台湾食材を活かした香港ミシュラングルメを。宜蘭産桜桃鴨のローストダッグは必食!
こんにちは、台北ナビです。
台北の人気観光スポット「台北101」。展望台から市街地を見下ろして、ショッピングモールで買い物を楽しんだ後は、お食事へと参りましょう。本日ナビがご紹介するのは、台北101ショッピングモール内にあるおすすめレストラン、「甘牌焼味」です。
香港ミシュラン1つ星「甘牌焼鵝」が台湾初出店
香港のお店なので店頭には広東語が書いてありました。
米芝蓮指南一星食府=ミシュラン1つ星レストラン
「甘牌焼味」は香港で行列の絶えないローストグースの店「甘牌焼鵝」、台湾初の支店です。2018年12月にオープンしました。香港の「甘牌焼鵝」と言えば、70年以上続く老舗広東料理「鏞記」の三代目・甘崇轅氏 が2014年にオープンし、開業後わずか4ヵ月という短期間でミシュランの1つ星を獲得、その後も6年連続で星を守り続けていることで知られます。
庶民的な店構えと価格ながら、味は「鏞記」の流れを組む本格派。高級中華料理の技が光る、スペシャルなロースト料理が堪能できるのです。
1室ある8人用個室だけは予約可。最低消費6000元
本店にはないローストダックを味わおう
ここ台北店は、シンガポール、フィリピン、インドネシアに続く海外4店舗目に当たります。ほかの海外の店同様、「焼鵝(ローストグース)」ではなく、「焼味(ロースト)」と名乗るのはなぜなのでしょうか?
甘牌焼「味」 KAM’S ROAST
|
|
ぶら下がる各種ロースト肉が圧巻
|
早朝から焼き上げられたロースト肉は、ここからテーブルへ
香港「甘牌焼鵝」の名物は、ガチョウのローストです。広東省東莞市虎門の「黒棕鵝」と呼ばれる平均5kgほどもの重量があるガチョウを厳選。それはたっぷりと脂肪を蓄えていて、焼き上げると何とも言えない香りを放つのだそう。
しかし、台湾で黒棕鵝と同等のガチョウを手に入れることは難しいのが現状。実際、台湾のガチョウでも調理を試みたそうですが、本店と同じ味は出せなかったとか……。そこで、海外のほかの支店同様、グースを提供することは断念し、代わりに台湾で良質な食材として知られるアヒルを使用したローストダックをウリにしています。
本店にはないローストダックを台湾で味わいましょう。
台北のシグネチャー料理『ローストダック』
甘牌焼鴨(鴨胸部)560元。ほかに、もも肉630元やハーフサイズ、ホールサイズもあり
店名の「甘牌」を名乗るローストダック「甘牌焼鴨」は、ブランド鴨として知られる宜蘭産「桜桃鴨(チェリーバレーダック)」の中でも、脂の乗った上等な肉質を厳選。特製ダレをダックのお腹に詰めて漬け込み、乾燥させてからオーブンで焼き上げます。仕上げに秘伝の鴨油を塗ったら完成で、作り方はローストグースとほぼ同じだとか。
テリテリと輝く香ばしい皮からあふれる肉汁とふっくらとした肉質が特長で、口の中にダック特有のジューシーな味わいが広がります。香港で親しまれているロースト肉とごはんのプレートがベースにあるのか、ダック自体がしっかりとした味つけでごはんが進みそう!
そのままでも十分に楽しめますが、ここは自家製の特製梅ソースにつけてみるのもおすすめです。ダックの脂をまろやかにして、さっぱりといただけます。ダックの下に隠れていたお豆も味の引き立て役に……箸がとまらな~い!
