高雄発の「海霸王」グループが原点回帰してオープンした絶品「火鍋」屋さん。新鮮食材が自慢です
こんにちは、台北ナビです。
亜熱帯・熱帯地域に属する台湾ですが、意外と人気なのが「火鍋」と呼ばれるお鍋屋さん。1人1つの専用鍋で食べるお店が多く、自分の好きなスープでお肉やお魚、お野菜など、たくさんの食材をモリモリ食べられて嬉しいですよね。
今回は西門エリアに食材の新鮮さが自慢の人気火鍋屋さんがあると聞いてやってきました!火鍋の味にはちょっとだけうるさいナビなのですが、果たしてどんな感じなのでしょうか。早速行ってみましょう~!
台湾料理の「海霸王」が経営するお手軽な火鍋屋さんです
ホテルの1階にお店があります
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入口はとってもお洒落
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「打狗霸(台北昆明店)」はMRT「西門」駅出口6とMRT「北門」駅出口1からそれぞれ徒歩10分と比較的便利な場所にあります。お洒落な外観のシティホテルの1階にあり、一見すると敷居が高そうなのですが、ご安心ください。リーズナブルなお店です。
実はこの「打狗霸」は台湾料理で有名な「海霸王」グループが経営しているんです。「打狗霸」の「霸」は「海霸王」を意味しています。ちなみに「打狗」は、同グループが誕生した高雄の旧称。ナビは今回初めて知ったのですが、1972年に創業した「海霸王」は元々火鍋のレストランだったそう。ただ、その当時は火鍋はあまり人気ではなく、台湾料理に重点をシフトしたところ話題となった経緯があるんだとか。
だから「打狗霸」は「海霸王」にとって原点回帰と言っても過言ではないお店なのです。「海霸王」グループには金牌火鍋という別ブランドで食べ放題の火鍋屋さんもあるのですが、「打狗霸」はセットメニューを中心に単品でのオーダーができるタイプ。海霸王で培われた独自の仕入れルートと食品加工技術を利用し、量よりも質にこだわった食材が楽しめるようになっています。
さらに言うと、上層階のホテルも系列企業で、宿泊客の朝食はなんと火鍋なんだとか。朝からスタミナ満点間違いなしです。
吹き抜けの中庭があり、子供を遊ばせたり、食事後に休憩ができます
外観同様、内装も落ち着いた雰囲気です。座席数は泣く子も黙る400席もあるのですが、通路やテーブルはとてもゆったりと設計されていて、心地よい空間が広がっています。しかも、おふたりさまで来店しても、なるべく4人席へ案内するように配慮してくれると言うから嬉しい限り。隣の席とはきちんと仕切りがあるので、妙に気を遣うことがないのがいいですね。
しかも、ゆったりしているせいなのか、店内には火鍋屋さん独特のにおいがほとんどしないんです。食後に不快なにおいがあまり残らないのは旅行時にピッタリかもしれません。
ボリューム満点のセットメニューは248元から
それではお鍋を注文しましょう。ミニマムチャージは248元。これは基本となるセットメニューで一番安い金額に設定されています。このセットには、お鍋(スープ)、メインのお肉またはお魚もしくは両方、野菜や練り物の盛り合わせ、白ご飯、ドリンクがついています。主食は差額を払えば、春雨やうどん、ルーロー飯、インスタント麺などに変更も可能ですよ。
肉味噌感の強い南部風のお味。これだけでも十分満足感が得られます
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ドリンクは無糖緑茶と定期的にフレーバーが変わるジュースが飲み放題です。この日はマンゴージュース。ちょっとだけ果肉も入っていました
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タレはセルフサービス。メインシェフに黄金の比率をうかがうと、サテソースに似た沙茶酱、醤油、ネギを1さじずつ入れ、ニンニク、唐辛子、大根おろしをお好みで入れるといいとか。日本人は醤油とお酢でいただく人が多いと話してくれましたが、台湾人に人気の沙茶酱に挑戦してみるのもいいかも知れません。
野菜と練り物の盛り合わせ
野菜は新鮮でどれもとっても甘く、魚肉団子、豚肉団子、エビ団子などの練り物はそれぞれ味がしっかりとしていて食べるのが楽しくなっちゃいます
スープは通常、昆布だしの「和風」、5種類の香辛料が混ぜられ、喉に来るしっかりとした辛さの「四川麻辣」、たまねぎ、にんにく、黒ごま油で炒めたお肉にスープを足す香ばしさ満点の「石頭火鍋」、醤油ベースの「すき焼き」の4種類から選べるほか、期間限定のスープがあり、好みに合わせて選べます。
お店のオススメは「和風」。新鮮な食材の味をじっくりと堪能できるからで、逆を言えば、ごまかしの効かないスープです。あえて和風をオススメしてくるだなんて、それだけ食材に自信があるんだろうなとナビは思いました。
昆布だしの「和風」スープ。すっきりとした味わいを楽しみたい時に
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「四川麻辣」は辛いもの好きの人に。冬には体が温まり、夏には爽快感が得られそう
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お肉もお魚も新鮮!高いコストパフォーマンスで手軽に贅沢気分が味わえます!
