台湾にもおいしいステーキがある!特別な日に訪れたい大人気のステーキレストラン♪
こんにちは、台北ナビです。自他共に認める牛肉食女子なナビ。台湾在住3年ですが、やっぱりお肉は日本で食べるのが一番!と思い、台湾では正直期待していなかったんです。しか~し!台湾にもありました!贅沢の極みを楽しめる極上のレストランが。すべての従業員が高い向上心とプライドを持っている本物のレストランに出会えました。
季節感溢れるレストラン
5つ星ホテル「維多麗亞酒店」の4Fにあるこちら。エレベーターを降りると○に囲まれた168という文字がライトで照らされています。これは住所の168号から付けた店名。一路発(一六八という発音と同じ)という、走り始めたらすべてがどんどんうまくいくという中国語の意味も込められています。このフロアに一歩足を踏み入れるとオーブンから流れ込むお肉のおいしい香りが漂っています。ナビが訪れたのは12月だったのですが、店内にセンスよく飾られたクリスマスのアレンジメントが美しく、台湾にもこんな素敵な場所があったんだ!と感動。
様々な目的に使用できます!
こちらには6つの独立した貸し切り部屋があります。レストランでは珍しく会議室としての機能も完備されているので、仕事に、結婚パーティに、会食に…様々な用途に使用することが可能です。一番小さなお部屋は2人~、仕切りを外して最大50人まで収納できるようになるそうです。また各お部屋には最低消費額が定められていますが、1人1コースを注文し、サービス料などを足すと最低消費額に達するというのも嬉しいですね。特別なお祝いや特別なお客様との会食には是非使用したいものです。
PRIMEという名に恥じぬ様…
卓越した、最高位のという意味があるPRIME。その形容詞がぴったり!と思わせてくれたのが、お肉の貯蔵庫。0℃±1℃に設定された室内には各種のお肉が名札を付けて熟成されていました。この熟成の工程がお肉のおいしさを決めると言われるくらい大切で、基本的には30~45日熟成させるのですが、お肉の種類、天気、気候様々な要素によりそのお肉の一番いい熟成の時間は変わるといいます。こちらでは毎日検査をし、一番おいしいと思われるところでシェフが味見をしOKが出たものだけをお客様に提供する!というこだわりぶりなのです。
オーブンにもこだわっています!
最高のお肉を使っても焼き方ひとつでお肉の味はかわります。こちらでは、オーストラリアとアメリカから取り寄せたという2つの大きなオーブン使用しています。1つは約260~270℃の温度でパンや野菜、魚をオーブンし、もうひとつは火が3か所から出て550℃の温度でお肉を焼き上げます。また、クヌギの薪を使用しているので、お肉に木の何とも言えない香りが付きより美味しさが増すのだそうです。
パンや野菜、魚用のオーブン
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薪が中で焼かれています
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おいしさの秘密を教えてくれた郭榮宗さん
でも、そのままお肉をこのオーブンに入れるのではありませんよ~!まずは海塩をお肉に振りかけ、鉄板で表面に焼き色をつけます。そして低温オーブンで10分ほど焼きます。この過程がとても大切で、強火で長く焼くと肉汁が飛んでしまうため、先に低温オーブンで火を通し、550℃のオーブンに入れるのは短時間。これが肉汁、おいしさをお肉の中に封じ込める秘訣なんだそうです。
ジョンソンさん
ステーキ屋さんと言えばお酒が飲みたくなりますよね?こちらでは250種類以上のワインを揃えており、アメリカのワイン・スペクター誌の「Award of Excellence」を台湾で2つ目に受賞しました。この賞は幅広い地域のワインとヴィンテージワインなどが充実しているレストランということが認められたという名誉ある賞だと言われています。こちらのワインセラーは15~17℃に保たれており、季節やお天気によって微調整しながらワインにとって最適な温度を保っています。こちらのソムリエは台湾に住むこと8年という香港人の郭永賢さん。従業員の方はみなさんジョンソンさんと呼んでらっしゃいました。ワインを語ると止まらないジョンソンさん。予約時に飲みたいワインなどの要望を教えていただければお店に置いてないものも全力で探しますよ!とおっしゃっていました。また、ナビの様なワインに疎いけどおいしいワインをいただきたいという方もご安心を!自分の注文したお料理と自分の好み、例えば甘口だけどさっぱりしたのどごしのワイン!とかを伝えれば自分にぴったりのワインを探して来てくれます。
また、台湾で初めて取り入れたというEnomaticワインサーバーは最新の技術で開栓後も色・味・香りを開けたてのように保てるのだそうです。多くの種類のワインを飲んで頂きたいということで、ワインリストのグラスワイン3杯880元、4杯1100元というスペシャルプライスで提供。これで、前菜、サラダ、メイン…とお料理に合ったワインをそれぞれ楽しめるという憎いサービスなのです。
お肉には何を付ける?
