MRT「中山」駅から徒歩0分、本格派西洋料理を堪能できる白亜の洋館をご紹介します!
シャンパン色のネームカード。建物がモチーフでお洒落。
こんにちは、台北ナビです。
いつもよく行くMRT「中山」駅周辺。地上出口脇の路地に入ると、白い建物が目を引きます。この辺りには珍しい、庭付きの真っ白な洋館は、通り過ぎる人の興味をそそることでしょう。
本日ご紹介するのは、ここ、西洋料理レストラン「GALERIE Bistro」(ガレリービストロ)です。
道行く人も立ち止まり、思わず中を覗いてしまいます。
MRT「中山」駅の2番出口を出て、スターバックス側の細い道25巷を進むと、一つ目の角に白亜の殿堂のような、白い洋館が見えてきます。敷地に一歩足を踏み入れれば、そこには別世界が広がります。
素敵すぎる建物、庭、インテリア
あまりに素敵なので、メニューご紹介の前に、しばし建物やお庭、インテリアなどを紹介しますね。お庭の面積はかなりのもの。ガーデン席数が豊富なのに驚きます。植物が良く育ち、ベトナム辺りのリゾートのような雰囲気をかもし出しています。椅子とテーブルはすっきりとしたモダンなデザイン。お庭の植物の濃い緑と、パラソルのベージュが真夏の日に映えて、とても綺麗でした。でも、夏のお昼は外に座るにはちょっと暑すぎるかも。真夏でも夜なら大丈夫かもしれません。きっと夜は照明などで、また違う表情を見せるのでしょう。是非夜にも来てみたいとおもいました。
ベージュのパラソルが庭の緑に映えて素敵
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庭に面したバルコニー!!ロミオとジュリエットがでてきそうです
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2階建ての建物の中央には、半円形のバルコニーが。「ロミオとジュリエット」を髣髴とさせます。
バルコニーの下のエントランスを入ると、そこには小規模ながら贅沢にスペースをとった小展示ホールが。壁にそって設置されている白い棚には、有名作家ものの苦瓜モチーフの茶器セットなどが展示されており、中には販売しているものもあるのだそうです。また、ホール中央には、人の背ほどもあるおおきな鳥かごが。中には本当のカナリアが飼われています。さえずりが建物中に響くのを想像するだけで、素敵です。
ホールから今はいってきたエントランスを見たところ。外の夏の日差し内部のほんのり明るい様子が魅力的
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エントランスを入ったホール中央の様子。台の上には植物がモダンに生けてあります。
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憧れの白い内装とセンス抜群のインテリア
内部も外と同じく、白が基調となっています。美しい、のひとこと。女の子なら、こんなところに一度は住んでみたい!と思うことでしょう。白い壁と天井に、控えめなグレー系の床がすっきりと素敵。白いテーブルに、背もたれのデザインがきれいな白い椅子。壁側の椅子はベージュの長い造り付けベンチ。美しいだけではなく高さとすわり心地が丁度良くナビ大満足。見た目はきれいでも、テーブルの高さと椅子の高さが合っていなかったり、椅子のクッションが沈みすぎたりすることがまだまだ多いのですが、このポイントも難なくクリア。「もどき」ではない本物を感じます。
レストラン内部は区分けがなされていて、中央の展示スペースを挟んでダイニングルームと比較的カジュアルなオープンキッチンに分かれています。
奥行きを生かしたインテリアが素敵なオープンキッチン席。上品なカジュアル感が。
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ダイニング席。オープンキッチン席よりも、少し改まった感じ。
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これだけの建物とインテリア。お手洗いはどんな感じなのでしょう。外食でのお手洗い事情は、既にあまり期待しなくなっているナビではありますが、ここは期待できそう。(期待って・・・でもとっても大切ですから)。お店の人に聞いて、お食事前に手を洗いに立って見ました。お手洗いは室内ではなく、一旦外にでた中庭的スペースにありました。そこへ向かう時に通る場所も、お手洗いの入り口も中も、期待どおり、素敵でした。
おトイレへは一度建物の外に。壁沿いに進むと…
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そこにはこんなにお洒落なおトイレが!ラブリ~♪
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この立地なのに、驚くほど豊富なスペース。なんと、裏にもテラス席が。
中庭席も、なかなかいい感じなので、ついでにご紹介しました。レンガの温かみがコンクリートの無機質さを和らげていて、なかなかいい感じでしょ?
