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雲南地方の食材や香辛料などを使った人気の雲南風レストランをご紹介します!

2022年6月23日より「台北市中山區中山北路二段112號2樓」へ引っ越し、プレオープン営業を行っています。

下記の記事は以前の店舗のものです。

こんにちは、台北ナビです。
今回紹介するお店は、雲南料理のレストラン「人和園」。日本人にはあまり聞きなれないこの雲南料理ですが、中国の雲南地方には、そこでしかとれないという珍しい食材や香辛料がたくさんあるそうです。ここ「人和園」は、そういった食材を使った料理を食べさせてくれるレストランです。

店内はモダンチャイナアート

ここ「雲南人和園」はすでに50年の老舗。初期は衡陽路にあったのですが、その後寶慶路を経て、ここ錦州街に引っ越してきてもう20年以上、現代風のテイストでまとめたオシャレでモダンなたたずまい。壁や天井には漢字を用いたデザインが施され、チャイナ・テイストのセンスを感じさせます。実はこのお店、地元の人々だけでなく、台湾在住の日本人にも人気の高いお店で、この近辺では珍しい雲南料理を味わいに集まってきます。 近くには日系企業もあるので、接待などで使う方も多いのだとか。このお店のデザインもそんなニーズを意識しているのだといいます。たしかに高級感があふれていて、ここに招待されたら、とても嬉しい気持ちにさせられます。
落ち着いた店内で、入口入って右には、オーナーのお父様である傅狷夫(書家名:抱青)さんの書画がかかっています。カウンター奥にかかっている力強い筆で書かれた店名もそうです。かつては張大千大家とも親交があり、国父紀念館でも個展を開いたことがあります。 落ち着いた店内で、入口入って右には、オーナーのお父様である傅狷夫(書家名:抱青)さんの書画がかかっています。カウンター奥にかかっている力強い筆で書かれた店名もそうです。かつては張大千大家とも親交があり、国父紀念館でも個展を開いたことがあります。

落ち着いた店内で、入口入って右には、オーナーのお父様である傅狷夫(書家名:抱青)さんの書画がかかっています。カウンター奥にかかっている力強い筆で書かれた店名もそうです。かつては張大千大家とも親交があり、国父紀念館でも個展を開いたことがあります。

天井のデザインがちょっと故宮みたいで、アート感にあふれています 天井のデザインがちょっと故宮みたいで、アート感にあふれています 天井のデザインがちょっと故宮みたいで、アート感にあふれています

天井のデザインがちょっと故宮みたいで、アート感にあふれています

たゆまない努力の結果

このお店を切り盛りするのは、明るくて笑顔が素敵な奥さん姚安琴さんと、物静かで優しいご主人の傅冬生さんのおしどり夫婦。お2人とも熱っぽく、料理にかける意気込みを語ってくれました。このレストランのスタッフは毎年必ず中国雲南省へ赴き、現地の料理を勉強するのだそうです。現地の流行を知り、本場の味を学んで帰ってくるのです。もちろん、それを台湾人の口に合うように改良しなければなりませんから、研究は台湾にもどってからも続きます。ここのメニューはこのようにして生まれてきました。常に新しいものを取り入れ、料理のレベル、レストランのレベルをよりよいものにしていこうとするのは容易ではありませんが、その意気込みと真摯な姿勢には頭が下がります。「台北市内で一番まじめな、そして、一番おいしいレストランを目指しています」と胸をはるオーナーの言葉にウソはありません。
仲の良いご夫婦、姚さんは雲南省保山の出身、ミャンマーも近く、少数民族の(にんべん+泰)族が多く住むところだそうです。ご主人は杭州のご出身。
午後の2時過ぎなのに入ってくるお客さんもいます。90人座れる店内ですが、お昼12時すぎ、夜18時すぎは超満員。事前予約必須(特に個室を希望する方は2週間くらい前)のお店です。 午後の2時過ぎなのに入ってくるお客さんもいます。90人座れる店内ですが、お昼12時すぎ、夜18時すぎは超満員。事前予約必須(特に個室を希望する方は2週間くらい前)のお店です。

午後の2時過ぎなのに入ってくるお客さんもいます。90人座れる店内ですが、お昼12時すぎ、夜18時すぎは超満員。事前予約必須(特に個室を希望する方は2週間くらい前)のお店です。

雲南料理の定番「過橋麺」

この店でも名物のひとつ「過橋麺」。テーブルには鶏ガラスープの碗、麺の碗、肉がのった皿、野菜・湯葉が入った皿、合計4つが運ばれてきます。具や麺をスープ碗に入れて食べる、というのです。お店の人がサーブしてくれるのでご心配なく。まずお肉を入れて「しゃぶしゃぶ」します。それから麺、具を入れて完成です。「過橋麺」は、米をひいた粉で作った「米線」を出す店が多く、人和園さんにも「米線」がありますが、ちぢれのある卵麺もあって、こちらのほうが断然人気があるそうです。今日の麺の種類は「雞蛋麺」。
この「過橋麺」は、その昔、科挙の試験勉強に励む主人のために、熱い麺が冷めないように運ぶために、こうして具を分けて運んだという物語に由来しています。そして妻が橋を渡って運んだ、という言い伝えから、この麺の名前が「過橋麺」となったそうです。
①

②

③

④

⑤

「過橋麺」 128元

おすすめ料理は?

