士林夜市といえば、この店は外せません!ふわふわのミルク氷(雪片氷)がオススメ!台湾人にも大人気です
こんにちは台北ナビです。
今回はにぎやかな士林夜市ど真ん中のかき氷屋さんに来ています。昼間から深夜まで店内にお客さんはいっぱい。みんな楽しそうにおしゃべりしながらお皿に山盛りのかき氷をほおばっています。オリジナルかき氷からミルク氷、ジュースにアイスクリームまで、種類も豊富です。なぜこんなに人気があるのか、オーナーの奥様に迫ってみました。
★創業1972年、続く老舗の人気店
オーナーの奥様、呉英淑さん。
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いつもテキパキ働いてます!
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1972年に今のオーナーのご両親がかき氷屋さんをオープン。始めは家の前の小さなスペースで細々と始め、メニューはかき氷のみだったそうです。立ち上げ当初、とても苦労されたとか。店名にはその苦労したことも忘れないようにと「辛」という字をつけたそうです。ちなみに二文字目の「發」は一代目オーナーの名前から一文字とって、「亭」は涼亭など涼しいイメージがあるということから「辛發亭」と付けられたそうです。
二代目オーナー林自長さんになり、新メニューを作ろうと改良に改良を重ね、25年ほど前からミルク氷を始められたそうです。初めは人気がなく、注文も少なかったそうですが、少しずつ美味しさがお客様に浸透し、15年ほどたった頃には、爆発的な人気商品に変身していたのだとか。オーナーの強い思いがお客様に伝わったんですね~。このオーナーの発明がなければ、今こうして、おいしいミルク氷が食べられることはなかったのかと思うと、ナビ、オーナーの努力に感謝したいと思いました!
開店当時からトッピングの紅豆や緑豆、もち、タピオカなどはすべて毎朝手作りしたものを提供しているそう。防腐剤や人工色素などの添加物は一切使用していないので体にも優しく自然の味が楽しめます。かき氷にかけるお店秘伝のシロップは昭和を思い出す、なんだか懐かしい、やさしい味がしました。さらに注目すべきは雪片氷(ミルクを凍らせて削った氷)。今や台湾中どこでも見られますが、この店こそがあのフワフワ雪片氷の元祖なんですって。ふつうのシャリシャリ氷でトッピングを楽しむもよし、バラエティー豊かなフワフワ雪片氷を制覇するもよし、口コミで人気が広がって以来、長きに渡りお客さんが途切れなかったのもうなずけます。
士林夜市は皆さんもご存じのとおり、台北で一番大きな夜市で、安く食事ができ、買物もでき、遊べるので、毎日お祭りをやっているかのように、夕方になると大勢の人が集まってきます。士林夜市の付近には大学や高校がいくつかあり、特に夕方は学校帰りの若者でにぎわっています。そんな中、「辛發亭」は、特に人気のお店のようで、こちらの大学に通う日本人から聞いた話によると、友達になった何人かの台湾人に、人気のお店があるといって連れて来られたのが…いつもココ!夜中近くでもお客様はいっぱいで、びっくりしたとか。オーナーの奥様は、「大学を卒業して、結婚しても、子供と一緒にまた来てくれるんです。」と嬉しそうに話てくれました。美味しさは世代を超え、伝えられていくんですよね~!!
元祖と聞いてやはりオーダーしてみたい雪片氷。メニューをみてびっくり!こ、こんなにも種類があるとは思いもしませんでした。長年の試行錯誤により、いろいろなメニューが生まれたそう。まずはミルクベースの雪片氷。ミルクと果物ってホント相性がいいんですよね。真っ白い雪片氷に新鮮フルーツのトッピング。フルーツは季節によって旬のものも登場します。夏にはみんなのお待ちかねあまーいマンゴーが登場。ふつうのマンゴー氷とフワフワ雪片マンゴー氷。食べ比べてみるのもいいかも。この雪片氷はミルクを固めて削っているので口溶けもよく、氷に味があるのでトッピングは1~2種類でOKですよ。
★おススメベスト5
オーナーの奥様にお店のおススメメニューベスト5を聞きました!
①新鮮芒果雪片(フレッシュマンゴーふわふわミルク氷)100元
ミルク氷は果物との相性バッチリ!特に甘酸っぱいマンゴーと一緒に食べるとたまりません。ミルク氷はまろやかできめ細かく、口の中でスーッと溶けていきます。練乳もたっぷりかかっていて、暑さで歩き疲れた時にはサイコーです。マンゴーは夏の期間限定販売ですが、それ以外にもたっくさんの種類のミルク氷があるので、いろいろ試してみてください。ただ、1皿がかなりの量なので、2人で1皿ぐらいがちょうどいいかもしれません。(マンゴーは基本的に4~10月の夏季期間は販売しているそうですが、年によって変動します。)
②抹茶紅豆雪片(ふわふわ抹茶氷小豆のせ)75元
これは日本で言う宇治金時のようなものですが、氷を削ったものではなく、抹茶ミルクを凍らしたものを細かくふわふわに削ったものなので、ほどよい甘さで味は濃厚。小豆はもちろん手作り。心をこめて作られた小豆とフワフワ抹茶氷のコラボはやっぱり日本人の口に合いますね。
③珈琲雪片(ふわふわ珈琲氷)70元白いミルク氷の上にコーヒー氷がのった二層構造で味もまろやか、コーヒーミルク風。食後でもスーッとおなかに入っちゃいます。トッピングされたチョコチップがアクセントになってます。あっさり味を好まれる方におススメです。
④雪山蛻變(ふわふわピーナッツ氷)70元
これはちょっと日本人には重すぎるかも?ピーナッツバターを凍らして食べている感じ。ミルクにピーナッツペイストを混ぜて凍らせた氷を使用。まったりとした甘さなので思わずパンに塗りたいところ。甘党の方、心して取りかかってください。完食された方、ナビまでご一報を。
⑤蜜豆冰(蜜豆のせかき氷)60元
とにかく存在感のある一品。豆が3種、ピーナッツ、だんご、梅のシロップ漬け、さつまいも、スイカと、8種類もの豆や果物がたくさんのったかき氷。いろいろ食べられて楽しいけど、ボリュームがかなりあって、見ただけでお腹いっぱいです。日本では若者はあまり豆を好んで食べるというイメージはありませんが、なぜか台湾の若者は、豆が好きなようです。豆好きの方、是非お試しあれ。
⑥木瓜牛乳汁(パパイヤミルクジュース) 60元甘さ控えめで、のど越しなめらか、ナビ好みの味です。パパイヤ以外にもスイカ、レモン、オレンジ、パイナップル、紅茶など、いろいろあるので、氷はちょっと多いかなーって時は、ジュースを飲んで一休みしてください。
いかがでしたか?このお店は士林夜市の一番賑やかな大東路からちょっと入った路地にあるので、夜市を歩き回って疲れたら、ぜひ「辛發亭」に行って、一休みしながら、氷を食べてスッキリしてください。
以上、台北ナビでした。