中正紀念堂を観光するならぜひ立ち寄りたい、「台湾」を味わえるお食事処!八角が入っていないルーローファンや牛肉麺にマンゴーかき氷等々が勢揃い♡
牛肉麺から魯肉飯(ルーローファン)、夏にはマンゴーかき氷まで!台湾のソウルフードがそろいます
こんにちは、台北ナビです。
台北観光で一度は訪れたい名所のひとつである「中正紀念堂」。観光客でにぎわうエリアで押さえておきたいのはやはり、周辺のグルメ情報ですよね。中正紀念堂徒歩圏内には、ガイドブック掲載の有名店や、ローカルに愛される小吃店が点在しています。
そんな台湾グルメ激戦区にニューフェイスとして登場したのが、今回訪れた「攝政王食府」。なんでも、「写真館のオーナーがはじめたレストランらしい」という情報を頼りに足を運んだナビが、その全貌をご紹介します!
おそらく、台湾初……写真館が隣接する台湾ソウルフードのお店!
攝政王食府の左隣、可愛らしい扉がシアトル結婚写真館です
2024年5月に正式オープンした「攝政王食府」が立地するのは、国立劇場「國家戲劇院」を見渡せる愛国東路沿い。写真館がズラリと軒を連ねるこの愛国東路は、台北市が国際結婚写真館ストリートとして開発されたエリアです。中正紀念堂で結婚写真の撮影現場をよく目撃するのも納得ですよね。
さて、「攝政王食府」のオーナー陳さんも17年前にこの地に「シアトル結婚写真館」をオープンさせた、結婚写真のプロです。メーキャップの先生でもあり、長年花嫁さんを手掛けてきた陳さんが、一体なぜレストランを出すことになったのか⁈あまりに斬新な展開に興味津々のナビがその経緯についてたずねてみると……
「30年近くこのエリアで働いているから、この周辺での食事に飽きてしまったの。とくにコロナ禍は食事が不便だったという点も、レストラン出店のきっかけのひとつ」と陳さん。
長年携わってきた結婚写真事業以外に、この立地を生かして複合的に台湾をPRできる方法を考えた結果、台湾ソウルフードの提供にたどり着いたのだとか!柔軟な発想力と有言実行できるパワフルさは、いかにも「台湾女性」です!
「シアトル結婚写真館」女性オーナーの陳淑真さん
そうそう、店名にある「攝政王」は、オーナー陳さんのことを表現しているのだとか。日本語で「摂政」を意味する攝政は、王に代わって政治を取り仕切ることを指します。お店で調理を担当するご主人に「君は攝政王だ」とよくいわれることから店名をネーミングした、と笑う陳さん。奥さんがしっかり主導権をにぎっている夫婦関係を、容易に想像できてしまったナビでした(笑)。
お店は元々シアトル結婚写真館として広々と使用していた空間を改装、1階部分は写真館とレストランに二分化されています。外観からは一見、写真館がずいぶんと狭くなったように感じられますが、実は地下にもドレスのレンタルスペースが広がっています。
そんな店舗構造をしているため、レストランで食事をしている最中に、地下から花嫁さんが登場することもあるのだとか♪思いがけずエンタメ要素を感じられて、なんだか楽しそう~!
▼ナビでも紹介している「シアトル結婚写真館」 ※改装前の紹介記事です
MRT「中正紀念堂」駅からお店への行き方はとっても簡単!出口4を出たら、後方にある路地「羅斯福路一段9巷」を抜けます。愛国東路に出ると目の前に國家戲劇院が現れ、右手すぐがお店!駅からは徒歩2分の近さで、わかりやすいのもうれしいです。
「國家戲劇院」が目の前!の贅沢な立地
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最寄り駅はMRT「中正紀念堂駅」出口4
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衛生面に強いこだわり!
京劇に和の要素も加えられた壁紙など、店内の装飾は陳さんによるデザインとのことですが、そのほかにも強いこだわりを感じたのが店内の衛生面です。「潔癖症なの」と話す陳さんですが、ここまでか!と感心してしまいました。
京劇のテイストが感じられる壁画と、赤い提灯が映える店内
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窓の外には中正紀念堂の外壁と緑がみえます
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店内と厨房にはUVライトが数カ所設置されていて、夜になると消毒してくれるほか、厨房にある食洗器は高温殺菌してくれるものをチョイスしたのだそうです。もちろん、食器やカトラリーも除菌されています。これは「台湾あるある」だと思うのですが、台湾人の友人とレストランへ行くと決まって、「念のため~」と、食事の前にティッシュでコップやお椀を拭いてくれますが、こちらのお店では、そんな作業が不要。このひと手間を省いてくれるのは、ありがたい!