オススメがありすぎて迷ったナビたちですが、姚さんに相談しながら、定番メニュープラス新メニューをテーブルに並べてみました!
■ 干扁香菇 208元
カリッとした食感とほのかな塩味に、箸が進む進む!唐辛子が入っているのでほのかなピリ辛風味も。これは雲南産のエリンギのようなシイタケの一種を使用。通りでカリカリの外観ですが、シットリ感のある歯ごたえがあるわけです。デリケートな味付けにもナットクです。

■ 干扁洋芋絲 188元
見た目はお好み焼き?韓国のチヂミ?のようですが、これはジャガイモの細切りを焼いた料理。香ばしい香りもしました。スナック感覚でいただけるので、お酒の友にピッタリです。

■ 鶏油碗豆 118元(一小碗) 
グリーンピースの小さい粒がたくさん入ったチキンスープ。プチプチとした食感がたまらない、人和園自慢の一品。これ、大きさがそろってますが、豆をさやから取り出す際、大きさが合うのを選別しているんです。けっこう手のかかる食材なのです。1年中注文できますが、特に12月末~2月がおいしいそうです。
毎日ランチの時間の後、スタッフ一同で豆の選別を行います。お盆の豆はきれいなので「鶏油碗豆」に使われ、お椀のものは、形がいびつなので、炒めものなどに使うそう。しかし、ナビにはどれも同じように見えます…。姚さんはナビたちとおしゃべりしながらこの作業を行っていました。時々手のひらでお盆の豆を広げながら、いびつ豆を取り出してました。この選別も熟練の技ですね。

■ 鶏絲炒甜豆 368元
こちらは小粒グリーンピースをたっぷり使って、鶏の細切りと炒めた料理。軽く塩をふっただけの軽い味付けでこれだけしっかりした味わいが出せるのは、やはり厳選したグリーンピースがあってこそ!

■ 涼拌海哲鶏絲 268元
キクラゲ、鶏の細切り、キュウリを唐辛子などで和えたサラダ風のオードブル。この店の名物オードブル「涼拌結頭菜」と同様、前菜としてサッパリいただけます。雲南は甘酸っぱい味付けも多いのですが、タイやミャンマーに隣接しているという場所柄の関係もありそうですね。

■ 鶏絲虎掌菌炒飯 188元
黒くてキクラゲのように見えるのは、雲南のキノコ。それに、チキンの細切りが絡まっています。色どりをよくするために赤ピーマンのみじん切りとネギ。見た目で食欲がそそられます。お味の方も、あっさりとしていて最高でした。日本人が好みそうな味付けと食感でしたね。

■ 涼拌結頭菜 178元
カブとトマトの和え物。カブの名前が結頭菜。台湾には一年中ある野菜ですが、ちょうどナビたちが伺った時期は暑くて、旬ではありませんでした。なので、見た目はまあまあですが、削られたカブとトマトの色合いと食感はよかったし、味付けの方にはもっと惹かれました。

■ 乳扇 (1個50元)
雲南風のチーズがパリパリに揚げた皮にたっぷり入っていて、スナック風に食べられる一品。このチーズは雲南産ということで、ちょっと西洋チーズとは違うクセのある味でした。ナビは珍しい料理が好きなので、この臭みもおいしいと思いましたが、他のナビスタッフはちょっと…うーん、でした。

■ 蕃茄肉沫焼茄子 248元
ナスのひき肉トマトソース炒めは日本人に人気の定番メニュー。トマトをベースにしているためか、イタリア料理といっても通じそうな味付けになっており、新鮮な印象を受けます。ご飯がすすみますね。

■ 酸菜肉沫加花枝 248元
高菜とそぼろ豚肉、それとイカでした。イカは、歯ごたえとひと味加えるために入っています。上品な味付けに仕上がっていて、白いごはんにバサッとかけていただくとおいしかったです。

■ 蒟篛炒腊肉 308元
これは新作でした。腊肉は広東のものでもなく、どちらかと言えばスペインの生ハムが太めに切られたもののような味がしました。白いコンニャクと炒められていて、お酒のつまみになりそうです。特にワインは合いそう。

■ 牛肝菌炒松坂 368元
牛肝菌も雲南産のキノコ。豚肉は豚のネックの両側の肉で、台湾では一番おいしい部分だからといつの日からか松坂豚肉なんて呼ばれるようになっています。
もちろん「松坂」という名は、あの日本の牛からきているようですが、確かに柔らかくて、口の中で2,3回噛むと溶けていきました。

■ 破酥包 20~25元
食後のデザートには、雲南風のおまんじゅうを頼みましょう。赤砂糖入りの「破酥糖包」とこしあん入りの「破酥豆沙包」、そして肉入りの「破酥肉包」の3種類があります。これらのおまんじゅうは皮が柔らかく、フワフワしているのが特徴。油を上手に使ってこのような生地にするのだそうです。

他にもありすぎて

羊の乳の上澄みを揚げたスナック「夾沙乳扇」(50元)もおすすめ。パリパリとしたコロモの中にアンコが挟まっています。羊乳の酸味がきいて、不思議な味覚になっています。いつもとは違う、ちょっと変わったものが食べたい人はぜひどうぞ。今回、姚さんに日本人はあまり注文しないけど、台湾の人たちが大好きだったり、自分もおいしい!って思うメニューは何ですか?と聞いてみました。そしたら、大蒋片(208元)、麻辡蹄花(248元)、醋辣雞(248元)、干(火+扁)雞樅(288元)などを挙げてくれました。すでにお店へ行ったことがあって今度は違うものを食べてみたい人、いろいろチャレンジしたい人は、これらの料理もぜひ試してみてくださいね。
ナビは次回この4つは必ず食べてみるつもりです。メニューは日本語もあって分かりやすいです。
今日はいいレストランに巡り合えて、本当に幸せな気持ちになったナビです。もし誰かに台北でおすすめのレストランは?と聞かれたら、迷わず名を挙げるお店の一つになりました。
以上、台北ナビがお届けしました。

記事更新日:2009-09-23

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2002-08-05

スポット更新日:2008-08-18

チェックイン日
宿泊数
部屋数 部屋1 大人 子供

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