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台北でイチバンの老舗かも!?「江浙料理」と「揚州料理」を伝統的な調理法で提供。

歴史あるレストラン 店名にも深い意味があるんです

こんにちは、台北ナビです。本日ご紹介するレストランは、台北でも指折りの古いレストランのひとつ。とにかく老舗の中の老舗! そこには店名の“銀翼”に刻まれた、実に60年を越えるの歴史があります。それは、現在の台北駅の三越前辺りで台湾空軍の福利レストランとして始まり、当時は「空軍新生社飲食部」といったそうです。なんと、かの蒋介石や政府の高官なども度々会食に利用したという、文字通り、台湾の歴史を見つめながら共に歩んできた餐廳なのです。軍部から独立した際、名を「銀翼」としたのもこのような経緯から。台湾の青い空にキラキラと輝く飛行機の銀色の翼が、なんだか目に浮かびませんか??

守ってきたのはこの方、張瑞雲氏


御年80歳を越える老板である張さんは、空軍時代に「空軍新生社飲食部」を任されてから現在に至るまで、ずっとこのレストランと共に生き、守りつづけてきた「銀翼」の生き字引のような存在。今なお現役で朝10時ごろから閉店まで毎日レストラン内で接客や従業員への気配り、目配りを欠かしません。ナビが取材している時も、穏やかな表情と語り口でありながらも、従業員の対応が遅いと感じればさっと席を立って指示を飛ばしていらっしゃいました。なんとも中華圏の方の客商売に対する心意気を垣間見た瞬間でした。

「銀翼」だけにしかないメニューもたくさん!


時代の流れで中華料理の味や調理法も変わってきましたが、こちらでは上海料理のなかの「江浙料理」と「揚洲料理」を伝統的な調理法のまま、ずっと変わらない味を守りつづけています。江浙料理は中華料理の中でも、煮込みなど、時間をかけて調理する料理が多いのが特徴。今回の取材では、オリジナル料理をメインに自慢の定番メニューを紹介していただきました!
鎭江肴肉と風鷄を一皿にした前菜 
こちら、このような形でメニューには載っていませんが、お客さんのほとんどが注文するマストメニュー! 黒酢と生姜でさっぱりといただきます。あっさりしていて後を引くおいしさです。
葱開ウェイ(火へんに畏)麺(小) 

蝦のダシが程よく出ているスープが絶品の麺。サイズは“小”でも実際カナリの量なので5~6人の場合でも問題なし。冷めてしまったら熱々スープを足してもらいましょう!
肉絲炒干絲(小) 

細切り豚肉と野菜などをちょっとピリ辛に炒めたもの。
什錦雑式小籠 

一籠(セイロ)で小籠包、青菜の小包、粽(チマキ)の小包、餡の小包と4つの味が一度に楽しめる大変お得なメニュー。3人で一籠が目安。青菜はチンゲン菜を使っているのが特に珍しいし、粽をこういう形で供しているのも、また他にはないのでは? 皮は決して冷凍などしたりせず、冷めてもおいしく食べられます。ナビはこのちょっとモチッとした食感がお気に入り! 籠の底にはよく見られる紙や布ではなく、松の葉が敷き詰められているのも趣があってマル。
銀翼飯 

店の名を冠した、まさに「銀翼」ならではのメニュー。卵とじあんかけに野菜や海鮮がふんだんに入っています。見た目なんか気にしないでかき混ぜるのが正しい食べ方。この「銀翼飯」のファンは多く、中華航空のパイロットで、かれこれ20年来のファンの方もいるのだそう。フライトの合間を縫って、台北に戻れば必ず食べにやってくるとのこと。

いつまでも愛され続けるレストラン

お客様の多くが退役軍人などの常連客。老板の張さんをはじめ、スタッフの温かいもてなしと、変わらない味を求めてこの店を訪れているのでしょう。ナビ個人で食事に伺った際も、老板自ら席へ案内してくださり、日本語が少しできるスタッフが注文を取ってくださったのですが、気が付けば注文していない一品をサービスでつけてくれて、ちょっと驚いて、そしてとっても嬉しかった♪ こんなところも長年の歴史を支えてきた、愛されつづける理由のひとつなのかもしれません。

以上、台北ナビでした。

記事更新日:2009-05-21

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2003-09-03

スポット更新日:2014-06-26

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