プロバンス風のインテリアでまとめてあるオシャレなカフェに足を伸ばしてみましょう。
こんにちは、台北ナビです。
台北ナビは、近郊スポットもどんどん紹介しちゃおう!というわけで、淡水でイチオシのカフェに行ってきました。その名も「領事館」。インテリアは南欧風で、なんといっても景観が素晴らしい!ナビも知合いをエスコートする時によく利用するカフェなのです。「紅毛城」へ行った時にはぜひ寄ってみてください!
お城の下に立っているから「領事館」
淡水はその古い街並を眺めながらのそぞろ歩きも楽しいのですが、淡江大学の学生たちや観光客向けの洒落たカフェが周囲に点在していて、沈み行く夕日を眺めにやってくるカップルたちのムードを盛上げるのに一役買っています。
今、カフェは台湾の第一級古跡に指定されている「紅毛城」の向かいに集中しているのですが、この界隈に一番初めにできたのが「領事館」。ちょっとイカしたネーミングでしょ。これは、この「紅毛城」にかつて英国の領事館があったことによるものらしいです。そして、この河畔のカフェが、週末となると列ができるほどの人気者になったために、隣にも1軒、2軒と増えていったのです。
競争相手が増えても「領事館」は増築して席数を増やし、より多くの人たちが利用できるようにして、今も人気は衰えることがないのです。
ちなみに、SARSの影響で、観光客の足がかなり遠のいていた時期も、このカフェだけはお客さんが入っていたというから、さすがです。ナビが訪れた日も、台風が近づいていたのですが、2階のテラスまで席が埋まっていました。
さて、お店に入ると、バーカウンターとケーキのケースが目に入ってきます。デザートもたっぷりと楽しめそうで浮かれた気分に。フロアのレンガの茶色に、空の青さが映えています。椅子は籐製のものを使っていて、ゆったりと南欧風を味わうことができます。
涼しい時間であればぜひテラスのリバーサイドの席をおすすめ。ここから、淡水河から吹く風を受け、向かいの観音山の景観を望めば、これ以上の自然のごちそうはありません。でも、このテラスは一番人気。すぐ埋まってしまうので、ナビなどはめったにこの席を陣取るチャンスがありません。残念。
それでも、屋内は欧風の可愛い壁掛けなどや小物がさりげなく置いてあって、気分がいいのです。2階も増設後には別のオープンテラスもできました。陽のあたる時間はちょっとキツイですが、こちらもビューはばっちり。
オーナーに尋ねてみると、この店は、かつて自宅として使っていた建物を改造したもので、今も家族経営なのだそうです。道理でお店の外観といい、中といい、手作り感覚いっぱいだと思いました。
ヨーロッパ旅行の際は、入ったレストランで実際食べておいしかった料理の作り方を、コックさんに聞いて教えてもらったりするそうです。1階トイレに掛けてある写真は、イタリア・ベニスへ旅行した時に自分で撮ったものだそうです。
ナビがこの店を利用する場合は、ちょうどランチ前の11時ごろに来て、スープ、サラダ、飲み物つきのお得なランチを注文します。料理は中華風と洋風があって、中華風には牛肉の炒め物、チキンの腿肉の醤油煮込みなどがあります。ナビは揚げたエビとパイナップルをマヨネーズで和えた「鳳梨蝦球」や鶏の辛味ソース炒め「宮保鶏丁」がいちおししたいところ。鰻の蒲焼ランチなんてのもあったりします。
台湾らしいメニューでは薬膳料理によく使われる、コレステロール値を下げ、動脈硬化予防、抗癌、肺結核、糖尿病などの治療効果があるといわれているクコの実と生姜でさっぱり塩味に煮込んだ半分地鶏肉ランチ「醉」があります(こちらでは全部黒い地鶏ではなく、脚の方だけ黒い半分地鶏が好まれるそうです)。
オーナーに聞くと、最近はパスタなどがメインメニューになったイタリアンセットを注文する客が多くなったということで、やはり洋風のムードではお腹は洋食を求めるようです。
で、食後はコーヒーか紅茶、ということになりますが、せっかくなので「領事館」オリジナルのチーズケーキを試してみては。プレーン、チョコ、カプチーノ、ラズベリー、レモン、ライムの6つの味がそろっています。余計な材料は一切使わず、素朴な家庭の味が懐かしい感じです。また、ティラミスもはずせません。2種類のお酒を使い、特にコーヒーリキュールがスポンジにしっとり、チーズクリームはとってもクリーミーで上のチーズケーキのものを使っています。
さて、食事時以外では、ワッフルやサンドイッチ、コーヒーフラッペはじめ、各種ハーブティーなどメニュー豊富。
学生たちが遅くまで語れるようにと、平日でも夜23時まで、休日前なら深夜0時まで営業、宵っ張りの台湾っ子ならではのナイトスポットにもなっているのです。
以上、台北ナビでした。