人気ケーキ店の「Amo」がカフェ一号店をオープン!ヨーロッパ風のオシャレな雰囲気でお茶を楽しめば、ケーキの試食もできちゃいます♪
こんにちは、台北ナビです!
先日このナビでもご紹介したケーキ店「Amo」。台北市内にも7つの店舗を持ち、地元の人なら誰でも知っている人気店が、創立18年目にして新しい分野に挑戦!初めてカフェをオープンしました。一番の特徴は、ケーキ店の開いたカフェなのに、ケーキが売られていないということ。さてさて、どんなお店なのでしょう?さっそく行ってみましょう。
大人気のケーキ店がカフェをオープン!
台北に住む人なら誰でも知っている「Amo」は、大の日本好きであるオーナーの周正訓さんが、「日本のようなおいしいケーキ専門店を作りたい」という気持ちで立ち上げたこだわりのケーキ店です。詳しくは以前一号店を取材したときに触れていますので、こちらの記事もチェックしてみてください!
チーズケーキだけの店舗販売から始まったお店は瞬く間に人気となり、一号店の開店から18年を経た今では9つの店舗を持つまでに。年間数億円を売り上げる大企業へと成長しました。そこでオーナーは昨年8月、ケーキ工場と本社を土城市に移転。本社の1Fに店舗をオープンするにあたって、新たな挑戦としてカフェを開くことにしたのだそうです。
カフェのある土城市へは、台北中心部からMRT板南線一本で行けます。「土城」という駅もありますが最寄りはここではなく、終点の「永寧」駅から徒歩で3分ほどのところにあります。2番出口を出ると、左手のビルの上に大きな案内板が掲げられているのが目に入りますので、矢印の通りにまっすぐ歩き、1つ目の角を曲がればすぐ。土城は数多くの工場や電子系の会社が立ち並ぶやや閑散としたエリアなので、ワインレッドの看板が目立っていました。ケーキを扱う店頭販売のお店と並んでカフェも1Fに入っています。
ヨーロピアンテイストのおしゃれな店内
中へ入ると思わず歓声!広々とした空間が広がります。
まず驚くのが、5メートルあるという天井の高さ。お隣のケーキ販売店とは店内からも行き来できるようになっているのですが、販売店とカフェを隔てる壁が一面鏡張りになっているので、広い店内がさらに広く感じられるんです。その鏡には舞台に使う緞帳のような重量感のあるカーテンがかけられ、反対側の壁には一面に油絵が。ソファー席はもちろん、テーブル席の椅子も布張りでゆったりとした造りになっていて、カフェというより喫茶室と呼びたくなるような、ヨーロッパ風の重厚感あふれるデザインで統一されていました。
お店の奥に案内されたナビは、ドアを開いてまたビックリ。そこにはホテルの一室のような洗練されたお部屋が。こちらは予約の必要な個室で、付近にある会社が会議室として使うこともあるのだとか。そのため大型スクリーンも完備していて、オシャレなだけでなく機能的なんです。ここでカフェのメニューを楽しみながら会議だなんて、いい企画がどんどん生まれそうですね~。付近の会社には日本や欧米から来ている駐在員の方も多く、ランチタイムにはこうした外国人客が続々とカフェにやってくるそうです。
天井が高いのも快適
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壁にかかった絵画をよく見てみると…
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ヨーロッパの街角にAmoのお店が!お店のイメージはこんな感じ
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設備のそろった会議室も洗練されています
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あれ?メニューにケーキがない??
ステキな内装に興奮しながら、さっそくAmoのケーキでお茶を…とメニューを見ていると、あれ?メニューにケーキの名前が載っていません。Amoといえばこだわりのケーキ屋さん。看板商品はどこに…?ナビがうろたえていると、広報の李さんが疑問に応えてくれました。「ここではケーキを売ってないんです。飲み物に合ったケーキやお菓子を、こちらでご提供します」。な、なんと!飲み物をオーダーすると、無料でケーキを添えてくれるというのです!
