ちょっと気の利いた喫茶スペース。絶景を見下ろしながらゆったり流れる時感じたい・・・!
こんにちは、台北ナビです。
やって来ました、新北投。台北市内からMRTでラクラク行けちゃう温泉地として人気の観光地は、温泉だけでなく、博物館や図書館など無料で見学できる施設も多く、各国からの観光客でにぎわっています。
ただ、観光地にしてはお食事処やカフェ・喫茶店が少ないこのエリア。本日は、そんな新北投エリアでちょっとした休憩に利用したい喫茶スペースをご紹介します。
意外と休憩場所が少ないのが悩み・・・
鼎泰豊とも関係がある!?梅庭
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グリーン建築の市立図書館
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湯気がもうもうとたちこめる地熱谷
駅前から続くストリートには温泉旅館だけでなく、さまざまな観光スポットが立ち並ぶ新北投。この地に居を構えていたケタガラン族をはじめとした台湾原住民の世界に触れられる「ケタガラン文化センター」、日本統治時代に公共温泉として利用されていた「温泉博物館」、書道家・于右任が避暑地として過ごしていた「梅庭」、世界的にも珍しい青磺泉の源泉である「地熱谷」・・・などなど。これらはどれも無料で見学できる観光スポット。温泉に浸かるだけではない、散策も楽しいのがこの温泉地の特徴です。
日本統治時代の旅館をリノベした北投文物館(要入場料)
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北投石も見学できる温泉博物館
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園内から眼下をのぞむ・・・
しかしながら、日本の観光地化された温泉地と異なるのが、みやげ物屋やお食事処が少ないところ。ナビも常々ちょっと残念に感じています。散策したあとの休憩は、ホテル内のレストランか駅前のファストフードがめぼしいお店。これじゃあせっかくの観光なのに風情がないなぁ・・・。「もう少し気の利いたお店はないの?」なんて人におすすめしたいのが本日おじゃました「小六茶舗」です。
憩いの場は「少帥禅園」の一角にあり
「少帥禅園」は以前ナビでもご紹介した温泉あり、レストランありのレジャー施設。北投から陽明山へ抜ける山の中腹にあり景色は抜群!もともとここは、日本統治時代に新高旅社として建設され、その後第二次世界大戦末期には神風特攻隊の接待所として使われていました。そして、1960年代になると元帥・張学良が幽閉され、その後1980年代からはさまざまなオーナーの手によりレストランが経営されてきました。現在の姿は2011年から。1300㎡の敷地内には、個室温泉・レストラン・足湯池・張学良関係の資料館(小さなスペースなのでこれを目当てで行くとちょっとガッカリするかも)・お土産コーナーと本日ご紹介する喫茶スペース「小六茶舗」があります。
「小六茶舗」はレストランや温泉とは異なる1つの独立した小さな小屋風建物として建っています。かつては張学良の警備隊の宿舎としてしようされていたそうで、外観は瓦屋根がちょっと日本風。かつての旅社の姿を連想させる趣きがありますが、内部はどことなく山小屋風!?木のぬくもりとレンガ、またそこここに飾られた調度品がどこかヨーロピアン調です。床より1段下がった玄関風の入り口は日本の家屋のようですが、すべて椅子席で床は一面フローリング。靴を脱ぐ必要はありません。その外観から茶芸館っぽい雰囲気を想像していたナビは、見事に裏切られた感もなきにしもあらず・・・。けれど、窓際の席から見下ろす北投の町並みは最高。生い茂る緑と遠く立ち昇る地熱谷からの源泉の湯気に、温泉地の空気感も相まってホッと心が和みます~。
茶芸館?カフェ?・・・喫茶店!?
メニューも・・・茶芸館という感じではありません。中国茶・台湾茶がまったくないわけではありませんが、バリエーションは少なめ。代わりにヘルシーな健康茶がおすすめです。ストレスフリーの忘憂茶、身体に優しい養生茶やケツメイシ茶、ハーブ系のローズ梅干茶やカモミールローズティーなども。美景を眺めながらこれらを飲めば、心も身体もリラックスできそうです。
養生茶 300元/ポット
カモミール・クコの実・甘草・龍眼などが入った漢方茶。独特な風味がありますが、龍眼の優しい甘味が飲みやすい!身体にじんわり浸透していく感じ~♪
アイスティラミスコーヒー 240元
ミルクコーヒーにティラミスが乗っかったような甘~いコーヒー。ドリンクですが、スイーツ気分でどうぞ~!
「少帥禅園」はお食事はレストランで、というコンセプト。そのため、ここに食事類はありません。提供するのはちょっとしたお菓子類。ケーキやクッキー、ガーリックトーストなど軽めのものが主流です。
ショップの最低消費は350元/人、別途サービス料10%が必要です。ドリンクはだいたい100元代~200元代、お菓子類は100元。ドリンク1杯+お菓子2種が最低消費の目安です。お得に消費したい場合にオーダーしたいのが、350元のお菓子セット。こちらは4種のお好きなお菓子類が選べます。
今回ナビがオーダーしたのは、スローライフお茶セット450元です。こちらは8種のデザート(選べません)と好きなドリンク1杯が選べるセット。優雅なひとときが楽しめそうです。※写真は2人分のセットになります
「少帥禅園」内には先にも述べたとおり「小六茶舗」のほかにも、個室温泉や足湯池などもあります。「せっかくだから温泉も楽しみたい!」そんな人向けに「小六茶舗」では平日限定で入浴とお茶ができるスローライフお得プランを設定。「小六茶舗」でのスローライフお茶セット+湯屋が2名利用で1799元・2099元/2名(価格の違いは湯屋のランクによる)となっています。こちらの温泉は山の中腹に建っているだけあって北投でも1、2を争う絶景が味わえるお風呂。湯船のすぐ脇の窓からは北投の町を一望することができ、気分爽快~!美肌にも効果ありな白磺泉が楽しめますよ。
温泉に浸からないまでも「ちょこっと温泉気分をあじわいたい!」そんな人には園内の足湯池での足湯がおすすめ。こちらは通常150元で使用できる仕組みですが(またはレストランか個室温泉利用で無料)、「小六茶舗」利用の場合、50元割引の100元で足湯体験もできます。一緒に利用してみてはいかがですか?
アクセスはタクシー・バスが便利
山の中腹にあるこちら。歩いて山を登れないこともありません。実際週末には多くの台湾人がハイキングがてら(?)のんびり歩いている姿を見かけます。ただ、舗装された道とはいえ結構急な坂道を登ることに(地熱谷から徒歩20分以上)。歩きなれない人はバスやタクシーを利用するのがよいでしょう。その場合、バスはMRT「新北投」駅前から230または小25で「北投文物館」下車。温泉街を散策した後に向かう場合は、近くのホテルか「梅庭」にある旅遊服務中心などでタクシーを呼んでもらえるか尋ねてみるとよいでしょう。流しのタクシーは意外とつかまりません。
ナビが考える効率的なまわり方は、はじめに「小六茶舗」に向かうこと。まずここでのんびり休憩したら、タクシーで地熱谷辺りまで下りてきてそこからMRT「新北投」まで観光スポットを巡りながら散策をするか、余力があれば山の上からテクテク温泉街まで下りてくること。なお、直接「少帥禅園」に向かう場合は、シャトルバスを予約することもできますよ(利用料金によって要車代)。
ちょっと気の利いた休憩場所「小六茶舗」を、新北投観光の際はお忘れなく!
以上、台北ナビでした。