メイン料理の嵐!高級食材尽くしの絶品「鉄板フレンチ」はコスパ最高♡台湾旅行の思い出になること間違いなしです
Le Goût 樂葵法式鐵板燒(楽葵法式鉄板焼)
こんにちは、台北ナビです。
台湾旅行の目的は「食」!
台湾のグルメといえば、屋台や食堂で食べるような手軽でおいしいものが魅力的ですが、せっかくの海外旅行に来たのだから、1食くらいは豪華なお食事をしたい!
そんな方におすすめなのが、「Le Goût 樂葵法式鐵板燒(楽葵法式鉄板焼)」です。
台中からスタートした鉄板焼き屋さん
Le Goût(ルグー)
ちょっと難しい「Le Goût 樂葵法式鐵板燒(楽葵法式鉄板焼)」の読み方。フランス語で味覚という意味の「Goût」から取って、Le Goût(ルグー)と読みます。
この音に似ている文字を合わせて「樂葵」という中国語名になったというわけ。
「Le Goût」は、台中界隈で知られる結婚式場の「新天地」が手がける鉄板焼きブランドです。
「新天地」は台湾各地と上海に式場を展開している一大グループ。ですが、元々は1945年、台中港近くの梧棲で若き新婚夫婦が開いた小さな麺屋台が始まりでした。海に近い地の利を活かしたその店は、新鮮でおいしく、安価な海鮮で食べられると評判に。食堂→レストラン→結婚式場と、どんどん成長を遂げました。
今から50年ほど前には、日本の某有名観光雑誌で「台湾十大美食」にも選ばれたことがあるのだとか。
「新天地」の新ブランドである「Le Goût」。この席なら台北の夜景も楽しめます
まずは、自身の結婚式場内で営業をスタート。台北ナビではその時も取材させてもらったのですが、台北にあればここぞという時に利用できるのになぁ……と思ったのでした。
きっとそう思った人は多かったのでしょう。その後台北の微風南山内にお店をオープン。瞬く間に台湾の人気鉄板焼き屋さんの仲間入りを果たしたのでした。
フレンチスタイルの鉄板焼き「鉄板フレンチ」って何だろう?
食材やソースの紹介もありますよ!
目の前で焼き上がる美食を眺めつつ、シェフのおまかせ料理が堪能できる鉄板焼レストラン。日本発祥のTeppanyakiは英語にもなっているほど、ここ台湾でも鐵板燒(ティエバンサオ)=和ベースの日本スタイルが定着しています。
ですが、の店名からもおわかりの通り、
フレンチスタイルの鉄板焼き「鉄板フレンチ」を謳っているのはいるのは「Le Goût」だけ。
じゃぁ、フレンチスタイルの鉄板焼き「
鉄板フレンチ」って何でしょう?
ソースが決め手!
それは
日本料理とフレンチの一番大きな違いは、「ソース」に力を入れている点。
どのお料理の説明にも必ずソースについて語られるほど味の決め手になっています。というと、ソースが食材の味を殺してしまうのでは?と心配になりますが、その逆。食材とあわせることで食材本来の味を高めてくれるんです。
フレンチの代表的なソースのオンパレードですが、もちろん台湾らしさもプラスされているので、ここだけの味が楽しめます。
コストパフォーマンスが叶う理由
高級食材のオンパレード!
食の安心が叫ばれる台湾では、「安かろう悪かろう」のお店のニュースが後を絶ちません。だから、意味なくコスパが高いお店は避けているのですが、「Le Goût」はコストパフォーマンスの高さの理由があるんです。
この牛肉ちゃんのサシを見てください!おいしいに決まってる!
先ほど述べたように、「Le Goût」は「新天地」。元々は海鮮料理で名を馳せたレストランだけあって、フレッシュな魚介の仕入れには自信があります。それに母体は結婚式場ということもあって、高級食材を仕入れるノウハウも。そんな理由から、「Le Goût」では、新鮮な海鮮類を中心とした10品のコース料理が1人1580元 でいただけます。
さらに、完全予約・前払い制という点も価格を抑えられる理由のひとつです。そしてメニューは固定。ほかのメニューと交換はできず、アラカルトメニューもありません。そう、魚、牡蠣、アワビ、ロブスター、ホタテ、鴨肉料理、和牛の高級食材7種を使用した料理にスープ、チャーハン、デザートがついた10品のコースのみなんです。(ドリンクは別途注文可能)
そういうわけで、不必要な食材を準備する必要がなく、余分な料金を支払う必要がないというわけ。食材にかかるコスト比率がかなり高いんです!
ただ、1580元と聞くと安いとは感じないのではないでしょうか?でもね、実際食べると大納得するはず。だって、海鮮・海鮮・海鮮・海鮮・海鮮・海鮮・肉・肉!チャーハンには牛筋ととびっこ入り。そうです、ずっとメイン料理を食べているかのようなメニューなんです。
正直、3000元出してでも食べたいと思えるほどの、味と質の高さ!是非、多くの方に試してもらいたいです。
いざ、実食!
