古民家をリノベしたなごみのカフェ、路地裏で「找到」了(見つけた)!
店舗は台湾大学内に移転しました。下記の記事は以前のものとなります。
新住所:台北市大安區羅斯福路四段1號(台湾大学の新生南路側の門にある「新月台」2F)
新電話:(02)2367-9456
こんにちは、台北ナビです。
近ごろ、昔ながらの建築物の趣きを活かしたままリノベーションし、レトロモダンなレストラン、展示場、ショップ…などなどに再生する動きが広がっている台湾。今日はそんなカフェのひとつ、「找到咖啡」をご紹介します!
ここ数年、「康青龍」と呼ばれるエリアが人気。この「康青龍」とは日本人にもお馴染みの観光スポット永康街を中心にした周辺エリアのことで、永康街とそのおとなりにある青田街、龍泉街の頭文字から名づけられています。具体的にはその3ストリートだけでなく、さらに広範囲の麗水街や金華街、潮州街、泰順街、温州街、雲和街、浦城街、師大路を含んだエリアをさし、台湾大学や師範大学をはじめとした数多くの大学(分校)が集まるアカデミックなエリアでもあります。そのため、カフェ・レストランや書店、ショップなどが集まり、個性的な雰囲気を作り出しています。元々、日本統治時代に高級官僚の住宅街があったところでもあることから、朽ち果てた日本家屋を目にすることも少なくありません。
王さんは元々は建築デザイナー。このカフェも自らデザインしています。屋根、梁、柱などを残したその内部は、天井が高くキモチイイ~♪見上げれば木造の造りはそのままに、数部屋あったという壁は取り払われ、広いワンルーム風の内部に落ち着きます。天上から吊り下がるランプも、置かれたどこか不ぞろいなテーブルと椅子もさりげないセンスが光り、オシャレ。レトロな雰囲気にピッタリとマッチしています。
店内に残る柱。この傷が長い月日を物語っています。建築当初から時代を見続けた来た見張り番。
|
|
幾重にも梁が通り、この建物を支えています。
|
元々は床は60cmくらいの高さがあったそうですが、それを低く板を張り直して天井も高くなりました!
|
|
壁には日本人アーティストPEPEさんの猫の絵やケンタロウさんの写真がさらなる雰囲気を盛り立てています
|
そんなステキなテーブルと椅子はドイツのアンティークモノ。かつてドイツ中古家具店「魔椅mooi」にあったもので、王さんのご趣味だそうです。このカフェは王さん・黄さんご夫婦のおめがねにかなった場所で、「找到了!」(見つけたっ!)という感じだったので、「找到咖啡」という店名がついたのだとか。
また、ここは細い路地裏の住宅地にひょっこりと現れるカフェ。昔ながらの建物を活かしているので、見ためも一見「日本の」オウチ風。店先に古い木馬が置いてあるあたり、「ちょっと違う!」雰囲気が漂っていますが、道沿いに面したところに入り口がありません。建物横に設置された小庭風のエントランスを通ってやっと入り口が見つかります。しかも、この入り口、全面ガラス窓の壁に1枚板のドアがついている形でちょっとわかりづらい!入りづらい!そんな風にしてやっと「找到了!」(見つけたっ!)とカフェに入れる仕組みとなっています。
王さんは言います。「庭から入りちょっと落ち着いた気持ちになってカフェへ入ってください。」う~ん、建築家らしいコンセプトがある様子。まさに、この庭がレトロ空間へのタイムトンネルということでしょうか?
どんなステキに出会えるのかな?楽しみです♪
そんなステキカフェで出会ったお料理やスイーツ、ドリンクはすべてオリジナル。メニューに載っている以外にも、週1ペースでメニューチェンジがあり、それらはカウンター脇の黒板に書かれた「本日のスペシャルメニュー」でチェックできます。オーダーの際はそちらも要確認ですよ!