前身はオーナーの旧家
この場所は、元は昭和6年、日本統治時代に建てられた西洋館だそうです。裏のテラス席のレンガの感じが、日本統治時代の建物の雰囲気をとどめています。ここで幼い頃から育ったオーナーが、外国で学んだホテルマネジメントを生かし、同じく海外でデザインを学んだご友人がリフォームとインテリアを手がけ、今のレストランとして2年前にオープンしたのだそうです。海外で学んだノウハウを生かし、中で働く人たちの教育、メニューの設定、食器の選択など、全てに細かい気配りが行き届いているのを感じます。
気取りすぎないカジュアルメニューと期待を裏切らないお味
外見の美がとても心地よく、お食事をする雰囲気はばっちり。では、肝心なお料理はどんな感じでしょうか。お店のお勧め料理をきいてみると、意外にもパニーニーサンドイッチとクレープというお返事が返ってきました。外見と雰囲気から、ステーキランチとかもっと重厚なメニューが看板として前面に出されているかと思っていたので意表を突かれました。「意外です」と伝えると、勿論ステーキなどのメニューもあり最高のものを出しているという自信を持っているが、パニーニとクレープは台湾では他にこういう本格的なものを出す店は無い、という意味で、お勧めは?と特にきかれるとパニーニとクレープを先ず紹介するのだそうです。
パニーニサンドイッチ。格子模様の焦げ目が食欲をそそります。
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クレープはソフトタイプ。中にはバナナがゴロゴロ入ってます。
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ホタテのカレークリームソースソースパスタは麺がモチモチ。
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ポークチョップ。ポークの上のチーズがとろけてます~。
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まずは、お店の方お勧めのパニーニサンドウィッチをいただきました。サンドイッチ部分だけでもかなりのボリュームですが、そこに更にパセリとチーズのきいたフレンチフライが付いてきます。量的に、これならお友達とシェアできますね。しかも美味!表面カリッと、中身はしっかり。こしの無いローカルパンとは違い、パン部分はかなりしっかりしています。具の部分は、チキンやトマト、オニオンととろけたチーズのハーモニー。今回いただいたパニーニは「カリフォルニア・グリルドチキンメルト」。
次は、チョコバナナクレープ。こちらも大したボリュームです。広げた大判のハンカチを畳んで重ねたような大きさで、厚みも相当なもの。クレープの具としては基本中の基本ともいえるチョコバナナだけに、他店との違いが顕著にわかってしまいそう。それにナビ、チョコレートにはちょっとうるさいほう。お味は如何に。
美味しいです。純度の高いチョコレートにほんのり香る洋酒がたまりません。バナナも若すぎず熟れすぎず丁度いい軟らかさ。添えられたホイップクリームも一般的な台湾のものとは違い、ミルクの香りがちゃんとあって嫌な感じがしません。食べ歩きの可能な固めのクレープとは違い、しっとりもっちり適度な厚みのあるクレープ生地が本場フランス仕込です。量的に、クレープもシェアが可能かと思います。数人のお友達と違う味をたのんで、皆でいろんな味を楽しむのもあり。ほんと、驚くほどの美味しさです。ちなみに、クレープは甘いものだけではなく、お肉などの入ったしょっぱい味もあります。サンドイッチてきに、軽いお食事としてもOKでしょう。こんなに美味しいパニーニやクレープが、14時から17時の下午茶のセットとしても楽しめます。下午茶套餐(アフタヌーンティーティーセット)は、各種パニーニ、クレープ、フルーツカクテル、チキンブリトース、チョコレートムース、ブルーベリーブリュレと飲み物の組み合わせですごいお値打ち感。
お次は、ホタテとカレークリームのパスタ。他にも色々あります。パスタはもちろんホームメイド。モチモチした食感と、くど過ぎないソースが絶妙。
モッチリパスタにホタテがゴロゴロ。美味~
