地元民強力推薦のお醤油さんが作り出した鶏料理!太陽の恵みをたっぷり受けたお醤油もうまい♪
こんにちは、台北ナビです。宜蘭人からここの鶏料理は食べてみて!絶対に後悔させないから!と連れてきてもらったのが「阿媽的手工醬油」。台湾のバラエティ番組もこぞって紹介する人気店なんです。鶏まるごと一匹料理も絶品ですが、昔ながらの作り方を守り続けたお醤油も見逃せない♪
メニューはひとつだけ!
これだけ!
お醤油屋さんの隣に併設されたレストランでいただくのは「豆腐乳桶仔雞套餐」。メニューはこれだけ!やっぱりメニューは個性が必要だろ?誰に何と言われようと、自分のお店なんだから自分の好きなものをメニューにする!味だって自分がおいしいと思うものを出すんだ。それが俺の個性!と格好良く言い切ってくれたのはオーナーの李浴祁さん。そして絶対体にいいものを提供したいから、添加物などは一切排除!味付けも自ら手作りで作り上げた醤油と豆腐乳を使用したここだけでしか食べられない一品なのです。忙しい合間を縫ってナビに熱い思いをぶつけてくれた李さん。俺の考えはシンプルなんだ!そういうことだから、俺は醤油を作り行ってくる、と風のように醤油作りに戻っていきました。
パイナップル醤油??
パイナップル豆腐乳とパイナップル醤油で10時間煮込んで作ったスープに葱を詰めた鶏をまるごと一匹浸し12時間待ちます。50分間桶の中で焼き上げ、特製麦芽糖金柑ソースを皮に塗り、再度20分焼き上げると完成!焼き上げる際にはかぼちゃとサツマイモを桶の底に入れておきます。鶏を焼くとき落ちる油と蒸気によって甘~くなるんです。
味のポイントとなるパイナップル醤油。伝統的な作り方をモットーに作られたお醤油にカットパイナップルを醤油桶に入れ熟成させると爽やかなお醤油が出来上がりました。酸味の強いパイナップルがお醤油と交じり合い甘く香り高いお醤油に大変身!お肉のソースやサラダのドレッシングとしてはもちろん、フルーツにもつけることができる魔法のお醤油へと早変わり♪
じゃ~ん!完成です♪
サラダと一緒にいただきます
4~5人でも充分お腹いっぱいになっちゃう量です
李さんのもうひとつのこだわりは、「健康にいいものを届けたい」。だから「豆腐乳桶仔雞套餐」には「養生きのこ鶏鍋」「卵ポテトサラダ」「和風サラダ」がついています。台湾でまるごと一匹鶏料理を注文すると鶏肉ばっかり…という風になってしまうのですが、サラダが2種類もついているし、このサラダを使い鶏ちゃんを巻いて食べるのです。なんてヘルシー♪初めての方には店員さんが優しく包み方を教えてくれるのも親切です。
色とりどりのサラダ。ドレッシングはパイナップル醤油!
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子供にも大人気だという卵ポテトサラダ
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早速ナビも大口開けていただきました!鶏肉とサラダが合わさってうま~い♪何よりこの特製タレがおいしいったらありゃしない!聞いてみるとこのトロっとしたタレはパイナップル豆腐乳に蜂蜜とパイナップル醤油特別配合しているんです。李さんによると、まるごと一匹鶏料理では塩コショウを脇に添えているのが多いけれど、あの塩コショウにはうまみ調味料が使用されていてあまり体にいいとは言えないそうなんです。その点この特別タレは体にいいのはもちろん、クセになるお味♪爽やかに食べたい方にはサラダについているパイナップル醤油につけて食べてもおいしいです!
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お腹がいっぱいになったところで、醤油の作り方も教えてもらいました。
李さんが小さな頃にお母さんのそばで見た、お醤油と豆腐乳の作り方を進化させて作りだした健康でおいしいお醤油なんです。まず、添加物は一切加えず防腐剤も使いません。じゃぁすぐ腐っちゃうの?答えはNO。お醤油は2年間持ちます!宜蘭の太陽を利用し菌を発酵させるため太陽の日差しがきつい6月~8月の期間中だけしか釀造に適さないそうです。
① 黒豆を煮込み、冷やし水気を落とす。一日陽に晒し半乾燥の状態にし、再度1日竹籠の上に乗せ、布で陽を遮る。
② ①を均等にかき混ぜ、風通しの良いところで発酵させる。この時35~38度の温度を維持する。この温度が大切で、温度が高すぎると布をかぶせ温度を下げるなど、細心の注意を4時間ほど払う。
③ 発酵した黒豆を1日中陽に晒し、余分な水分が除けたところで醤油甕に入れ湧き水を加える。一日放置すると黒豆はゆっくりと沈む。その後塩を加える。
④ 熟成した醤油をろ過し⇒沸騰⇒冷却。再度ろ過した後に麦芽糖と砂糖を加え、約5時間沸騰⇒冷却⇒瓶詰めで完成。
こんな手間のかかる作り方はバカが作る方法なんだけど、俺はこの作り方にこだわるんだ!大会社ではこんな作り方できないだろ?と自虐的に話しながらもどこか得意げなのが印象的でした。
試食しないと売りません!
オーナー夫人自ら説明!すべて試食できます♪
お醤油、豆腐乳はもちろん、台湾料理に使えそうな食材も売っているのですが、すべて試食してから買ってください!とのこと。自分が好きなものを買って欲しい!という現れなんですね♪ナビは同じ醤油でも3年物、1年物とあり、味の深さが違います。ナビはあっさりしているのが好きなので1年物の方がお好み。もっと爽やかなものがいい方はパイナップル醤油がオススメ。日々料理をする編集長は豆豉(トウチ)と「豆腐乳桶仔雞套餐」で食べた特製タレを購入♪食卓にもこの特製タレを使ったサラダやお料理が並んでいるそうです。
自然の恵みをたっぷり受けたお料理に醤油。このご飯だけのために宜蘭に行っても惜しくない!そう思ってしまうほどのおいしさです。お店の近くには台湾はもちろん、日本でも人気の「下一站幸福(秋のコンチェルト)」のロケ地があるなど、なかなかホットな場所。是非台北から少し足を伸ばして食して欲しいです~。
以上、この醤油を使いこなせる料理上手女子になりたいナビがお届けしました。