もしかして世界的にも珍しい試み!?秘密にしておきたい!でも行ったら思わず言いふらしたくなる!とっておきの場所
こんにちは、台北ナビです。
今日は、Barとひとことで言ってしまうには勿体なさすぎるエンターテイメント感満載の秘密の場所をご紹介します。
よく見ていないと通り過ぎてしまいそうな入口
市民大道裏の路地にひっそりと控えめにあるこのBAR。MRT「忠孝復興」駅のSOGO台北復興館(通称:白SOGO)より北側、マンションが建ち並び、住宅、飲食店や服飾店などが所々に入り混じる場所です。周りにはカフェや美容院などもありますが、こちらは夜になってからの営業&ドア自体も黒いのでよく見ていないとスッと通り過ぎてしまいます。
マンションの駐車場とエントランスの間に、黒いドアと角が丸くなった黒いアーチを見つけたら、今日ご紹介する「Room by Le Kief」です。
季節毎にメニューもグラスもガラリと変身します!
この「Room by Le Kief」は、今回ナビがお会いしたSEVENさんをはじめ3人のオーナーによって2018年秋にオープン。ちなみに國父紀念館付近にある「Le Kief菱玖洋服」が1店舗目で、「Room by Le Kief」は2号店という扱いです。「Le Kief菱玖洋服」が20~35歳をターゲットにした比較的若い層をターゲットにしていますが、「Room by Le Kief」は大人の男女(30〜45歳)に向けたお店で、ふたつの店舗は全く趣向が違っています。
注目したいのは、もしかして世界でもこんな場所はふたつとはないのではないかと思えるほど珍しい形式をとっていること。その企画力は、大げさな言い方かもしれませんが、「少なくともコスト度返しで手間暇をかけている」「仕事の域を飛び出してしまい超越している!」とナビは思いました。まるでギャラリーのような、はたまたエンターテイメントのような。とにかくひとことでBARとは言えない空間です。
企画は季節ごとの3ヶ月に1回変わっていき、その度にメニュー、そしてそれに付随するカクテルグラス、空間全体の雰囲気もすべて変わります。
中央にあるバー台は、パフォーマンス・ステージ
ドアから通路を少し進み、カーテンを捲るとあるのがふたつのバー台。ひとつはカクテルを作るステージ、もうひとつはカナッペ(カクテルに付いてくるおつまみ)を作るステージです。天井から光のループが降りていてステージ感を強く演出しています。
営業中、奥に薄暗く明かりが灯るのは実験室と呼ばれる場所。ここで日々企画についての食材や素材などが研究されています。また、このお店の鍵となる、独創的な材料で作られたオリジナルのリキュールに関してもここで自作しています。そして、ステージを囲むように、椅子とテーブルがあり、カクテルやカナッペを作る様子は、近くに行って見ることもできます。
真剣な眼差しでカクテルを作るSEVENさん
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カナッペもかなり凝っています〜
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先にもお伝えしましたが、シーズン毎による企画は一期一会です。今回訪れた時のSEASON 2(〜3/19)は9つのメニューがあり、7つの国(台湾、日本、タイ、フランス、イギリス、ノルウェー)と、森林・CLUB。テーマは『旅と香水』です。 「台湾」や「CLUB」のカクテルって不思議なメニューですが、それぞれの国や場所からイメージされる香りを、お店で作られる自家製リキュールを組み合わせて忠実に再現したもの。口に含むと、その場所や素材そのものが頭に浮かぶという凄い感覚が味わえます。
今回はSEASON 2(~2019/3/19までのメニュー)の中の台湾、フランス、CLUBを紹介します。すべてのメニューはカクテルとカナッペがセットになっての提供されます。
テーマである『香水』に合わせて9つのメニューで調合された『香水』
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今シーズンはこの香りを嗅いで選ぶこともできます
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* 「台湾」 500元カクテルの材料:艾草(ヨモギ)、鐵觀音、胡椒
台北の迪化街やお寺のイメージからインスピレーションを得ています。このグラスは一体どこで見つけてきたのでしょう?と思えるくらい個性的なグラス。飲み方は、一気にふたつの管から吸い込むこと。はじめのひとくちで2cmほど同じ量を吸って口の中に含み、香りや味を楽しんでください。カクテル自体はほんのり甘いのですが、ベースのリキュールであるヨモギや鉄観音の香りが口いっぱいに広がり、コショウがピリリと引き締めてくれます。ちなみにこの後に出てくる「フランス」「CLUB」と共にカクテルのアルコール度数は30度ほどになるので、ご自身でコントロールしながら楽しんでくださいね。
カナッペの材料:大頭菜(カブ),香料
鳥の巣をイメージした、さつまいもテイストのベースはすべてのカナッペ共通です。カブのスライスとぽん菓子、香油などを使い、シャキシャキした食感のミニミニサラダ。まるで中華料理を食べているかのようでした。