そして、ポークチョップミラノ風。お肉の上にさっぱりしたチーズと酸味の効いたトマトソースがとろけています。
お肉もとっても柔らかく、チーズとトマトソースが良く合います
カジュアルメニューと一緒に、またはランチセットのあと、インテリアやお庭を眺めながら、香り高いアールグレイをポットで…
控え目なお値段もまた魅力
台北の西洋料理は、近年目覚しい進歩を見せているとナビは感じていたのですが、こちらのカジュアルメニューはかなり本格的です。他にも沢山、よりフォーマルなメニューもあるのに、お勧めは?ときくと、一番にパニーニとクレープという返事が返ってくる理由が、一口いただいてわかりました。パニーニは、最近出すお店が増えてはいるけれど、なんだか中が軽すぎて違う感じがしたり、クレープはカリカリ感が強く、歩きながら食べるには便利ですが、お皿に乗せてサーブされるとちょっと頼りない感じが否めませんでした。が、しかし、ここ「GALERY BISTRO」では、パニーニは外側がかりっと香ばしいのはもちろん、中もしっかり。クレープは、しっとり柔らかく、しかも適度な厚みと共にもっちりとした弾力があり、本場な味わいが楽しめる、台北では数少ないフランス伝統クレープです。また、使われているチーズや、クレープに滲み込ませてある洋酒、チョコレートなどは、全て現地から取り寄せているという懲りよう。細部まで手を抜かない用意があってからこそ、こんなに本格的なお味に仕上がるのですね。脱帽。
ディナーコース、ビジネスランチも充実
カジュアルメニューから紹介されてしまったので、後回しになってしまいましたが、かなりきちんとしたランチ、ディナーメニューももちろんあります。ランチセットは、スープ、サラダ、メイン、コーヒーで420元~。メインはポークチョップ、ビーフステーキ、魚、ラムなどからチョイス。カジュアルメニューであれだけのレベルですから、ビジネスランチも期待できますね!
ランチの一例 ポークチョップとサラダに飲み物付
セットについてくるサラダ。立派!
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ポークカツレツにペッパークリームソースがとろ~り。
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高級でしかもお値打ち感あるディナー
ディナーはどのような?という質問で、お店の方が特に紹介してくださったのは、金曜日と土曜日に限り出されるUSプライムリブアイ・クラウンステーキ(8oz)です。お店で出すビーフは、アメリカ産最高級のお肉だそうで、量に限りがあるため、予約が必要だそうです。ビーフ大好きなナビ、これはぜひ一度試してみたいメニューです。
また、日曜限定サンデースペシャルもお勧めです。ローストビーフのディナーコースで、サイドとしてポテト、温野菜、コーン、ホウレン草から2種類選べます。お肉の大きさによって6oz 、8oz、10oz。使っているお肉は勿論、アメリカ産最高級クラスのビーフです。
品揃え豊富なワインリスト
残念ながら、ワインセラーのお写真はありませんが、代わりに涼しげなスパークリングワインの写真をどうぞ。
シャンパンがずらり。よく冷えてます。
最近、台湾の西洋料理レストランのワインリストはとても充実しています。ここ「GALERY BISTRO」も、ワインセラーが充実。フランス、イタリア、南米、アフリカ、そして珍しいところではイスラエルのワインもありました。しかも、各国のワインがグラスでも味わえるというから魅力的。
今回の取材でメニューのほかに特筆すべきは、店員さんの態度と身だしなみです。清潔で控えめで親切で、なかなかこのようなサービスをしてくれるレストランは無いように思います。しかも、美男美女ぞろい。誰に何を聞いても、すぐにちゃんと答えてもらえます。まさに、立地、建物と庭、インテリア、お食事、サービス、お値打ちさと、三拍子も四拍子も揃った素敵なレストラン。お友達との気軽なランチに、また、とっておきの記念日などに、ぜひとも利用したいレストランリストに加えてみてはいかがでしょう。それでは、最後にもう一度、素敵な写真をご覧いただきましょう。「GALERY BISTRO」をご紹介しました。
以上、台北ナビでした。