トビウオ料理が名物の原住民料理屋さん。ナビのお気に入りはカジキの魯肉飯!!
こんにちは、台北ナビです。
台湾東部へ来たら試してみたい原住民料理。色々お店はありますが、予約なしで気軽に原住民料理が楽しめるという「伊娜飛魚」へ行ってきました。お店があるのは花蓮県の最南端の町「豐濱」。ダイナミックな岩から太平洋が眺められる観光名所「石梯坪」からも程近いので、そちらと合わせて訪れるのもいいかもしれません。
絶対に見逃さない!インパクト大な看板
山を見つめるトビウオちゃん
「伊娜飛魚」という店名どおり、名物はトビウオ料理です。だから、お店にも大きなトビウオのオブジェが飾られています。これを見逃しちゃう人は限りなくゼロに近いといえるほどのインパクトです。
そしてこのオブフェの下にあるのが燻製のための窯。この中でトビウオはもちろん、カジキ、豚肉、トビウオの卵が入っているソーセージなどを原住民の伝統的な方法で8時間かけて燻製しています。
この日は特別に中を見せてもらったのですが、木窓を開けた途端、ごほごほと咽てしまうほどの煙が当たり一面に広がりました。窯の中にはキレイに処理されたトビウオが何匹も並べられていて、壮観!その下に月桃葉が敷き詰められていたのが、ここのおいしさの秘密かな?とナビは推測しました!
ナビは燻烤飛魚(100元/1匹)と飛魚卵香腸(50元/本)を試してみました。燻製されているので、当たり前ですが水分がかなり飛んでいます。だから歯やあごがちょっと痛くなっちゃうほど硬いのですが、噛めば噛むほど素材の旨味が染み出てきて、病み付きに。なるほど、こちらの看板商品なだけあります!
ちなみにお酒と合わせたくなるような濃い目の味付けです。店内でビールも販売していますが、どうやら向かいのお店で売っている小米酒がおいしいとのことなので、これに合わせて試してみるのもいいかもしれません。
燻烤飛魚(100元/1匹):お酒のおつまみ用に持って帰りたくなりました♪
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飛魚卵香腸(50元/本):トビウオの卵のプチプチとした食感がグッド!
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ちなみに、トビウオと言えば台東の蘭嶼の名産だろうと思う方も多いと思いますが、花蓮の「豐濱」でも食べられるんです。
というのも、蘭嶼や台東の猟師の手から見事逃れたトビウオでも、ここに住む原住民の手によって捕まえられるから。だから、ここでいただけるのはエリート級の品質を誇るトビウオというわけ。なので、トビウオ料理は必ず一品頼んでみてくださいね!
ナビのオススメは「カジキの魯肉飯」
もうひとつの看板商品は飛魚握飯(トビウオの手巻き寿司)(80元)。海苔ではなく、月桃葉で包まれた手巻き寿司です。紫米ともち米にトビウオフレークやタロイモチップス、オニオンフレークなどをまぶしたもので、台湾の朝ごはんに食べられる「飯糰(おにぎり)」のようです。1人1つ頼んだのですが、これを食べただけでお腹いっぱいというほどの分量で満足感あり。なんてことない料理かなぁと思ったんですが、食感も楽しく、パクパクと口に進んでいけて、人気の理由が分かった気がしました。
なんですが、ダークホース的なおいしさだったのが、旗魚魯肉飯(80元)。大きくカットされた豚肉を煮込んだ滷肉とスモークカジキがトッピングされた魯肉飯は、油っぽさが一切なくあっさりしているのに、豚肉とカジキの旨味がぎゅっと詰まっているんです。添えられているゆでたまごとキュウリは色がきれいなだけでなく、ちょっと口をさっぱりしたい時にいい感じ。あぁ、台北でも食べたい~♪
ほかの原住民料理も試したい!
トビウオやカジキ以外の食材も提供しています。刺蔥(カラスザンショウ)の卵焼きや麵包樹(パンノキ)の葉や蘆葦(ヨシ)の芯を炒めたものなど……。台北ではお目にかかれない食材がメニューに並びます。イカやエビなどのおなじみの食材は炒める、茹でるなどの調理方法が選べるのも◎。
刺蔥煎蛋(100元) :原住民料理でよく使われる刺蔥は独特の清涼感があって、爽やか!
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酥炸飛魚(150元/1匹):燻製以外にもトビウオを楽しめます。ナビが選んだのは揚げたもの。香ばしい香りがいい感じ!
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炒蘆葦心(200元):蘆葦の芯をさっと炒めたもの。蘆葦ってあまり食べられないので貴重です
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炒綜合野菜(100元):この日は麵包樹の葉が炒められました。苦味があるのにおいしく、生姜とにんにくとの相性もいい!
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2階にあるフォトスポット
休日になるとお客さんで溢れかえるという「伊娜飛魚」。その人気の秘密は良心的な価格と気軽に原住民料理がいただけることにあります。ちなみにお店は人手不足状態です。なので、注文からお料理が出てくるのに時間が結構かかりますが、それはご愛嬌。おしゃべりをしたり、写真を撮ったりして、時間を過ごしてくださいね。2階には写真スポットがありますよ。
以上、台北ナビがお届けしました。