おいしさと健康がマッチしたやみつきになるお鍋はいかが?お店の環境もとても心地よいのでおすすめです。
こんにちは、台北ナビです。汚い店の方がうまいものがあるという考えはもう古い!21世紀の台湾では、おいしいものを作り出す店は、かならず清潔で、心地よく食事ができるというのが常識。台中で味覚、聴覚、視覚、触覚、嗅覚、全てを満足させたときに味わうことのできる「至福」の麻辣鍋に出会いました。おいしいものを味わった幸福感プラスぜいたくな時間を過ごせたという満足感。台中を訪れたら、絶対に味わってほしい味覚です。
高雄出身のオーナーシェフが10数年の歳月を費やして完成させた「鼎王」のスープは、未体験の香りが脳を直撃し、心を一瞬奪い去るような深い味。ナビはこのスープにはまり、しばらく食べないと禁断症状が。麻辣鍋(ゲキ辛鍋)なので、辛いのは当たり前ですが、舌を麻痺させ、胃の中が燃えるような刺激的な辛さではなく、やわらかく舌を刺激しつつ、胃の中から五臓六腑を活性化させる辛さ。食べ終わった頃には、体中にスープの材料に含まれた漢方薬の効果がゆきわたり、活力がみなぎります。一般的に麻辣鍋は冬に人気がある食事ですが、ここは春夏秋冬、暑くても寒くても毎日混んでます。みなさん、活力を求めてやってくるのでしょうか。
公益店の外観は、通りに面した二面が全てガラス。日が落ちて店内の照明がはいると、町角に浮かんだ箱のよう。側面の空間には、甕から湧き出てくる水が池を作り、なぜか、台湾の現代メタルアーティストによる、「親父の自転車に乗る兄妹」の作品が。100万元以上もする美術作品なので、間違っても自転車に乗らないように。
店内
・ご飯の入ってる中国アンティークのタンス。
|
|
・台湾現代作家の作品【店の中のガラスケースに入れて展示されている】
|
店員の女性の制服は中国風で優雅なデザイン。料理を運んで下がる際、90度に腰を曲げるお辞儀には、初めての人はびっくり。古代中国の皇帝に仕えた女官の作法を再現したものだとか。日本人のナビは、毎回3秒くらいかかるお辞儀が終わるまで、一緒にお辞儀してしまいます。
・2階部分の仕切りの扉は、中国で100年ほど前に使っていたものを輸入。
スープはこんな感じです
*スープの種類を選んで、人数でスープの代金部分が計算されるシステム。
麻辣鍋スープ
鴨の血の豆腐、木綿豆腐入り。スープが少なくなると、お店の人が足してくれます。スープ以外にも毎回鴨の血豆腐と木綿豆腐も入れられるので、いらないときは、「スープだけください」と言えばOK。辛さは、「小辣、中辣、辣大」で指定。ナビはいつも小辣。辛さの段階は、辣油の量できまるので、辣大にすると、お鍋の上部が全部赤い油で、まさに地獄池。(1人80元で計算 何度でも注ぎ足しOK)
酸菜鍋スープ
ブタバラ肉、春雨、中国風白菜キムチ(韓国のキムチと違って、香辛料をいれないで、白菜を乳酸発酵させただけの漬物。酢とは違うまろやかな酸っぱさ)入り。最初はこの具材が入っていて、スープを追加してもらうと、白菜キムチだけが足されます。ブタバラ肉をしゃぶしゃぶして食べたり、イカ、エビ団子のような海鮮系の具材が合うスープ。(1人80元で計算 何度でも継足OK)
鴛鴦鍋(麻辣鍋と酸菜鍋半分づつ)にした場合(1人150元で計算)
*鍋に入れる具をご紹介。どっちの鍋に入れると合うか、個人的判断付
☆(しゃぶしゃぶ用)牛肉、豚肉、羊肉
スープに入れても灰汁がでない上質な肉。(290元、豚は280元)(麻辣/酸菜 共OK)
☆(しゃぶしゃぶ用)豚バ ラ肉
脂の部分のうまみがスープに溶け出すので、コクのあるスープにしたいときは必ず加えて。(250元)(麻辣/酸菜 共OK)
☆モツ
臭みがなく、歯ごたえとやわらかさを備え、スープがしみたモツは絶品。15分は煮込んでね。(280元)(麻辣鍋向け)
☆牛筋
とろけるような舌触り。コラーゲンがたっぷり。これも15分以上は煮込んでね。(250元)(麻辣鍋)
☆おすすすめ肉団子
スパイス効いた小さなサイズの牛肉団子。(180元)(麻辣/酸菜 共OK)
☆南瓜ボール/カレータロイモボール
普通の一品料理のようにそのまま食べてもおいしいかも。長い時間鍋の中に入っていると溶けるので、鍋の中で温まったら、すぐ食べましょう。(180元)(酸菜鍋向け)
☆春雨
幅太なので、スープの味がたっぷり染み込んで、これだけでも立派な一品料理。お好みで、酸菜鍋用タレをかけて(80元)(麻辣/酸菜 共OK)
☆カニ団子
この日は新作だという竹に入ったカニを練り状にしたものもいただきました。このように食べたい分だけ、鍋に少しずつ切っていれていきます。
(たれ、刻みねぎ、ご飯は無料でおかわり自由。ただしセルフです)
☆麻辣鍋用たれ:ポン酢風味。中国ねぎを入れて、肉に絡ませるとすっきりとした味に。
☆酸菜鍋用たれ:豆腐乳をベースにした味。不思議なことに明太子のような味。ナビは最初豆腐乳だと分からず、明太子粒がはいってるのだと勘違い。
☆ご飯:普通の台湾のお米らしく、ちょっとパサッとしてるので、スープを染み込ませながら食べるのがおすすめ。
飲み物もありました。辛い鍋にはつき物の「酸梅ジュース」。この鼎王麻辣鍋のジュースは、漢方っぽい(甘草?かな)香りが抑え目で、ナビの好きな味でした。ほんとにここの鍋にはよく合います。
スープが少なくなってきたら、継ぎ足しは無料。スタッフから「いりますか?」って聞いてくれることもありますが。ナビたちは何回継ぎ足してもらったことか。継ぎ足してもらうたびにスタッフのお辞儀が見られます♪
以上、台北ナビでした。