中国北方料理がリーズナブルに食べられるビブグルマン掲載の老舗です
こんにちは、台北ナビです。
台湾旅行の醍醐味といったらやっぱりグルメだとおっしゃる方は多いのではないでしょうか?実際に第二次世界大戦後に中国大陸各地から移住してきた人が多く、地理的、文化的にも中国大陸と密接な関係にある台湾では、各地に本場さながらの中華料理が食べられるレストランがたくさんあります。
今回はそんな数ある中華料理レストランのうち、リーズナブルな北方料理が食べられ、2019年のミシュランガイド・ビブグルマンに掲載された「都一処」をご紹介します!
創業はなんと1949年!屋台から始まったレストランです
「都一処」があるのは国父紀念堂の向かい側。台北市政府にも近い仁愛路にあります。台北のど真ん中に位置しているのですが高級住宅街の中に佇んでいて、落ち着いた雰囲気が漂います。
創業者である徐継声さんは中国出身。清王朝の宮廷料理人だった伯父から料理の技術を学んだんだそう。その後1949年に台湾へ移住し、高雄で屋台を開いたのが都一処の始まりです。当時の看板メニューは野菜と肉の餡を小麦粉で出来た生地で包んで焼いた「餡餅」や春巻と焼き餃子の「褡褳火燒」でした。
台北に引っ越してきたのは1969年のこと。継声さんの息子である二代目の徐翰湘さんは、食材本来の美味しさを引き立てることに長けており、新しいメニューを開発しながら、お店を大きくさせました。第41代米国大統領だったジョージ・ブッシュ氏も大統領退任後の訪台時に来店したことがあるというから驚きです。
素朴だけれど長年多くの人に愛され続けるメニューの数々
涼拌白菜心 300元中国北方料理らしい酸味の効いた細切り白菜のサラダです。シャキシャキの白菜にほどよい弾力のある豆干が入っていて、食感が楽しいほか、パクチーの香りも爽やかでグッド。前菜としてピッタリです。
清炒蝦仁 480元エビとセロリの炒め物なのですが、炒めてあるはずのエビに焦げ目がほとんどなく、透明感のある白い色を保っている見た目に美しい一品です。しかも一噛みすると口の中でエビが弾けるようなプリプリ加減がたまりません。しかも新鮮なエビを使っているからか甘さもあり、エビの好きな人なら絶対に好きになるはずです!
松子燻雞 600元店頭に並べられていた都一処イチ押しの看板メニューであるスモークチキン。見た目ほど油っぽさはなく、サッパリといただけます。噛めば噛むほど味が出てきて、ビールを合わせたら最高です。
褡褳火燒 110元/2本
屋台で創業した当時から看板メニューとして君臨する人気の焼き餃子。といっても皮がしっかりしていてパリパリしています。餃子と春巻の中間と言ってもいいでしょうか。中にはキャベツと豚肉が入っていて、ボリュームも満点。これだけでも十分に満足できます。
合菜代帽 360元もやしや豆腐、春雨などの炒め物の上に卵焼きが乗った、黄色が美しい料理。食べる時は卵焼きをほぐしてよくかき混ぜてくださいね。こちらも濃い目の味付けなので、荷葉餅で包んだり、ビールと合わせるといいかも知れません。
牛肉餡餅 130元/2個そして最後は牛肉の餡が入った焼き饅頭。ホクホクで香ばしく、さらにジューシー。後を引く美味しさとはこういうことだったのかと分かる一品!絶品です。
濃い目の味付けと粉物の豊富さがさすが中国北方料理といった感じ。何度も言うようですがお酒に良く合います。また、粉物といっても、褡褳火燒、荷葉餅、牛肉餡餅で全く違う食感と味、香りがするので飽きがこないのも魅力的。料理の奥深さが感じられます。
交通の便もよく、信義エリアや東区、国父紀念堂など観光スポットにも近いので、街歩きやショッピングのついでに立ち寄ることが出来ます。ぜひミシュランガイドが認めた老舗の味を楽しんでくださいね~。
以上、台北ナビでした!