも普段こういったお店に来ることはあまりありませんが、「生」ってやはり贅沢感があるなと感じさせてくれました。
トランペットも歌声も素敵なニコルさん、すごく優しい声なんですよ~
|
|
黒帽子+黒縁メガネでベースの嘉偉さん、ソロがすごく格好良かったです!
|
暁飛とかっこいい名前のドラマーさんは外国人!
|
|
キーボードにサックスにクラリネットと強面ながらなんでもこなせる智暉さん
|
曲によって楽器をつかいわけるメンバー達 |
ボーカルのニコルさんは、台湾初のボーカル兼トランペット奏者でジャズシンガーとして今とっても注目されている方で、他のメンバーも有名なバンドで活動している実力派なんだそう。中國父からデビューした有名歌手も実は沢山いるそうなので、ぜひ未来のスターの歌を聞きに行ってみてくださいね♪
変わらないのは「お客さんを大切にする気持ち」
「来てよかった!」とお客さんに思ってもらえるようにスタッフ全員がんばっているそう!旅行の思い出になる良いお店です♪
今回リニューアルしたお店に行って、前のお店とは全く違う印象を受けました。場所に、建物に、お客さんに合わせてお店の形は変わりますが、来てくれたお客さんに楽しんでもらいたいという気持ちは同じで全く変わっていませんでした。なじみのお客さんも観光客も温かく受け入れてくれる中國父、ぜひ行ってみてくださいね!以上、台北ナビでした。