開店30分で売り切れが出る超人気豚足店。ほろりととろける豚足が絶品!霸王腿扣が食べたい人は開店早々にお店へ急げ!!
こんにちは、台北ナビです。
今回ナビが訪れたのは、MRT「松江南京」駅近くの四平街陽光商圈にお店を構える行列ができる豚足店「富霸王豬脚極品餐廳」。うかがったのは午後3時という食事時からは外れた時間だったにもかかわらず、次から次へとお客さんが訪れ、店の前に列をなしていました。行列ができるというウワサに違わずの人気です。こんなに多くの人を魅了する豚足とはいったいどんな味なのでしょうか?期待を胸にいざ店内へ!
開店30分で売り切れてしまう「腿扣」
メニュー
豚足屋というだけに、主菜となるメニューは霸王腿扣、霸王腿節、霸王腿蹄といった部位が異なる3種類の豚足のみ。それに小菜という形で、爽口筍絲(たけのこを茹でたもの)、潤油豆腐、燙青菜(ゆで青菜)、魯肉飯などのメニューが用意されています。
霸王腿扣は豚の太ももの部分、霸王腿節は足の関節、霸王腿蹄は蹄の部分を使用しています。
その中でいちばんの人気は、「霸王腿扣」!なんと、11時の開店から30分で売り切れてしまうほどの人気なのだとか。このために開店前から並ぶお客さんもいるそう。驚くべき人気です。では、さっそくいただいてみましょう!
霸王腿扣
霸王腿扣(100元)
太ももの部分だからなのか、脂身だけでなく、お肉もついています。この脂身の白さを見てください!おはしでつまむだけで、とろけて落ちてしまいそうなほろほろ加減。
口に入れると、噛まなくてもほろほろした身がとろけ、甘みがじわーっと口の中に広がります。これは、本当においしい!!今まで食べた豚足とは別格の味わいです。
醤油ベースのスープで煮込んでおり、しっかりと醤油の色が付いているので見た瞬間は「味が濃そう」と思いましたが、予想に反して意外にもあっさり。こんなに脂身を食べているにもかかわらず、1人で一皿ぺろっと食べられてしまいそうな、お上品な味わいでした。これは多くのお客さんが並んででも食べたいと思うのも納得です。
そして、なぜ30分で売り切れてしまうのかというと、もともと腿扣は希少部位で、一頭の豚から3~4個、2斤(1200g)くらいしか取れず、多くの量を一度に提供することができないからなのだとか。
霸王腿節
霸王腿節(70元)
こちらも霸王腿扣と並ぶほどの人気商品。霸王腿扣は、とろける感じでしたが、霸王腿節はぷるぷるしていて、より引き締まった食感です。弾力があるので、食べごたえがあります。
霸王腿蹄
霸王腿蹄(60元)
豚足といえばおなじみの形がこの腿蹄なのではないでしょうか。霸王腿蹄も霸王腿節と同様、弾力のあるプルプルの食感が特徴。骨があるため、ちょっと食べにくそう?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、まったくそんなことありません。お箸だけで簡単に身がはがれます。食べごたえがいちばんあるのは霸王腿蹄かも。そして、女性のみなさまに耳寄り情報をひとつ。豚足といえばコラーゲン!という方も多いと思いますが、この3種類の中でいちばんコラーゲンが多いのが腿蹄とのこと。コラーゲンを多めに摂りたい方はぜひ腿蹄をお召し上がりください。
豚足はこんなにぷるぷる!
日本人にとって豚足はあまり馴染みもなく、臭みが気になって敬遠する方も少なくないと思いますが、こちらの豚足はまったく臭みもなく、食べやすいため、豚足をいままで食べたことがないという方にもおすすめです。
付け合せもどうぞ
絶品豚足のお供に、野菜やごはんもオーダーしたいもの。付け合せとしては、爽口筍絲(たけのこの煮込み)、潤油豆腐(揚げ豆腐の煮込み)、燙青菜(ゆで青菜)、魯肉飯、味增湯(味噌汁)、蘿蔔湯(大根スープ・冬限定)、竹筍湯(たけのこスープ・夏限定)などがあります。
爽口筍絲
爽口筍絲(30元)
ナビのお気に入りは爽口筍絲。豚骨から作ったスープと、豚足を煮込んだ時に出る油でたけのこを煮ており、「爽口」(さっぱりしているという意味)の名前のとおり、すっきりとした味わいです。豚足を食べている時の箸休めにぴったり。豚足の脂っこさを調和してくれます。隠し味として唐辛子を配合しているため、ピリ辛ですが、これがアクセントとなって、後を引くおいしさでした。
潤油豆腐
潤油豆腐(20元)
豚足を煮込んだタレで煮込んだ豆腐。コロッとした見た目が美しいです。豆腐はとてもキメが細かく、口の中に入れるととろけてしまう柔らかさです。
魯肉飯(20元)
ごはんの上に乗っているお肉も豚足同様ぷるぷる!これは豚の皮を細かく切ったものだそう。たれがしっかりと染み込んでいます。がっつりと食べたい人におすすめ。ただ、味付けは豚足と同じなので、豚足と魯肉飯だけだとちょっと飽きてしまうかもしれません。
豚足も付け合せも量は少なくないので、女性2人の場合は、豚足2皿と付け合せ2皿で十分すぎるほどお腹いっぱいになります。少食同士だったら、豚足一皿に付け合せ2皿と白飯くらいでも十分かも。
店内で食べる場合は、まず入り口のカウンターで食べたいものを注文してから座席に座りましょう。注文票があるので、中国語がしゃべれなくても大丈夫です。
豚足のおいしさの秘密は?