各種ロースト料理を食そう
ほかにも数々のロースト料理がメニューをにぎわせます。
化皮乳豬 660元(小)約5kgの重さの台湾黒毛仔豚を使用した仔豚のローストです。自家製ダレに漬け込むこと12時間以上、その後1日ほどの工程を経て、さらに焼き→漬け込み→乾燥→タレづけ……などの作業へと進みます。ロースト時には目を離すことができず、また多岐に渡る作業内容からシェフの腕が問われます。
均等に脂分が行き渡り、なおかつ外皮はパリッパリ。そんな皮の下にはさらに薄い脂の層が残り、ひと口噛むと、口の中でじゅわりと脂分がとろけます。まずはそのまま食べてみて。次は甜麺醤をつけて異なる味わいを楽しみましょう。
脆皮焼肉(小) 320元カリカリの皮も、しっとりとした肉も、とろりとした脂身も味わいたいなら、ローストポークをどうぞ。台湾最高級の豚バラ肉を3度ローストして薄皮をカリカリに。じゅわ~と広がる肉汁が脂っこくないのは、脂身と肉の層のバランスにあり。自家製マスタードソースのピリリとした辛さも効いています。ローストの火加減が難しく、シェフの技量が試される一品です。
肥濃叉燒(小) 420元甘家秘伝の漬け込み法で作られた、照りてりに輝く豚バラチャーシューです。麦芽糖を使用したほんのり甘いタレに絡んだ肉はとても柔らかく美味。そのままでももちろん十分な濃さですが、梅ソースにつけてもまた違ったさわやかさを味わます。脂っぽくないのもマル!
ローストの種類が本当に豊富!ずらりと並ぶメニューからどれをオーダーしたらいいのか迷ったら、ローストコンビネーション(選べる2種セット)420元をオーダーしてみてはいかがですか?脆皮焼肉/蜜汁排骨/蜜汁叉焼/桶子油雞の4つからお好みで2種が選べますよ。
甘牌滷水拼盤 220元/2種:滷水鴨翅(手羽)/滷水鴨胗(砂ぎも)ロースト同様各種滷水があり、いろいろ食べたいのなら、選べる2種セットがおすすめです。滷水鴨掌、滷水鴨翅、滷水鴨胗、滷水雞肝、滷水豬腳の5種類の中から2つを選べます。
滷水は想像よりもあっさり味。各肉、各部位の食感を楽しみたい一品です。酢とニンニクベースのタレがすっきりとした風味を添えてくれます。
滷水鴨血 120元小吃や屋台料理として台湾でもポピュラーな鴨血は、アヒルの血を固めた食べ物です。そう聞くとちょっとグロテスクですが、見た目はレバーのような感じ。食感が命で、そのぷるぷるとした歯ごたえが人気なのですが、こちらのものはさらに独特。豆腐ともこんにゃくともどこか違うぷりんっとした噛み応えが病みつきになりそうです。
滷水黃金豆腐 100元肉だけでなく豆腐も滷水に。日本で言うところの木綿豆腐と絹ごし豆腐の中間くらいの硬さの豆腐は、ほどよい食感です。
香醋雲耳 90元黒キクラゲの酢のものは、さわやかな酸味が胃を刺激して、前菜として、また箸休めとしてもおすすめです。低カロリーのキクラゲは豊富なコラーゲンを含み、免疫力を高めるとも。ヘルシーな一皿です。
蝦味撈麵(乾) 120元汁なしのエビ味卵麺はまさに香港スタイルの麺!これだけだと淡白ですが、濃い目のロースト類にはぴったり。付け合わせのスープに浸してつけ麺風に食べてもおいしくいただけます。トッピングにエビはなく、振りかけられているのはエビの卵を粉末状にしたもの、ご注意を。
鮮蝦雲吞麵(湯) 170元エビワンタン入りのスープ麺です。エビがぷりぷり~!あっさり味で、ロースト料理のお供にぴったりです。エビ好きならこちらをおすすめします!汁なし麺もあり。
薏米水(コールド) 80元台湾産ハト麦をシロップといっしょにゆっくりと煮詰めたハト麦のジュースは美容にも最適!どこかほっとする優しい味わいです。ホットもあり。
香滑奶茶(コールド/ホット) 各80元新メニューに加わったのが、香港スタイルのミルクティーです。濃い目の味わいと滑らかな口当たりが特徴の正統派香港の味!甘すぎないのも高ポイントです。
裏技!「甘牌焼味」をお得にトライしたいなら……
「甘牌焼味」のお料理はボリュームいっぱい!「1人旅だと食べきれないかも……」とお悩みなら、平日限定の「毎週之星」なるメニューはいかがですか?こちらは、脆皮焼肉飯140元、蜜汁叉焼飯140元、桶子油雞飯180元、甘牌焼鴨飯180元のいずれかを週替わりでフューチャーしたスペシャルプレートです。お得に手軽に「甘牌焼味」が香港風の1プレートディッシュでトライできますよ。ただし、お食事はフードコート共有テーブルかテイクアウトとなりますのでご注意くださいね。
台湾食材をふんだんに使用した香港ミシュラングルメを台北で堪能しませんか?
以上、台北ナビでした。