有名な台北の広東料理・飲茶レストラン。全体的にあっさり風味でクセがない感じ。
シックな内装です
今回、ナビは昼間おじゃましたのですが、昼間は飲茶を食べに来るお客さんでかなりにぎわうとの評判どおり、お昼をすぎてから本当にあっという間にお客さんでいっぱいになりました。このレストランがはいっている國賓大飯店自体、日本人宿泊率が高いので、さぞかし日本人でいっぱいになるんだろうな、と思いきや、半分以上が地元の人たちでした。しかも、その多くが大人数で会食にいらっしゃった、という雰囲気。とはいっても気張った雰囲気ではないのでご安心を。観光客ばかりではなく地元の人たちの支持も得ている様子にナビの期待も高まります。
ここの広東料理とレストラン内
広東風の飲茶といえば、手押し車で運ばれてきたものの中から好きなものを選んで…というイメージがありますが、ここでは料理を注文して、その都度運ばれてきます。新鮮な食材で新鮮な飲茶を提供したいをモットーにしているというから納得。メニューにも“蒸し物には時間がかかります”との表示があります。そうでなくても、メニューを見ると、食べたいものだらけで注文するのに時間がかかるので、みなさん時間の余裕を持って行きましょうね!
ここのレストランのポイントは「点心」「海鮮」「茶」なんです。
こちらのコーナーは夜になるとムードがあるそうです。
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奥の方には10人以上なら使用できる個室もありました。
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嬉しいのは、ビッシリと100点近く並べられた点心のメニューには写真あり、日本語ありで、一目瞭然なこと。おなじみのエビ餃子、小龍包などの「点心」や、「米の粉の巻物」、「デザート」、「お粥」などなど。「野菜」、「スープ」、「肉」「海鮮」、「土鍋焼き料理」となど200種類の広東料理メニューもあります。点心はホテルの飲茶にしてはかなりのお値打ち感あり、です。
日本人好みの料理をいくつか注文してみました。
豆苗海鮮餃
中に入っているエビがプリプリでジューシー、細かく刻まれた豆苗と味はとても合っていました。皮も薄いので、中身がきれいに透き通って見えます。
晶榮鮮蝦餃でんぷん粉を使った透明の皮にぷりぷりの海老が詰まって、さっぱりしているのに食べ応えがありました。
蟹黄焼賣カニの風味が食べ終わった後にもほんのりといい余韻を残します。おいしいカニシューマイを食べた気分になれます。こちらの点心は注文がきてから作るので新鮮。
明爐烤鴨
シェフ自慢の料理とあって皮はパリパリ、肉はジューシー。香ばしい香りによだれがでてきそうになりました。ショウガ、ネギ、八角等の香辛料と酢や水アメなどの調味料を合わせたソースを表面に塗った後、6~8時間乾燥させます。さらに40分グリル。テラテラした皮の光沢が黄金の鴨を物語っているようです。
御品茶皇雞
こちらも大人気のメニューで、ソースをつけた後、煎った鉄観音とジャスミンの茶葉を加えて薫製しました。雌の成長しきってないチキンがいちばん味がいいということで、茶葉のいい味も吸収してひきしまった肉を少し酸味のきいたソースでいただきます。ここに来たら必ず注文したい一品になること間違いなし。
避風塘大沙公
広東料理といえば海鮮で、ここ粤菜庁のセールスポイントの一つです。それもあって、色彩のあでやかさとカニ風味がふんだんに引き出されたこの料理は豪華で、広東料理を食べましたという満足感が得られます。
蠔油介蘭
こちらは、広東ではいちばん定番の野菜です。オイスターソースがかかって、きれいに見えますね。野菜はシャキシャキで、他の料理の味を引きだたせるのにもってこいの、いい意味で味にクセがない野菜です。
蟹黄燴排翅
ゴージャスフカヒレです。実はナビたち見せていただいただけで、これ食べていません。でも、この肉厚とカニミソ、スープはきっと極上の味に違いない、と思います。
港式焗葡塔
36層のパイ皮に包まれたマカオ発祥のエッグマフィン。食べ口は幾層もの皮が溶けていく中、プリン食感の卵汁がジワジワと口の中に広がっていく…そんな感じなのです。
脆皮叉燒
鳥の首の肉を麥香糖などを使った甘辛なソースで焼いたもの。甘くてしっとりとした他ではあまり味わえない肉料理です。
馬蹄玉米煲瘦肉湯痩肉(脂身の少ない肉)を野菜と一緒に長時間煮込んだ広東料理の定番スープ。本場・香港の人たちは、具をすべて取り出して食べ、スープはスープのみで味わうそうです。
XO醬炒蘿蔔糕飲茶の定番・大根餅もこんなにおしゃれに。一口サイズで食べやすく、油っぽくないのでどんどん食べられます。旧正月のお祝い料理としても人気です。
杏仁豆腐きめ細かく甘さも控えめ、とても上品な杏仁豆腐。カットフルーツの食感も手伝って、料理でおなかがいっぱいでもぺろりといけちゃいます。
ウーロン茶ですが、ここのポイントとしてお茶があったことを覚えてますか?またこの壁いっぱいの茶壺からして、お茶がおいしくないわけがありません。事実お茶と点心いくつかで、女性ならお昼のランチは十分満足できると思いますよ。
こちらがメインシェフの楊華志さん、香港の方です。楊さんをはじめ、厨房のシェフはほとんどが香港から来た人たちです。
落ち着いて広東料理や点心を食したい人たちには、粤菜庁はとても適したレストランだと思います。特に壁沿いの席はいいですよ。レストランのスタッフも、メニューを見て迷っている様子だとすぐに日本語で声をかけてくれたり、非常に感じがよいです。日本から台北に遊びに来る人はもちろん、台北に住んでいてもまだ行ったことがない人、ぜひいちど足を運んでみてください。
台北ナビでした。