こちらのお肉には3種類ずつのお塩、マスタード、ソースが必ずついてきます。
マスタードは鼻につ~んとくるイギリス風、ワサビを少しプラスしているフランス風、まろやかなフランス風。ソースはこしょう味、バーベキュー風味ラディッシュソース、ワインソース。ピンク色のお塩はヒマラヤ産。すみれの香りがし、3つの中で一番塩が強いです。茶色のお塩はハワイ産。竹の香りを付けた珍しいお塩。白いお塩はフランスの島で6~8月だけ海水が蒸発して取れるもので、とっても貴重なお塩。ナビはこの白いお塩が一番のお気に入り!色々な味が楽しめるのは嬉しいですよね!
従業員のみなさんのレストランへ対する熱い思いがビシバシ伝わってきたところで、ナビの期待も高まるばかり…。では早速ご自慢のメニューを見させていただきましょう!
こちらは単品注文もできますが、ほとんどのお客様はコースメニューを注文されるようです。お得なのでコースメニューを注文されることをオススメします。
コースはパン、前菜、スープorサラダ、メイン、日替わりグリル野菜、デザートとなっており、日替わりグリル野菜以外は自分の好きなものを選ぶことができます!
ナビはこちらオススメという美國克里克農莊精選老饕牛排(6オンス)1980元のコースをいただきました。このお肉はアメリカで手間と時間を惜しみなくかけて育てられ、政府基準もはるかに上回るとまで言われる牛肉を提供しているクリークストーンのもの。その選ばれし牛ちゃんのリブアイキャップ(ロースかぶり)と言われる部位は運動量が少ないためほとんど筋がなく、油がたっぷり乗っているといい、お肉自体の香りも濃厚で1頭の牛からわずかしか取られない貴重な部位です。こちらの顧問を務める鄧有癸さんが監修したお店は必ずあると言われる看板メニューなのです。
パン:フォカッチャ
手作りのフォカッチャは海塩が効いてパクパクと食べてしまうお味。お好みでオリーブオイルとバルサミコ酢のソースにつけても◎。おかわりも自由です。生地を3日間も寝かせてから窯でひとつずつ焼き上げているのでもちもち~。毎回焼き立てほやほやのフォカッチャが食べられるんです!
前菜:帝王蟹餅
タラバ蟹と野菜を混ぜて餡を作り焼き上げています。上に乗った香草はオリーブオイル・お塩・レモンの皮で和えただけのシンプルなもの。タラバ蟹の味がしっかりと感じられるのに、とても爽やかなお味。開店以来メニューに載り続ける人気メニューです。
サラダ:經典凱撒莎拉
スモークサーモンを散りばめた珍しいシーザーサラダ。イタリアの代表的なチーズ・パルミジャーノ・レッジャーノのスライスもかかっています。チーズとサーモンの相性が抜群で編集長お気に入りの1品です。
メイン:美國克里克農莊精選老饕牛排(6オンス)
待っていました!ナビも初めて食べる部位です。焼き加減のオススメはミディアムレア!見てくださいこの赤み。口に入れた途端お肉のうまみが口中を駆け巡り、柔らかいので少し噛むだけですぅ~と口の中にとろけて行きます。こちらナンバーワン人気というのも頷けます。おいし~~。また、必ず食べて欲しいのが横に添えられているガーリック。オリーブオイルをかけて低温で焼き上げたのですが、これがクリームのように柔らかく甘いんです。お肉と一緒に食べると美味しさが増しますよ~。
サイド:爐烤季節蔬菜
日替わり野菜は旬の野菜にお塩とオリーブオイル、ローズマリーを振りかけて焼き上げただけのシンプルなもの。なのになぜこんなにも野菜がおいしいのかがすっごく不思議!
デザート:烏龍密愛玉凍
愛玉自体にはほとんど味はないのですが、阿里山産の烏龍茶と混ざり合い台湾らしいデザートです。上に乗った手作りのハチミツアイスもおいしい!
