台北の街を望みながら、宋美齢氏が愛した小豆の蒸しカステラ「紅豆鬆糕」に舌鼓
こんにちは、台北ナビです。
台北のランドマークの1つともいえる圓山大飯店。宿泊するチャンスがなかなかないという人も、レストランの利用で訪れることもできますよ!今回は圓山大飯店の本館に位置する浙江料理レストラン「圓苑餐廳」をご紹介します。
浙江料理や上海伝統菓子を楽しめる「圓苑餐廳」
圓山大飯店本館1階にあります。
圓山大飯店の本館のロビーに入り、右手に進むとの「圓苑レストラン」があります。
圓苑レストランは、浙江料理や北方風点心を楽しめるレストランとして1973年にオープンしました。圓山大飯店の創始者であり、蒋介石元総統夫人の宋美齢氏は、上海生まれで幼いころから慣れ親しんださっぱりとした味わいの浙江料理を好み、圓苑レストランオープンのため、台湾人シェフを本場で修業させるほどの力の入れようでした。
創業以来の味を受け継ぐシェフたち
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代表的な浙江料理、東坡肉
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また、圓苑レストランの代名詞ともいわれる宋美齢氏の好物だった小豆の蒸しカステラ「紅豆鬆糕」などの上海伝統菓子は、宋美齢氏が母から受け継いだ味をシェフに伝えたもので、圓山大飯店を訪れたら紅豆鬆糕を食べず帰るべからずと言われるほど、圓山大飯店を代表する料理の1つです。
台北の街を一望できるレストランホールと豪華絢爛な個室
以前までは本館の2階真ん中あたりに位置していた圓苑レストランですが、2015年の全館大リノベーションの際に、台北の街を一望できる1階の基隆河に面したエリアに引越ししました。天井から床まで続く大きな窓からは、太陽の光が降り注ぎ、赤と金色を基調とした華やかなレストランホールを照らしています。
さらに基隆河沿いに続く大佳河濱公園、台北松山空港、そして台北101も見渡せるレストランからの眺めも人気の理由です。
本館V階には圓苑レストランの個室があります。個室利用の最低消費は1人2,500元+10%~×10名以上~です。どの部屋も大変豪華でお祝いの席や、大切なお客様のおもてなしでの利用にもいいですね。大変人気のレストランなので、利用予定の際には予約をお忘れなく。
個室はベランダ付。外の景色を望めます。
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自動で回る丸テーブル。
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圓苑レストランのナビイチオシメニュー
圓苑レストランでは、伝統的な江浙料理に台湾のエッセンスを取り入れたオリジナルの美食を楽しめます。
浙江料理の特徴の一つには、自然豊かな浙江をイメージした華やかな盛り付けも上げられ、華やかな圓苑レストランの空間にもぴったりな目でも楽しめる料理ばかりです。
東坡肉は浙江料理の中でももっとも有名とも言えます。
台湾の黒毛豚を使用し、醤油、氷砂糖、紹興酒などを使用した特製のタレで8時間ほども煮込むという手間暇のかかる料理です。一度に100㎏ほどもの豚肉を仕込むそうですが、大人気メニューのためにすぐに売り切れてしまうほど。一緒にサーブされる梅干菜(中華でよく使われる干した菜っ葉の漬物)と一緒に、自家製の蒸しパンに挟んでいただきます。とろけるほど柔らかく煮込まれた豚肉は絶品!見た目よりもさっぱりした味わいでしつこくなく、口いっぱいに豚肉と甘辛いたれの旨味が広がります。
まるでレースのような美しい羽根のついた焼き餃子も圓苑レストランの名物の1つです。豚肉、ニラ、えび入りの餡はとてもジューシーで、皮はもっちり。まわりの羽の香ばしさとパリパリとした食感が加わり、さらにおいしさが増します。
お祝いの席などにもぴったりな豪華な一品、黄魚(フウセイ)の甘酢あんかけです。薄く衣をつけて揚げた黄魚を甘酢の餡にからめます。さっくりとした食感に中の身はふんわりとやわらかく、ほどよく酸味、甘みのきいたソースが食欲をそそります。黄魚は他にも醤油煮込み、揚げニンニクのそぼろかけ、高菜蒸しなどの調理方法もリクエストできます。
大き目の小籠包は少し厚めのもっちりとした生地が特徴で、中に肉汁たっぷりの餡がしっかり入っているので、ころんとした丸みのある大きなサイズになるのだとか。台湾の黒毛豚を厳選した餡は旨味が濃厚で、豚肉の旨味がしっかりと感じられます。オーダーが入ってから包み、蒸すので、いつでも熱々ジューシーで楽しめます。
圓苑のシグニチャーメニューともいえる「小豆の蒸しカステラ」も必食です。圓山大飯店の創始者でもある蒋介石夫人、宋美齢氏が子供のころから好きだった「紅豆鬆糕」という中華伝統菓子です。宋美齢氏自身が母から受け継いだオリジナルレシピを伝授し、懐かしの味を再現しました。宋美齢氏は、蒋介石没後アメリカへ渡った後も、毎年旧正月には大好きなこの圓苑レストランの紅豆鬆糕をアメリカに取り寄せていたという話も有名です。
台湾萬丹産の小豆、もち米粉と米粉を合わせたもちもちとした生地に、なめらかなこしあんが入っています。ねっとりとしたこしあんは、ミルキーさを感じるほど、まろやかで優しい味わいです。あんこが苦手な人でもこの蒸しカステラは食べられるという人も多いとか。表面に緑と赤に色付けしたパパイヤをのせ、華やかな彩を添えています。
クリーミーなこしあんが入っています。フォークで一口ずつ切りながら少しずつこしあんをつけて食べます。
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ワンホールは599元。冷凍のものはお土産やプレゼントにもできます。電子レンジではなく、蒸し器で温めてお召し上がりください。
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圓山大飯店を訪れたら、宋美齢氏が愛した紅豆鬆糕を食べるのをお忘れなく。圓苑レストランで、台北の街を一望できる絶景と巧みな技と素材のおいしさを活かし、数々の世界の食通たちを唸らせてきた精緻な料理をお楽しみください。
以上台北ナビがお届けしました!