台北にもこんなカフェが欲しい!と思ったくらい何を食べてもおいしくて惚れぼれ~♡運が良ければ食べられる柔らかく滑らかなミルクレープが絶品!!
こんにちは、台北ナビです。
地方都市に行くとその土地のカフェでゆったりと時間を過ごしたい。そんなナビが、台湾の米どころ「池上」で通い詰めたいカフェに出会ってしまいました!その名は「奉口冰室」。台鉄「池上」駅から徒歩2~3分で到着するのでアクセスも抜群です。
台東県の池上は台湾好基金会や地元民が地方創生に力を注ぎ、「奉口冰室」のような魅力あるお店が次々にできていますが、「奉口冰室」はここ数年台湾で出会ったカフェの中でもかなりお気に入りで、次回池上に来るときも絶対食べに行くと心に決めています。
そんなナビの心をとらえて離さない「奉口冰室」をご紹介したいと思います。
偶然の出会い
ナビが「奉口冰室」を知ったのは、ケータリングされたミルクレープを食べる機会があったことでした。台北でもこのレベルのミルクレープを食べられないなぁと思って、必死に調べたら「奉口冰室」のものだということが判明したのです。
これはお店に行って直接おいしさの秘密を聞かねば好奇心が収まらぬ~と取材スケジュールをやりくりして来店にこぎつけたのです!
注文の多いカフェ⁈電車に遅れそうな人、お腹いっぱいの人は来るべからず!
春聯
10人ほどで満席になってしまうこぢんまりとした店舗に入ると、真っ先に目に店名のネオンとその周りに貼られた「春聯」が目に入ってきました。
そこには「腰瘦(夭壽)好吃」「趕火車的請勿入」「吃太飽的請別來」の文字が書かれています。それぞれ「とってもおいしい」「電車を急ぐ人は入って来ちゃダメ」「満腹の人は来ないでね」という意味です。(夭壽とは台湾語で「とても」という意味もありますが、短命や不満を表す驚き、ひどいなどマイナスな意味もあって腰瘦(くびれたウエスト)という似た音の漢字を当てています)
春聯になぜこんなことを書いているかというと、すべて丁寧に心を込めて対応し、注文から商品が手元に届くためかなり時間がかかるから。そして、お腹がいっぱいになっているとせっかくのおいしいスイーツの魅力が半減してしまうからです。
スケジュールが詰まり、満腹状態で訪れてしまったナビはこのカフェの最も招かれざる客でしたが、「奉口冰室」の実力を十分に確かめられました。でも、皆様は適度にお腹を空かせた状態で訪れてみてくださいね。
冰室と名前がついているので、かき氷メニューが売りなのですが、ナビはケーキ系が気になったので今回はお預け~。次回行った時に試してみますね。
麵茶提拉米蘇
看板メニューの「
麵茶提拉米蘇(100元)」は、ふわっとした食感のマスカルポーネチーズを用いたクリームの香りが良く、マルサラワインとエスプレッソをよく染み込ませたビスコッティ・サヴォイアルディとの相性バッチリ!そして、これに「麵茶粉」をかけています。
「麵茶」ははったい粉(麦こがし)のようなもので、ここ数年昔懐かしの味というような感じで、おしゃれなカフェでも使われています。アジアらしい優しい香ばしい香りがイタリアのスイーツとも合うだなんて、驚きました!
ナビが恋した千層蛋糕(ミルクレープ)は常時あるメニューではありません。運が良ければ食べられるものなので、本日のスイーツ欄に書かれていれば迷わず注文してくださいね。
来店前日食べた柚子(文旦/ブンタン)味のミルクレープをもう一度食べたかったのですが、この日は食べられず……、無念。こういうことがあるので、見かけたら即食べるべしですよ~!
麵茶千層蛋糕
この日味わった「麵茶千層蛋糕(100元)」はさっとフォークが通るほど柔らかいんです!この秘密は32層になる透けるほど薄い生地にあります。その生地と生地の間に1層ずつクリームを塗るという、なんとも手が込んだケーキ。これに先ほど紹介した麵茶と爆米(ポン菓子)を合わせています。上に乗ったポン菓子があることで香ばしさが増して美味~!
ちなみに柚子味は果肉も感じられて、あっさりしていて、これも忘れられないおいしさでした。台北だと200元は越えてきそうなミルクレープが、100元代で食べられるなんて幸せすぎます!
蛋黃酥
満腹で訪れた割にめちゃくちゃ食べているじゃんと言われそうですが、まだ食べました。だっておいしいものは別腹でしょう?
ナビが訪れたのは中秋節前だったので、「
蛋黃酥(65元)」もありました。薄めの皮を何層も重ねた外皮の中には鹹蛋黃と小豆餡がみっちり詰まっています。ナビ友は「今年食べた蛋黃酥のナンバー1!」と大絶賛。聞くところによると、予約数が想像以上に多くなったために、店中蛋黃酥だらけに。そのためその日はイートインできなくなってしまったそうです。気になる方は中秋節前に訪れてみて、実力のほどを試してみてください!
スイーツのほかにもパンも売っています。
ナビはチーズと洛神花(ローゼル)が入ったパンを翌日の朝ごはん用に買ってみましたがこれが当たり~!持つと見た目以上の重量感で、それはチーズと洛神花がゴロゴロ入っているからでした。
この日は売り切れていたのですが、塩パンも売っていて、こちらだとパン自体の味を味わえそうかなぁと、次の狙いをもう決めています。
台北にお店があれば絶対通っている「奉口冰室」。池上の地を訪れることがあれば、是非訪れてみてくださいね。ナビと同じように大好きになるはずですから!
以上、あのミルクレープが恋しすぎる台北ナビがお届けしました。