「百聞は一見にしかず」!味をレポートしますので、実際食べた気持ちになって読んでもらえればうれしいです。ちなみにコースメニューは季節ごとに一部変わります。
<2024年夏のセットメニュー>
【スープ】
普羅旺斯西瓜綿海鮮湯(プロヴァンス風スイカの漬物とシーフードスープ)
Provence Style Seafood Soup with Dried Watermelon
イカ、ユカタハタ、あさりにスープをイン!
西瓜綿とは、摘果スイカを塩漬けしたもので、台湾南部でよく食べられます。この西瓜綿とハマグリ、トマト、シイラの骨を煮込んで作ったスープは、酸味があってさわやか!夏にぴったりのスープです。
美しくカットされたイカと赤色がきれいなユカタハタの上からスープをかければ、海鮮の甘みとスープの酸味がバランスがいい!
地中海の風と台湾南部の食が一体化した見事なスープです。
【魚料理】
炙燒野生鬼頭刀 柚子陳皮油醋醬(炙り焼きシイラ~柚子とオレンジ皮のドレッシング添え~)
Seared Mahi fish with Yuzu and Dried Orange Dressing
見た目以上にさわやか!
鬼頭刀(シイラ)をよく熱せされた高温の鉄板で焼くことで、シイラのうまみをぎゅっと詰め込んだ一品。これに、台湾では中秋節に食べられるフルーツ「文旦(柚子)」と陳皮、レモンとウイキョウ(フィンネル)で作ったオリジナルドレッシングをかけています。最後にパクチーの茎をトッピングしています。(ナビはパクチーが苦手なので、茎は取ってもらいました)
シイラは淡泊でクセがないとよく言われますが、シイラって甘くておいしいんだな!と感じられるのは、食材の味を引き立てる鉄板焼きがなせる技!恐れ入りました~。
【牡蠣】
日本蠔魚子蕈菇 海膽荷蘭醬(日本産カキとキャビアとキノコ~ウニのオランデーズソースを添えて~)
Japanese Oyster Mushrooms with Hollandaise Sauce
ナビのお気に入りの牡蠣ちゃん♡
日本の播磨灘産の大ぶりの牡蠣を使用したお料理。お肉大好きなナビなのに、最もお気に入りのメニューです。聞くところによると、顧客満足度ナンバー1のお料理でもあるそうです。
ソースはフランス料理に欠かせない、濃厚なオランデーズソース。
鉄板でさっと焼いて……
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オランデーズソースをたっぷりかけます
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オリーブオイルでサッと焼き、表面をコーティングすることで、旨味を閉じ込められた、大きくてプリプリな牡蠣ちゃん。旬のキノコ・キャビアも華を添えています。
おすすめの食べ方は、牡蠣、キノコ、うにのオランデーズソースを一度にどうぞ。スプーンで丸々すくって大口開けて食べてみましょう!すると……バランスもいいし、食べてるーって感じがして最高!甘みを含んだミルキーでクリーミーな旨味がじゅわーっと染み出してきて、ソースと交わると、もう目をつむってうなずいてしまいます、う、うまいーー!
表面をバーナーであぶって、……
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旬のキノコ・キャビアを添えて出来上がり♡
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【アワビ】
南非活鮑 松露波特醬(南アフリカ産アワビのポート~ヴルーテソース&トリュフポートソースを添えて~)
South Africa Fresh Abalone with Velouté Sauce and Truffle Port Sauce
南非活鮑 松露波特醬
厳選した大きな活きアワビをブランデーで蒸し焼きに。黒トリュフを4時間煮込んで作った濃厚な黒トリュフソースを加えたヴルーテソースでいただきます。。海の幸を食べてますー!っていう幸福感を味わえます。アワビの塩味を上手に味わえるようなソース加減に脱帽!ブランデー、トリュフなどなど次々に異なる味がふわっと感じるレイヤー感がいい!
しっかり焼いて、口部分を引き抜いて食べやすくしてくれます!
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この厚み、伝わるでしょうか?
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ナビ友Yのお気に入りの一品! |
【ホタテ】
北海道干貝卡布里沙拉 水蜜桃醬(北海道産ホタテと桃のカプレーゼサラダ)
Hokkaido Scallop and Peach Caprese Salad
北海道干貝卡布里沙拉 水蜜桃醬
イタリアのカプレーゼサラダを新しい解釈で作り上げたサラダ。イタリア国旗の3色をプチトマトの赤、モッツァレッラチーズの白、種なしマスカットの緑で表現している、カラフルで目も喜ぶサラダです。お刺身でもいける、新鮮なホタテをミディアムレアに焼き上げトッピングし、フルーツ大国台湾の高原で育てられた桃から作られたジュレを添え、最後にバルサミコ酢を振りかけています。
見た目、食感、味の重層感……すべてのバランスが良くてうまし!