これで二人分。とってもボリューミー
ナビがこの日チョイスしたのはオーストラリア産のイセエビを始めとする海鮮と、お肉が食べられるなんとも欲張りで豪華なペアセット「與龍共舞雙人宴」(1388元)。スープは上で紹介した4種類に、「酸白菜」と「薬膳」を加えた6種類から2種類が選べるほか、お肉は牛、豚、鶏肉から2種類から選べます。
限定に弱いナビは「酸白菜」と「薬膳」、さらに雪花牛肉(霜降り牛肉)と梅花豬肉(豚肩肉)を選択しました。
「酸白菜」は少し酸味があってさっぱり。中国北方で食べられる冬にピッタリのスープ
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たくさんの漢方が入れられた独自開発の薬膳スープ。深みのある味で食欲をかきたてます
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新鮮さが命の海鮮。海に囲まれている台湾と言えども、大都市の台北ではどうしても生臭さがあったり、食感が悪かったりすることがあります。しかし「打狗霸」は違います。口に入れた瞬間に優しい甘さを感じるだけでなく、とっても柔らかいんです。しかもエビは殻がするすると剝けて、煩わしさがありません。これ、新鮮な証拠ですよね。
オーストラリア産イセエビにアカエビ、タイ、ホタテ、ハマグリ、カキなど種類豊富!
イセエビはプリプリのしっかりとした実に、カニのようなジューシーさがあって食べ応えあります。舌の肥えたグルメさんもきっと満足するはず。おいしい海鮮に、豊富に揃ったお肉まで食べられるだなんて、なんとも贅沢なひとときです。
霜降り牛肉。牛肉はオーストラリアまたはニュージーランド産を使用。牛肉の味はしっかり、それでいて癖がなくさっぱりした味です
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豚肩肉。すっきりした味でヘルシー。野菜と一緒にモリモリ食べたくなります
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お刺身の盛り合わせ
ちなみに、「打狗霸」はお寿司やお刺身、海鮮丼が食べられる日本料理コーナーのほか、かき氷や台湾風お汁粉が食べられるスイーツ店を併設しています。日本料理店のメニューはお鍋の席でも食べられるので、万が一食べ足りないということがあったら、追加注文をしてみてください。
スイーツは食後にどうぞ。テイクアウトも可能です。また、打狗霸の反対側には台湾クラフトビールの「台虎」のビールバーやドリンクスタンドがあります。食後に一杯だなんてこともできちゃいますよ。
食べ放題ではなくても、自分の食べたいものを食べたいだけ注文して食べられるので無駄がなく、じっくりと食材を味わえる「打狗霸」の火鍋。営業時間が長く、おひとりさまでもカップルでも、仲良しグループでも、ご家族でも利用できるフレキシブルさは、旅行時にぴったりです。
以上、さっそくお気に入りに登録した台北ナビがお伝えしました。