ランチセットよりもより選択肢がより豊富になるディナーセット。ナビは美國蒙大拿亁式熟成助眼牛排(12オンス)4800元をセレクト。これはメニューにfor twoと書かれており、2名様でシェアするタイプのもの。このタイプは前菜などのセレクトを2種類ずつできるのも嬉しいです。この乾式と書かれたお肉は「乾燥熟成肉」と言われるもので、高級グレードのお肉をより柔らかくうまみを凝縮させたもの。リブアイ部のお肉を骨ごと乾燥熟成庫内に約21日貯蔵。その後乾燥した部分約30%を切り落とし、再度こちらの貯蔵庫で45日間熟成させた手間暇かけたものなのです。
前菜:炙燒北海道干貝
人参とピクルスに和えられたウニクリームソースが口中に広がり、大きなホタテと一緒に口に頬張ると幸せな気分に!見た目もとっても美しいです。
前菜:新鮮進口生蠔
厚みがあるカナダ産牡蠣とうまみが詰まったフランス産牡蠣は毎日空輸便で届けられるとても新鮮なもの。添えられたソースはシャンパンソースとカクテルソース。レモンと一緒にかけて酸味を楽しみながら食べました。
スープ:蘑菇卡布奇諾湯
見た目はカプチーノ、その実態は…マッシュルームスープなのです。マッシュルーム・シイタケ・ボルシチーニ茸をゆっくりと炒め、煮込み、スチームミルクと混ぜ合わせたもの。ちなみにミルクの上にはボルシチーニ茸パウダーを散りばめています。きのこの濃厚な味とミルクが混ざりクリーミー!子供にも大人気の開店以来の人気メニューです。
スープ:No168巧達湯
台東の池上米を使用して作られたチャウダースープ。燻製ベーコン、小さく砕かれたクルトンが入り食感も楽しい。あさりの上に乗っているボルシチーニ茸が絶品!
メイン:美國蒙大拿亁式熟成助眼牛排(12オンス)
お肉自体が厚みがあるので2人用しか用意できないこのお肉。だから噛み応えがあるんです。これもミディアムレアがこちらのオススメ!噛むたびにお肉のおいしさがじわじわ出てきて、もう幸せ!編集長もお気に入り~。
サイド:奶油玉米・爐烤煙燻番茄・煎烤大蘆筍
本来は2種類のみですが、今回は特別3種類食べました。こちらのサイドベジタブルは新鮮なお野菜をシンプルに味付けをしています。
アメリカ産スイートコーンはその名の通りとても甘く、ちょっぴりの塩とバターがその甘さをより引き立たせています。酸味と甘味がほどよく感じられるトマトグリルはお肉によく合います。そしてナビが感動したアスパラ!お塩を振ってグリルしただけなはずなのにアスパラ自体の味が濃厚でおいしい。
デザート:蘋果布里歐麵包搭
パンで作られたタルトはとても柔らかい!りんご本来の甘さを感じられる味付けはアップルタルトと手作りバニラアイスを一緒に食べるとお口の中で幸せなハーモニー!
デザート法芙納香蕉熱巧克力搭
チョコとバナナのゴールデンカップルなデザート。噛むと流れ出るチョコレートとカラメルで表面がパリっとしているバナナを一緒に食べるともう最高です。このチョコレートは苦味も感じられるものなので、甘すぎる心配もなし。添えられているマンゴーシャーベットもアクセントとなって美味です!
食後の飲み物:カフェラテ
食後にはコーヒーと紅茶を選ぶことができます。コーヒーと言ってもカプチーノやラテも選ぶこともできます。紅茶も3種類とブレンドティーからも選べます。また、日替わりのスナックもついてきます。ナビがいただいたのは上品なお味のマカロン!
デザートワインをいただきました
デザートに1杯ワインはどうですか?とジョンソンさんの魅力的なお誘い。では!とナビは甘く、お酒が弱い人でも飲めるワインをリクエスト!ジョンソンさんがセレクトしてくれたのはハンガリーワインを代表するトカイワイン「Tokaji Aszú」の5プットニョシュ。口に入れた途端はちみつの香りがぷぅ~んと香り、パインや龍眼のようなフルーティな味が漂います。昔は王族達だけに許されたと聞き、ナビは自分が貴婦人になったかのような気分になりました~。
とっても贅沢な時間を過ごせたナビ達。いつも通うのは無理だけど、特別な日にまた来て素敵な時間を過ごしたい!そう思いました。次いいことあるのはいつかなぁ?今からまたこちらに来られるのが楽しみです!
以上、絶対また来ることを心に誓ったナビがお届けしました。