一度食べただけで、富霸王の豚足の虜になってしまったナビ。そのおいしさの秘密をオーナーに直撃してみました。
今回話をうかがったオーナーである謝さん
富霸王豬脚極品餐廳は、創業24年の歴史を持ちます。オーナーがなぜこのお店を開くことにしたかというと、小さい頃から豚足が好きで食べていたからなんだとか。そして驚くべきことに、オーナーは他の店で修行を積んでからこのお店を開いたわけではなく、まったく自分で一から研究を重ね、この豚足を生み出したのだそう!「好きこそものの上手なれ」ということなのでしょうか。それにしても「好き」から始まってこんなに絶品の豚足を生み出してしまうオーナーの熱心さには脱帽です。
そして、豚足がその見た目と違って、意外なほどあっさりとしている理由は、5時間もの長い時間煮込むことにより、余計な油が抜けるからなのだとか。
午後の4時ころだというのに、店内はお客さんでいっぱい!
開店当初は客入りが心配だったそうですが、一度来店したお客さんがリピーターになってくれたり、その口コミなどによって、あっという間に人気店になったそう。日本人のお客さんも多く訪れていて、ナビが訪れた時にもちょうど3名の日本人女性がお店に入っていきました。
こんなに繁盛している「富霸王」ですが、オーナーには悩みが。というのも、お客さんが多いのはうれしいものの、一日に提供できる量は限りがあり、昔からひいきにしてもらっているお客さんなどが買えないこともあるからなのだそう。オーナーの人情を大事にする気持ちが伝わってきました。
1日200個も売れる弁当
テイクアウトの価格表。量り売りになっています。
富霸王では、店内で食べる他にテイクアウトもできます。テイクアウトの場合は、豚足は量り売りのシステムを採用しており、どの部位をいくつという形で注文すると、お店の人が重さを量ってくれます。テイクアウトの場合は霸王腿節と霸王腿蹄が半分ずつになった「総合」がお得です。
そして、テイクアウトの人気メニューはお弁当。なんと1日に150から200個も売れるんだとか!ナビが訪れた時も、多くのお客さんがお弁当を買っていました。
お弁当の中身はというと、豚足と爽口筍絲、潤油豆腐が入っています。プラス10元で滷蛋(煮玉子)をつけることも可能。
お弁当だと豚足も付け合せも少しづつ楽しめるので、豚足も付け合せも食べてみたいけど、一皿ずつの注文だと量が多くて食べきれないという方や、一人旅の方にもおすすめです。
次々とお客さんが来てお弁当を購入していきます。
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夕方の時点で残っているのは腿蹄弁当のみ。すごい人気です。
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モダン中華風な店内
店内は3年前に改装したばかりだそうで、創業24年の老舗店とは思えないほどの綺麗さです。
店頭では豚足を煮込んでいたりして庶民的な雰囲気ですが、店内を一歩奥に進むと「豚足屋」という印象を覆すようなムーディーな雰囲気がただよっています。重厚な木製のテーブルや暗めの照明で、とても落ち着いた空間になっています。天井にはランタンが吊るしてあったりなどもして、モダン中華風なインテリアが施してあります。
豚足を食べるとどうしても手がベトベトしてしまいますが、ウエットティッシュが用意してあるのもうれしいところ。細かい気遣いが感じられます。
ナビが持っていた豚足へのイメージを変えてくれた「富霸王」。豚足好きはこの味にハマる事間違いなし!豚足が苦手な人にも一度は試していただきたい逸品です。人気店ゆえに、夕方までには腿扣や腿節は売り切れてしまうため、いろんな部位を食べてみたいという方は、早めにお店に行くことをおすすめします。ナビはこの記事を書きながら豚足の味を思い出し、また食べたくなってきてしまいました。一度食べた人がリピーターになってしまうというのには本当に納得です。
こんなにたっぷりの豚足を食べて、コラーゲンをたっぷり摂取したので、明日の朝の肌の状態が楽しみなナビでした。
以上、台北ナビでした。