【ロブスター】
加勒比海龍蝦 卡菲醬(カスピ海産ロブスター カフェ・ド・パリ・ソース)
Caribbean Lobster with Café De Paris Sauce
ナビ友Yのお気に入りの「加勒比海龍蝦 卡菲醬」
シンプルに白ワインで蒸し焼きにしたロブスターに、カレー風味のの濃厚なカフェ・ド・パリ・ソースを添えれば、幾重にも味のハーモニーが広がります。カリブの荒波で育ったロブスターはプリプリ。トッピングされたカリカリ食感の桜エビは美味!さらなる旨味をもたらします。
バターとたくさんの香料を使用しているということなのか、カレーみたいな濃厚なソースに負けないエビのいい味が味わえるのがビックリ!添えられた黄色の野菜は夏が旬の玉米苗(とうもろこしの芽)で、そのまま食べられますよ。
エビを赤ワインに合わせて飲んでみて!
そうそう、ここはワインにもこだわっていて、ペアリングできるようになっています。通常魚介類には白ワインが合いますが、濃厚なソースに合わせて、赤ワインをおすすめしています。
【鴨肉】
法式鴨胸 苦甜巧克力橙汁醬(フレンチ風カモの胸肉~ビタースイートオレンジチョコソースを添えて)
Duck Breast with Bitter Sweet Orange Chocolate Prime
法式鴨胸 苦甜巧克力橙汁醬
フレンチの「鴨胸肉のオレンジ風味(Caneton á lOrange)」から発想を得た創作料理。使用するのは台湾宜蘭産のチェリバレー種鴨です。
台湾の原住民スパイス馬告と塩を独自にブレンドしたものを振りかけ、皮がきつね色になるまで焼いたときに出てくる鴨油をかけながらじっくりと焼いていきます。カットするとロゼのような美しいピンク色になっていますよ~。
鴨胸肉はよく焼いてうまみをぎゅっと閉じ込めます
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馬告塩、見えますか?
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ナビ友Fのお気に入り |
口に入れた途端、ビタースイートオレンジチョコソースの苦みと酸味が口いっぱいに広がり、鼻から馬告塩の爽やかさが通っていきます。パイナップルを添えてあるのも台湾らしくて◎。
時間が経つと少しかたくなってくるので、早めに食べるべし!
【牛肉/豚肉】
日本A5和牛/伊比利豬肋條(日本のA5和牛/イベリコ豚リブ)
Japanese A5 Wagyu / Iberian Pork Rib
日本A5和牛
牛肉のみ、スペインのイベリコ豚へ交換することが可能ですが、ナビは牛肉大好き人間なので、もちろん牛肉をセレクト!2024年夏から、日本のA5ランクの和牛を提供しています。以前はアメリカのプライムビーフでしたが、円安の関係もありますが、お客さんにより喜んでもらいたいという思いから、和牛が食べられちゃうんです。
おすすめの焼き加減はミディアム。鉄板の火加減をうまく調整し、外はカリっと香ばしく、半レアの中からは肉汁の甘味がジュワ~っと。ピラミッド型のお塩「Maldon sea salt(マルドン シーソルト)」を少しつけて食べると肉の旨味が強く感じられて、最高!ニオイが気になれど、付け合わせの焼きニンニクも、完食しちゃうおいしさです!
牛筋飛魚卵炒飯(牛筋ととびっこのチャーハン)
Beef Tendon mix Fish Roe Fried Rice
牛筋飛魚卵炒飯
台湾産の米(台南11号)とコトコト煮込んで柔らかくなった牛スジとを合わせてチャーハンに。
途中、鉄板に広げて、香ばしさを引き出すのがポイントとか。見るからにパラパラ~!とびこは余熱で火を加えます。厳選した卵を加えると味がバランスよく合わさり、いい仕事してる~!どこにでもあるチャーハンこそ、シェフの腕が試されます。トライしてみて!
哈密瓜香蕉雪酪 香草牛奶蘭姆酒醬(メロンとバナナのソルベ~バニラミルクラムソースを添えて~)
Melon and Banana Sorbet with Vanilla Milk Rum Sauce
哈密瓜香蕉雪酪 香草牛奶蘭姆酒醬
フルーツ大国台湾、隠れた夏のフルーツといえばメロン!このメロンのソルベにバニラミルクソースをかけて、フレッシュなカットメロンを飾り付けた、デセール(デザート)。
鉄板焼きらしく、バナナとラム酒をあぶり焼きにしたソースも添えられています。
フレンチらしく、見た目が楽しいのも◎。もちろん食べるとうだるような暑さを吹き飛ばしてくれそうなほどひんやりしていて、おいしいですよ。
飲み物も楽しんで!
ワインはコース外となりますが、おいしい料理を引き立てる脇役としてぜひオーダーしたいところ。特別にフランス・ミシュラン3つ星レストランでヘッドソムリエとして活躍するYOHAN MOREL氏を招へいし、料理&雰囲気に合った3つのワインをセレクトしています。ワインリストに悩まされなくてよいのが助かるぅ~!
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