高雄一の小籠包店といったらここしかありません。日本人客率高し。窓際の景色も抜群!
こんにちは、台北ナビです。
高雄市内の有名小籠包店はどこかと知合いに尋ねたら、金融とビジネスの中心にある45階建ての高層ホテル・漢來大飯店(グランドハイライホテル)の10Fに入っている「紅陶上海湯包」を紹介されたので、さっそく行ってきました。このビルには有名ブランドショップが入った漢神デパート、ホテルは客室500室以上、高級レストラン も13軒と、聞いただけで、胸が高鳴るセレブな場所。
1Fのロビーも豪華、「紅陶上海湯包」がある10Fに上がると、廊下も広くて、厳かなムード。門構えからはどうも価格が高そうなのですが、意外や意外、メニューを見ると、いつでも気軽に入れそうな値段です。このお店のお向かいは「港式海鮮火鍋」という伝統的な火鍋のお店。人口調味料を使用していない新鮮な海鮮の出汁でとったスープは定評高いそうです。
お店が人気のわけ
ナビは小籠包をこんなに格式あるお店で食べられるとは思っておりませんでした(あ、小籠包さん、ゴメンナサイ)。いつも台北で行ってるお店は、入り口からモクモクと湯気がたっていて、いかにも「うまいぞ食べてみろ」風だったり、オーダーもせかされ気味で。お店の中も慌しく「ハイ、セイロ一丁ね!」ドカン、とおかれたり、お茶もやおら目の前を茶壷から注がれてきたり、片付け方も皿やおわんをガチャガチャ、まあ、小籠包の店ってそんなもんで、それが盛況であればあるほど、おいしいもんなんだと思っていましたから。
ところが、こちらはお店の雰囲気もそうだけど、食事している人たちも、なんとも優雅ではありませんか。ゆったりと食べ、語らい、ここはまさに高級料理レストラン。
せっかちナビはその様子を見て、出されたら早く食べないと、アツアツじゃないと小籠包は冷めるとおいしくないわよ、なーんて口を出したくなったくらいです。
「紅陶上海湯包」は、漢來大飯店グランドハイライホテルが出来て以来の好人気を保っています。現在のメインシェフは侯建和さん。若手ですが、北方点心料理にかけてはかなりの実力の持ち主。それもそのはず、2年前に台北の某有名店から「紅陶上海湯包」に引き抜かれてきたのです。
ナビ姐:こちらへはどのくらい前に?
侯シェフ:2年です。その前の5年間は
「鼎泰豊」でした。
ナビ姐:ほおー、皆さん独立されますね。
侯シェフ:「鼎泰豊」は厳しいところでしたから、そこで数年経験を積めたというのは、今の自分にとても役立っています。
ナビ姐:どんな修行を積まれたんですか?
侯シェフ:まず「鼎泰豊」へ弟子入りするのには試験があります。入ることも難しいですが、その後1週間おきにテストがあるんです。たとえば、何分間で何個包めるかとか、週ごとのテストが通らないと、「鼎泰豊」では続けて仕事ができません。そうやって、脱落する人も多いですから、残ってくるのは小籠包にかけてはできる奴ばかりというわけです。
ナビ姐:それで皆さん「鼎泰豊」で長年勤められたというのは、大きなステイタスでもあるし、今後のステップアップにも有利になるんですね。こちらに変わってきてどうですか?
侯シェフ:実力も発揮できるし、自由な空気もありますし、気に入ってますよ。
年齢は伺わなかったけど、兵役終わって「鼎泰豊」で5年、「紅陶上海湯包」で2年となるとたぶん30くらいかなあ、と。ナビから見ると、だいぶ年下です。いくぶん睡眠不足みたいではありましたが、積極的に料理の紹介をしてくれました。これからの飛躍が期待できる優秀な若手メインシェフです。
いろいろいただきました
高雄で小籠包の店というと、どのメディアでも真っ先に取り上げられるのが「紅陶上海湯包」。侯シェフのおすすめということで、あっという間に以下の品々がテーブルに運ばれてきました。
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上海小湯包 (20個 280元 月曜日のみオーダー可)
ご存知小粒の小籠包をスープの中に入れていただきます。猫舌のナビは小籠包がちょっと冷めてもスープが熱ければちょうどよかったです。十分おいしくいただけました。小粒の中身は繊細。スープも薄味で、関西風味に近かったです。
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上海湯包 (10個 180元)
自慢の料理だけあって、この汁の具合、ジューシ−でいいですねえ。皮も薄くて、中身は適度な量。ちょうど一口サイズくらいで口の中にパクッとおさまります。ナビ感覚としては、コッテリじゃなくて、意外とあっさり味なのがよかったです。
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菜肉蒸餃 (10個 180元)
野菜がとってもヘルシー。切り口を見たら、おわかりいただけますが、青々しいでしょ?口に入れると、肉の旨みが少しあって、野菜を食べているなという実感が湧き出てきます。
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原盅鶏湯 (190元)
骨付きのチキンにびっくりしますが、台湾では普通です。この骨から肉がスルッと外れるのがいいんですよねえ。肉が煮込まれている分、スープ味の方も申し分ありません。
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赤豆鬆糕 (2個 60元)
今年出てきた新メニューです。あずきも適度に入っていて、噛み応えもいい。パンの固めで、お味のほどはいかにも中華のおいしいお菓子はこれだ、という感じ。
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パンナコッタ (70元)
季節によって、上にかかっているものは違いますが、ナビたちは冬場に行ったためイチゴソ−ス。トロッと、ツルッと、適度にプリン的でおいしかったです!イタリアンへ行かなくても、中華でこんなにおいしいパナコッタに出会えるとは。侯シェフの手作りです。食後にぜひ。夏場はマンゴーがかかっているそうですよ!
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小菜 (80~160元)
どれもおいしそう、どれも食べてみたい!
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他にも・・・
「蝦仁蛋炒飯 150元」
「排骨麺140元」
「油豆腐細粉 150元」
「豆沙小籠包 150元」
などの人気メニューがあります。今度はチャーハンとあずきの小籠包も食べてみたいです。
以上、台北ナビでした。