広大な敷地の緑の中でマイナスイオンを吸い込みながらおいしいお料理に舌鼓!心が軽~くなりました♪
こんにちは、台北ナビです。今回は台北から車で2時間半のところにある台湾人に大人気のレストラン「綠葉方舟」におじゃましました。広~い敷地内に広がる緑!森に迷い込んだかのような錯覚に陥ります。
では早速中へ入っていきましょう。
苗栗の三義にあるんです
ガイドブックにはほとんど情報がない苗栗の三義。台北から電車で2時間半。以前は木彫りを求めて日本人の方も多く訪れたというのですが、最近はあまり日本人の姿は見かけなくなったそうです。しかし、台湾人には人気です!それは客家文化に触れられること、「5月の雪」(4月とも言います)という別名もある油桐花が楽しめること、今は使用されていないけれど、登山鉄道などを除く、台湾で一番標高が高いところにある駅と駅舎がそのまま残っている「勝興」駅が楽しめるからなんです。日本の観光客の方にはあまり知られていないけど、実は楽しめてしまう、そういう場所なんです。
レストランは台鉄【山線】「三義」駅からタクシーで10分ほど。だいたい100~150元で到着します。この地域ではタクシーのメーターは使わないのが普通なので、ご注意を!
結婚写真を撮影するカップルも多い「龍騰断橋」は日本統治時代に使われていた橋
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平日ですがこの人気…
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桐の文字もあちらこちらに見えます
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木彫りの工房もあります!
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レストランはどこですか~?
ナビは今回車でこちらにおじゃましたのですが、敷地内に入ると駐車場で入園券を購入します。ここからはみんな歩いてレストランへ向かうのですが、緑に囲まれている路を歩いて歩いて…。まだ到着しません。どれだけ広いんだろうと思っていたら敷地は10ヘクタールもあるそうです。レストランへ続く路では結婚写真を撮っているカップルもたくさんいました。写真を撮りながら歩くこと5~10分!レストランが見えました~!
緑葉の方舟?
こちらのレストランは室内250席・屋外80席の座席があります。ナビは迷わず屋外の席を選択!屋外は風も感じられ、何よりマイナスイオンがたっくさん漂っていますからねぇ。実はこちらのレストラン冷房はないんです。室内にも行きましたが全く暑くなく、自然の風のみで十分涼しいから驚きです。
では、なぜ緑葉の方舟というのでしょうか…。マネージャーの黄さんにお話しをうかがいました。昔ここは水田でしたが時とともに廃れていました。こちらのオーナーが10ヘクタールという膨大な土地を買い取り、その後30年という歳月をかけて自分で木を植えていき、今の緑豊かな環境を作りあげたそうです。長い年月をかけて作った素晴らしい環境のため、台中から電車に乗ってこちらへ散歩に来る人も後を絶たず、多くの人がここにレストランがあればいいのになぁと助言。オーナーもこの緑の環境を壊さない範囲なら、レストランのために土地を貸すよ!ということで90坪をレストランのために使用しています。また、こちらは季節風の影響で時期によって風が強く吹き、草が大きく揺れます。その様子が海の様でした。レストランも先が狭く中央部が広く、後が狭い。まさに葉っぱのような形をしているでしょ?だから海に浮いている方舟のようだと思わないかい?とおっしゃっていました。その話を聞き、1階へ降り表に出てみると、先には錨があり、その横には横に力強く延びる枝が…。あっ!今まさに舟が前進して海の水をかきわけているように見えるじゃないですかっ!!レストラン自体も緑の葉で覆われています。まさに緑葉の方舟☆
舟の先端に見えませんか?
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お店オープン当時にはここまで緑が茂っていなかったそうで、毎年来られるお客さん達はいつも「あぁ~こんなにも大きくなったんだねぇ」と感慨深そうに語られるそうです。
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レストランを探検!
2002年にオープンしたレストラン。最近敷地内に新しくスペースを拡大させました。新しい棟にはメニューにない特別料理を食べることのできるVIPルーム(チャージ料必要)などもあり、雰囲気もおしゃれ。また店内にふんだんに使われた樹は新北市坪林区~宜蘭県頭城鎮をつなぐ雪山隧道(雪山トンネル)工事の際に出た捨てられるところだった樹を買い取り、インテリアとして使いました。そのため温かみがあり、かつスタイリッシュ。天井も高いので風がよく通り、クーラーがなくても平気でした。
屋外はパラソル付きのテーブルで食べられます!
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定期的に水をまいてくれます。これが涼しいんです♪
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1号館2階屋外 |
たくさんの緑に包まれます
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庭に隣接しています
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1号館1階屋外 |
天井が高く樹で覆われた壁はぬくもりが感じられます
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自然光だけでこんなにも明るい!
