銀翼餐庁

一昔前、中共の支配下での大陸の中華料理の質に悪さが指摘され、「本場の味」を食べたいなら台湾、香港へといわれた時があったが、もはや台湾も「本場」でないのかもしれないと感じた。

確かに銀翼の料理には日本ではなかなかお目にかかれないものある。豚足料理などその一例である。あげ魚の甘酢等、浙江・江蘇の名店といわれる店のものにむしろ劣るのではないかとの印象を受けた。汁そばも、いささか味にしまりがない。名物の豚足料理も、確かに柔らかく汁けも多いが、美味い不味い以前に、そもそも日本人の口にあうものではないのかもしれない。　端的に大味で、もう一度というしろものではない。

台湾国内でも、老店の劣化、大陸料理の台湾化が指摘されることがあるが、銀翼もその一例ではないかと感じた。

サービスの質はあんなもんだと思う。大陸同様、台湾でもその点はあまり質を追求するのは、ないものねだりではないだろうか。

一方、大陸の中華は経済成長とともに確かに質は向上しつつある。もっとも、その過程で昔懐かしい味までもが良かれ悪しかれ変わってしまうこともある。前門の都一処のシュウマイがその好例である。

が、「本場の中華は食べたいなら台湾、香港」というのは、もはや今は昔のことになりつつあるのかもしれない。料理という明らかの中国人という人たちのプライドの一部をなすものにおいてすら、「中華（民国）」は変質化、台湾化しつつあるのかもしれない。
 

先月台湾人の友達に連れて行って貰いました。
彼女が注文を担当し、全て彼女のお薦めを頂いたおかげか大正解。

本文で紹介もされている「什錦雑式小籠」絶品でした。
ちまき入りの焼売？など、普段は「小麦＋米は無いだろ…」という江戸っ子の私でも「これはいける！」と思いました。ちまきが決して濃い味じゃないのに、小麦粉の皮と合わせても完成された味というか…。
一緒にあった餡入りの小龍包？みたいなのは、餡がなめらかでしっとりしてとても上質でした。

インパクトに残ったのが、「ドジョウのような魚＋麺」の茶色いお料理。
本当に麺の上にぬめぬめっとした煮付けたドジョウっぽいのがのっかっているという風情なので、見た目でダメな人はダメかも…(私はドジョウを食べたことが有るので全然平気でしたが。)。
ドジョウと違って海魚ということで臭みはなく、甘辛の味付けで美味しかったです。
お肌ぷるぷるになれますｗ

ただ、一品一品が3人で食べるには多く感じ、余った分は彼女にお土産としてお持ち帰りしてもらいました。ホテルに持って帰っても食べるタイミングが無いので悪いなぁ…と思いましたが、「両親と食べます」と喜んでくれました。

言語の問題はまぁともかく、アジア圏でサービスを期待しても日本程のものは滅多にないですよ～。さもありなん、と思った方が楽しいかと。 

利用するなら、サービスには期待できないと割り切ったほうが
良いでしょう。

営業終了時間の21時ごろ店を出たのですが、お客がまだいる
にも関わらず店内や階段の電気は消されていました。
また、紹興酒のグラスを過って割ったのですが、「100元」と
言われ、現地の方に対応してもらいました。

台湾にこのような店があるのだと、改めて実感させられた
レストランでした。