また、冷蔵庫にぎっしり食材を入れるのが好きではないそうで、「鮮度を保つためにも、食材を分類するためにも冷蔵庫は多めなの」と陳さん。目視できただけでも冷蔵庫は5つ、いやいやさすがに多すぎません⁈(笑)
しかし、パンデミックを経て、衛生管理に対する消費者の関心が高まっていることも事実ですし、ここまで清潔な環境を保ってくれることは安心以外のなにものでもありませんね!
さぁ!いただきましょう、台湾ソウルフード
「攝政王食府」の魅力はなんといっても、台湾ならではの主力ソウルフードが揃っていることだと思います。牛肉麺な気分の人と、小籠包を食べたい友人同士が一緒に食事を楽しむことは、専門店では実現がむずかしいですもんね。
どんなお料理を楽しめるのか、早速ご自慢のメニューの数々をご紹介していきます!
牛肉麵200元
まずは牛肉がたっぷりのった牛肉麺から。お店秘伝のスープは、ほんのり辛みが感じられ、モチモチの平麺とも相性バツグンのよいお味!クセがなく、とても食べやすい牛肉麺だと感じました。そのほか、牛筋麵(牛スジ麺)や牛肚麵(牛ハチノス麺)が各230元とのこと。いろんな部位を楽しみたい方には、牛肉、スジ肉、ハチノスがのった牛三寶麵(牛三宝麺)250元がオススメです。
モチモチ麺がスープによく絡む、牛肉麺
小籠湯包120元
むっちりした皮の中に、豚肉とたっぷりの肉汁がかくれた小籠包もオススメです!ナビはたっぷりショウガをのせて、お酢が多めの酢醤油でいただく派♪お友達と仲良くシェアしながら、熱々のうちに召し上がれ~!
台湾グルメでは必須の小籠湯包~
肉汁もしっかり出ます~
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ショウガや酢醤油はお好みで!
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芒果冰(マンゴーかき氷)200元
フレッシュマンゴーが食べられる夏季限定の商品です。昔ながらのシャリシャリした氷の上には、新鮮な愛文マンゴーがたっぷり2個分トッピングされています。なんという贅沢~~♡マンゴーシロップと練乳がかかっているので、マンゴーと氷とまぜまぜしながら、台湾マンゴーのうまみを思う存分堪能してください。
夏の滞在で1回は食べておきたいマンゴーかき氷
滷肉飯(ルーローファン)60元
台湾式シンプルでおいしい食べものの代表といえば、こちら!八角が苦手だから滷肉飯はあまり……という方にもオススメできるのが「攝政王食府」の滷肉飯です。臭みの少ない台湾国産黒豚を使用しているので、わざわざ八角で臭みを消す必要がないため、八角は入っていません。肉がもつ本来の甘みと風味を味わうことができますよ。台湾産の豚肉って、ほんとうにおいしいですよね~!
シンプルにうまい、滷肉飯
古早味乾麵(汁なし麺)60元
前述したおいしい滷肉がたっぷりのった、昔ながらのシンプルな汁なし麺です。シャキシャキのもやしが、よいアクセントに!しっかり混ぜていただきましょう。
滷肉がたっぷりのった古早味乾麵
花枝麵80元
屋台フードの定番、とろみスープ麺が食べられるのもうれしいです!イカのつみれがプリプリ食感でした。スープはわりとあっさりした味付けだったので、お好みで黒酢をたらしてみてもおいしいですよ。自分好みで色々調味料を足してみてくださいね。
イカのつみれがおいしい花枝麵
生魷魚羹麵80元
屋台でもあまりお目にかかれない、スルメイカ入りのとろみスープ麺です。こちらのスープも薄味ではありますが、スルメの出汁がやさしく感じられるヘルシー麺です。
めずらしい、スルメイカがのった生魷魚羹麵
まだまだスタートしたばかりの攝政王食府、今後も様子をみながらメニューを改良していく予定とのことで、滷味やデザートには四果冰(あずき、緑豆、ピーナッツ、タロイモ入りのかき氷)の提供も検討中とのことですよ。
中正紀念堂へ立ち寄る際に足を運んでみてはいかが?ちなみに、写真館では結婚写真だけでなく、ファミリー写真やお友達同士での記念撮影もしてくれるそうです♪
以上、台北ナビでした。