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新館1階室内 |
階段付近の壁には四角に切られた樹をふんだんに使っています
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VIP室
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新館2階 |
太陽の光で明るい!気持ちいい!!
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新館3階はこんな感じ |
こだわりのお料理
紙のランチョンマットもセンスいいです♪
こちらのお料理を担当するのは7名のシェフ。みなさんがモットーとしているのは、心を込めておいしいお料理を作ること。黄さんたちは、シェフにあまりにも無理をさせると心を込めることに疲れてしまいクオリティが低くなる!それではおいしい物は作りだせない!シェフにも快適な仕事環境を与えなければ!と考え、ピザは14:00~17:00の間だけの提供、平日限定のみのメニューもあります。お客さんにはちょっと申し訳ないけれど、やっぱりここは譲れない!と熱く語ってくださいました。お客さんに心地よいサービスやお料理を提供するためにはスタッフも快適で働きやすい環境でなければ!素敵な考え方ですね☆
早速、黄さんオススメのお料理をいただくことに!お料理には出来るだけこの土地のものを使用し、新鮮な食材のみを使用しています。ボリュームも満点で、緑に囲まれながらゆっくりと時間をかけていただくことでふっと心が軽くなりました。
お料理を注文すると付いてくる日替わりスープ、パン、サラダ。ナビがいただいた日替わりスープは【南瓜培根濃湯】。台南産のかぼちゃの甘さとベーコンの相性バッチリ!かぼちゃの味もしっかりと感じられ、これがサービスで付いてくるなんて…。またナビが感動したのがパン。柔らかめの丸いフランスパン(法式圓法麵包)をオリーブオイルと酢をまぜた特製のソース(法式油醋醬)でいただくのですが、この特製ソースがおいしい!食べるとベリーな風味が口の中を襲い、オリーブオイルと酸味が後から感じられます。もう止まらずパクパク食べてしまいました。あまりにも気に入ったので、売ってないのか聞いてみたところ、この特製ソースは1日に少量だけ、レストランで使う分量だけを丁寧に作るらしく、販売はないそうです。残念。
(ピザ、ベジタリアン料理、飲み物、デザートには付いてきません。またピザにはサラダはつきません)注文するものによりセット内容が若干変わってきます。メニューを参考にしてください。
毒癮海鮮墨魚麵 380元(セットにサラダは付きません)
オープン当時からの人気メニュー!常連さんもこれが食べたいと足繁く通うのです。その理由は食べてみてすぐにわかりました。台湾のパスタってにんにくがたくさん入っていてソースや具材の味を壊していることって多いのですが、こちらはそういうことはなく、海鮮本来のお味を楽しめます。また海鮮が大ぶりでプリップリ!!ピリっと辛めなのも◎。もちろん辛さの調節もできますので、注文する時に伝えてください。
德國森林烤豬腳 580元
と~っても大きな豚脚。食べ応え抜群です。皮はパリパリ、お肉はコラーゲンたっぷり!油っこいんじゃないのかなぁと思ったのですが、マスタードと一緒に食べるとあれれ…さっぱり!お肉に味もしっかりと凝縮されこんなに大きいのに食べきってしまいました。
地中海漁夫燉飯 680元
ナビ一番のお気に入り!リゾットのお米がもちもちしていておいしいなぁと思っていたら、なんとこれはお米の形をした麺だそう。これは特別にヨーロッパから輸入しているのだとか。使われている海鮮も北海道産のほたてに澎湖産のえびなど、すべて大ぶりのものが使用されていて、口に入れるたびに幸せな気分になれちゃいます。この黄色はスペインのパエリアで使われるサフランを使用しており、見た目もさわやかでいいですよねっ!あぁ、写真を見ていたらもう一度食べに行きたくなっちゃいました…。
シャーベット
こちらではお食事はもちろん、ティータイムを楽しむこともできます。ナビがいただいたのは
季節冰沙(200元)。マンゴーの季節だったので、愛文マンゴーをふんだんに使ったマンゴーシャーベットをいただきました。甘くて酸っぱくって暑い夏にシャーベットの冷たさが嬉しくって!この虜になりました。でも季節ものなので何が出てくるかは季節次第…。もう一品は
黑魔鬼咖啡冰沙(200元)ベースはコーヒーとミルク。これにOREOチップをかけた甘苦いシャーベット。見た目もかわいい1杯です。
台湾は活気があってガヤガヤした雰囲気も魅力ですが、今台湾の方が注目しているのはこう言った自然と一体になったレストランなんです。台湾の新たな一面が見られるこちら。ちょっとアクセスは不便ですが、マイナスイオンを身体に吸いこんでおいしいお料理で幸せを感じる。その足で客家文化を感じませんか?素敵な日帰り旅行になること間違いなしです!
以上、自然大好きナビがお届けしました。