找到熱沙拉 Salade Chaleur
300元
店名が冠されたホットサラダ。「ホット」サラダと聞いて温野菜サラダを想像しましたが、実際はアフリカっぽい?中東っぽい?エキゾチック風。マメとクスクスの上に日本のナスやエリンギ、トマトにローマンレタスがのっています。パイやチーズも盛られており、軽い食事としても満足いく一皿。フォカッチャ付きなのでさらに大満足!女性ならこれとドリンクでOKかも。
天使青醤鮪魚冷麺 ドリンク付き(4つから選択)※2014年7月現在、提供していません。
バジルとツナの冷たいカッペリーニパスタは、黒板に書かれた夏だけの期間限定メニュー。名前を見ただけでは、ツナ缶とバジルベースのソースを思い浮かべました。が、出てきてビックリ!たっぷりとマグロのたたきがのっていました。バジルソースはあっさり。パプリカの色味と相まって夏っぽい!添えられたサラダはオレンジソースでこれまた夏っぽい~♪10~11月頃まで食べられそう。
欧式水果果粒茶 Europe Gardenホット200元/アイス200元
レモン、ライム、リンゴをベースとしたヨーロピアン風フルーツティー。赤い色がとってもキレイ!柑橘系フルーツがベースなので、あっさり&さっぱりとしていて甘さはほとんどなし。料理の味を引き立てる1杯であり、暑い夏にスッキリとしたいときにピッタリな1杯。
西西里咖啡 Siciliaアイス170元
※2014年7月現在、提供していません。
カクテルみたいなグラスに入ったカクテルみたいな見た目のコーヒー、シシリア風カフェ。エスプレッソ2ショットにレモン、砂糖をミックスした濃い目のコーヒー。ですが、レモンの風味が効いていてとてもさわやか!飲みやすいです♪上には泡立てたミルクとレモン皮のスライスが。とりわけ夏にピタッとはまる1杯。アイスのみ。
完全巧克派 Trouve Tart120元
※2014年7月現在、提供していません。
なんとチョコレート98%(!)という、パーフェクトなチョコレートパイ。とっても濃厚で、甘さ控えめな大人な味。チョコ好きにはたまらないはずです。土台のパイ生地は若干ドライ気味…なのが残念ですが、濃い目のコーヒーと一緒にいただいたら最高の一品です!
白酒檸檬慕斯 Lemonade Mousse90元
※2014年7月現在、提供していません。
レアチーズ風のレモンムース。口の中でとろける柔らかさがいくらでも食べられそう!ほどよい酸味があって、夏場に特にオススメ。お皿にハニーソースで描かれたお花がかわいい♪上に散らした緑色はレモンの皮で、さわやかさをプラス~!
緑茶啤酒 Iki Beerアルコール類も豊富に揃えてあります。そして、どれもちょっと変り種で気になるものばかり。その中からいただいたのが緑茶ビール、「Ikiビール」。漢字で書くと「生きビール」ということで、日本産??かと思いきや、オランダモノ。緑茶の味はしませんが、ゆずの酸味のする苦めのビール。
テーマはおもしろカフェ!
オーナー王揚恩さん。奥さんの黄昭玉さんはご懐妊とのことで本日欠席
元々建築家だった王さんとトリマーだった黄さんがカフェ経営に乗り出したのは「台北にはおもしろいカフェがない」との思いがきっかけだったそう。そして「找到咖啡」に程近い青田街に1号店「学校咖啡ECOLE」をオープンしたそうです。こちらのカフェスペースはやや小さめですが、地下フロアがあり、そこでは映画や展覧会、DJイベント、ライブコンサート、読書会…などなどが開かれているのだそう。大学の多いエリアに出現した新たな大人のための「学校」、それが「学校咖啡」なのです。
「学校咖啡」の名前の由来は「となりが学校(新生国小)だから?」「学校で使われてたイスが置かれているから?」とさまざま聞かれるそうですが、「学校で学ぶように、このカフェで学んで欲しい」とつけたそう
|
|
「找到咖啡」のご近所さんである「日光大道(新生店)」とコラボして台湾大学内に「找到日光aurore」をオープン。こちらのショップデザインはなんと王さんだとか!
|
「学校咖啡」のおとなりには中古家具・雑貨を販売する「魔椅mooi」があり、そちらも見逃せません。またその「魔椅mooi」、一時期「找到咖啡」内に「找到魔椅」として営業していましたが、現在のところ一時的に「魔椅mooi」に場所を移して営業中とのこと。カフェで一息ついた後に立ち寄ってみてはいかがですか?
また、王さんはさらなるおもしろいカフェ作りを模索中。「お客さんも働く人もみんなが楽しめる店づくりが目標」だといい、「いい意味で完璧すぎず、脱力しているくらいがリラックスできる」とのこと。自然体なカフェでゆったり・のんびり過ごしたいですね!
みなさんも、ここ「找到咖啡」でステキな時間を「找到」見つけてみてください。
以上、台北ナビでした。
●学校咖啡ECOLE●住所:台北市青田街一巷6号 電話:(02)2322-2725
※その他の支店、「找到」グループのショップ等はウェブサイトでご覧ください。