太っ腹なサービスに驚くばかりですが、オーナーの周さんがここ土城にカフェをオープンしたのは、そもそもケーキとお茶を一緒に楽しむ、という文化をもっともっと台湾に広めたいという思いがあったから。このカフェは、「このケーキ、コーヒーに合う!」「こっちはラテと一緒に食べるともっとおいしい」といったケーキの楽しみ方を提案する場所でもあるのです。ケーキは毎日4種類程度を用意してあり、飲み物を1つ頼むと1~2種類提供してもらえます。しかもさらに驚くことに、店員さんに「もう少し食べたい」とリクエストすれば、追加もOKなんだそうです。
ただし食べ放題とは趣が違うのでご注意を。このサービスが地元の新聞に紹介された時、「飲み物を頼めばケーキ食べ放題」と書いてあったんですが、これには広報の李さんもちょっと苦笑い。ケーキの提供はあくまで試食。お店の提案を楽しんで、新たなティーライフを開発する、というのが正しいスタンスですので、あしからず☆
こんな風に、お好みのドリンクに合うケーキを添えてくれます♪
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隣の販売店では人気のケーキを購入できます
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試食を繰り返してケーキと合うドリンクをチョイス
イタリア産のコーヒーや…
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イギリス産の紅茶などドリンクにもこだわりが
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こうした高い志でオープンしたカフェですから、メニューへのこだわりも相当です。準備は半年以上を要し、何度も何度も試食を繰り返して、ドリンクメニューとケーキの相性をチェックして選ばれた7種のドリンクは、どれもAmoのケーキとマッチするものばかりだそうです。ケーキのラインナップについては、再び以前の記事をチェックしてみてくださいね!
たとえば、アイスコーヒーは阿默摩卡馬仕卡邦(AMOモカマスカルポーネ)」や「日本高鈣乳酪蛋糕(日本風ハイカルシウムチーズケーキ」に、ホットコーヒーは今年の新作「瑞士巧克力莓果蛋糕(スイス風チョコベリーケーキ)」にピッタリ。
人気の「荷蘭貴族手工蛋糕(オランダ風ロイヤルバターケーキ)」や「日本真咖啡蛋糕(日本風コーヒーケーキ)」には、コーヒーよりもアールグレイティーの方がマッチするそうです。お店ではクチナシの入った烏龍茶も提供しているのですが、これにはケーキではなく台湾定番のパイナップルケーキがついてきます。
「荷蘭貴族手工蛋糕」などミルフィーユ系には紅茶がマッチ
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クチナシの香りがする烏龍茶には定番のパイナップルケーキと
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ティラミスやマスカルポーネはコーヒー系のドリンクと
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ラテもおしゃれです
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軽食メニューもおすすめです!
サンドイッチも日本人好みの味です
ドリンクをオーダーして、Amo自慢のケーキを試すのもいいのですが、軽食メニューも充実しています。サンドイッチは「田園燻鶏三明治(スモークチキンサンド)」と「法式里肌三明治(豚ヒレ肉サンド)」の2種類。どちらかを選んでコーヒーまたは紅茶とセットで頼めるメニューもあります。
スモークチキンサンドの方を試食させてもらいましたが、新鮮な材料を使っていて美味しかったです。ソースもピリ辛で、クセのないシンプルな味。日本人の口にもとてもよく合うと思いました。
絶品フォカッチャはぜひ食べてみてください!
おいしいアイスラテともよく合います
そしてナビたち取材班が「おいしい!」と感激したのが、スコーンとフォカッチャのパンメニュー。特にフォカッチャは台湾人好みの食感に仕上げるために、発酵時間などを調整したこだわりの一品というだけあって、見た目は台湾小吃の生剪包や胡椒餅のような親しみやすい雰囲気ですが、一口食べるとそこはイタリア…しっとりモチモチでまさに絶品です。
オリーブオイルとトマトサルサソースがついてくるのですが、これをつけると本当にビックリのおいしさ。日本のベーカリーにもまったく引けをとらないクオリティなんです。このお店に行ったら忘れずに食べてくださいね!
スコーンの方も独特の工夫が。プレーンスコーンだとちょっと硬い、ということで、ミルクとクランベリーを加えてあります。フランスから輸入したというバターと自家製のブルーベリーソースで頂くと、甘みと酸味がまざった絶妙な味わいでした。スコーンもさることながら、バターの美味しさにうっとり。こちらもおすすめしたいメニューです。
スコーンにはやっぱり紅茶が一番
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左列は試食できるケーキ。右列は自慢の軽食メニュー
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フィナンシェも人気メニュー。とても上品な甘さです
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ケーキよりお土産向きですね♪
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とってもオシャレな雰囲気で、好きなドリンクとピッタリのケーキをいただくなんて、なかなかの贅沢。これを120元からのお手頃価格で楽しめるんですから、市内から離れたエリアとはいえ、行く価値はあるんじゃないでしょうか。ちょっと遠いといっても、MRTに乗れば台北駅から一本で30分程度ですからね!お隣の販売店も広くてゆっくりとお土産を選べますので、ぜひぜひ足を運んでみてください。
以上、台北ナビがお届けしました。