味も雰囲気も「上品」という言葉が似合う老舗上海レストラン。小籠包はあっさり味で人気!
こんにちは、台北ナビです。
台湾のレストラン、とりわけ中華料理店は大人数でワイワイと食べることが多いせいか、どこもにぎやかなお店のイメージが・・・ワイワイもいいけれど、ときには「落ち着いてゆったりと食事をしたい!」そんな気分にピッタリなレストランが今日ご紹介する『上海故事』です。
お店はオフィスビルの1階にあり、共通の入口からレストランの看板に従って歩いていきます。どこか…秘密めいた(!?)雰囲気。そのまま進んで行くと左手にレストランのドアを見つけました。 店内はこじんまりとした印象。4~6人がけのテーブルを中心に10卓ほどが並びます。が、この外に大小の個室が5つあり、それらも合わせれば1度に120名ほどは入れるのだとか。インテリアはシック&モダン。黒と燻したゴールドを基調とした洒落た雰囲気で、暗めに落とした照明がますますムードを盛り立てます。デートやビジネス街という場所柄、接待として使用しても喜ばれそう。
接待以外にも、ランチタイムには近隣のビジネスマンが多く訪れるそう。ナビが訪れたその日は、個室でランチミーティングを行なわれていました。逆にディナータイムは遠くから訪れる馴染み客が多くを占め、予約をしないと入れないことがしばしば。常に多くの顧客から支持されています。
そんな『上海故事』のはじまりは、天母にある人気店『方家小館』から。オーナーの陳さんは『方家小館』の初代オーナー方さんと共同経営をはじめました。その後2002年に独立、MRT「大安」駅近くに『上海故事』をオープン、シェフたちの多くも『方家小館』から一緒にやってきたのだとか。のちに移転を繰り返しMRT「中山国中」そば、そして現在の場所に店舗を構えたのが2010年の5月。新たな土地で新たな顧客を増やしつつも、昔からのファンはその味が忘れられずどこまでも追いかけ食事に訪れるそうです。さて、多くの顧客の心を掴んで離さないその味の秘密とは・・・?
『上海故事』の店名通りサーブされるお食事は上海・江浙料理。小籠包や上海蟹・紅焼魚等が代表料理ですが、それらの味付けは醤油や酒・黒酢を使った、どこか油っぽいコッテリした甘めの味付けをイメージする方も少なくないのでは?しかし、こちらの料理は違います。全体的にあっさりした味に仕上がっています。チーフの簡さんいわく「台湾人も好みが変わってきて、まるっきりこってり中華よりもあっさり目のものを好むようになってきています」老舗店でありながら時代の流れに合わせた味を提供。そんなさっぱり味の上海料理は日本人の口にもきっと合うはずです。
また、オーナーの陳さんは「食材はどれも最高級な物。食材本来の味を生かすため、添加物などは一切使いません。健康にも良くないですから」といい切ります。陳オーナーは元々シェフとして厨房に立っていた方。その言葉にも重みを感じます。実際、食べてみるとどれも上品な味付け。素材そのものの味にこだわり、ヘルシーさを追求しているのが伺えます。それは、上海料理特有のどこか脂っこいというイメージをくつがえす味。 それでは早速、数あるおすすめメニューの中から日本人に人気だというメニューをご紹介します。
チーフの簡さんは『上海故事』スタート時からのスタッフ。途中、独立し知る人ぞ知る人気レストラン『陶陶餐廳』を経営していたこともありました。
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スタッフのユニフォームもモダンチャイナな雰囲気が漂います。
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日本人客へ特にオススメしたい
数々優れた味はもちろん、器に盛られた様も美しい!目でも楽しんでください~
銀絲蜇皮
クラゲと大根(細切り)漬け
238元
コリコリとした歯ごたえがうれしい!薄味で、夏場はとくにピッタリな冷製。前菜にぜひいただきたい!・・・が、通常の一品料理と同サイズなので、量はかなり多め。2人で食べたらこれだけでおなかがふくれちゃいそうなのが、悩み。
小籠包 ★ナビスタッフ本日のいちおし!小粒の肉まんじゅう大(10粒)
190元 ※小サイズは130元
油っぽくない!薄皮!スープたっぷり!の3拍子揃った小籠包。台湾に小籠包のお店は数あれど、こちらのものも侮れません。あっさり味で薄皮なので何個でもいけちゃう。スープがたっぷりで、肉はほろほろと口の中で崩れていく感じです。近ごろ適温に冷めたものが出てくることが多いですが、こちらはうれしいアツアツ!やっぱり熱いのをハフハフいいながら食べた~い♪ショウガもかなり細切り。酢醤油のタレがセットで出てきます。
葱油餅(2枚)
葱入りメリケン餅
100元
台湾長ねぎの産地、宜蘭・三星産のねぎをたっぷり使ったねぎ餅。棒状の生地の中にいっぱいのねぎを入れ、グルグルと巻いた形で食べ応えがあります。ほどよくきいた胡椒がねぎの風味をアップ!ポイントは新鮮なねぎを使うことだとか。
生菜蝦鬆 ★ナビライターいちおし!レタスの海老つつみ
98元/1つ ※注文は2つ以上から
レタスの上にはエビのみじん切りが。それを丸めて食べるだけ!エビのほかにセロリや揚げワンタンの細かく刻んだものも入っていて、エビのプリプリ感とワンタンのパリパリ感、そしてレタスのシャキシャキ感がいただけます。あっさり塩味もグッド!
雪菜春筍 ★ナビカメラマンいちおし!タケノコと雪菜の炒め
488元
野沢菜のような雪菜を一夜漬けし、柔らかくシャキシャキとした歯ごたえの春タケノコと炒めた一品。非常にあっさりした味ですが、雪菜の塩気がきいています。冬は冬タケノコを使用。見た目は春タケノコよりもやや黄色っぽく、歯ごたえも若干違うのだとか。
干焼蝦仁 ★ナビ編集長いちおし!海老チリソース
338元
ピリッとした辛味がきいた、それでいて上品な味付け。エビは歯ごたえの観点から厳選した蘆蝦を使用。プリプリっよりも若干固めな感じ。また、ヘルシーな紹興酒の酒かす入り。こまかーく見える白いツブツブが酒かすなんだとか。
無錫排骨あばら肉のソースシチュー
288元
無錫地方の名物料理。甘辛く煮たブタ肉がとても柔らかく食べやすい!また、付け合せの野菜・豆苗と呼ばれるのはエンドウの若芽で、こちらも美味しい。白ご飯と一緒に食べたくなります。
芒果奶酪マンゴープリン
80元
マンゴーソースがかかっている滑らか&柔らかなパンナコッタ風のデザートです。甘さ控えめでミルクの風味たっぷり。プリンのチュルンとした食感とトロッとしたマンゴーソースが美味しい!マンゴースイーツですが、1年中いただけます。
テーブルの上のお料理にスポットが当たるライティングは、まるで一皿一皿の美食ストーリーを静かにつげているかのよう。そんなステキな雰囲気な中、気心知れた親しき人とストーリーを語らいながら美味しく、健康的な上海料理を『上海故事』で召し上がってはいかがですか?
以上、台北ナビでした。