台湾のヴィーガン料理をチョイスして、身体の中から健康になろう!
こんにちは、台北ナビです。
健康志向に拍車がかかる昨今ですが、台湾はベジタリアン料理が街のあちこちにありますよね。昔は宗教色の強いお店が多かったのですが、最近はパっと見ただけではベジタリアンだとは分からないお店も増えています。今日はその中でもおしゃれな食堂タイプのヴィーガン料理をいただける「元禾食堂」をご紹介します。
MRT「忠孝敦化」駅近くにあります
お店はデパートやファストファッションの大型店、レストランやカフェなどが立ち並ぶ通称東区(イーストエリア)と呼ばれている若者が集まる街にあります。
路面店で全88席、入口には暖簾がかかり和風な雰囲気が漂います。中に入ると木のぬくもりが感じられ、ゆったりとヴィーガン料理を味わえます。
身体のことを考え、エコにも気を遣う
まずここで、ヴィーガンについて簡単にご説明します。肉や魚だけでなく、卵、乳製品、ハチミツなどの動物性食品すべてを口にしないのがヴィーガンです。だから台湾ではヴィーガンを「全素」と言うのですね。プラス台湾の素食者(ベジタリアン・ヴィーガン)は、ニンニク、ネギ、タマネギ、ラッキョウ、ニラ、エシャロットなども口にしません。健康、ダイエット、動物愛護、環境保護……人それぞれの理由から始める素食ですが、ベジタリアン、ヴィーガン先進国の台湾なら気軽に食べられる環境があるのがいいですよね。ただただお肉を食べると胃が疲れるから……という方にもオススメしますよ。
ここで働くスタッフも大部分がベジタリアンやヴィーガン。例えば外から食べ物を持ち込む場合は肉類や卵、乳製品は持ち込み禁止だというから徹底していますよね。
ヴィーガンをうたっています
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使用されているストローは紙製、お箸は稲の幹からできたもので環境にも気を遣っています
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こちらのキッチンを仕切るシェフのAhQさんは、元々食べることが好きでシェフになった美食家。美味しいと聞けばそれが日本でも飛行機に乗って飛んで行き、自分の舌で確かめるほどだったとか。そうこうしているうちにやはり健康が大切だということに気づき、自身もベジタリアンに。
台湾は食生活の影響からくる腎臓病などの方が多く、食の見直しが叫ばれていて、ナビが訪れた時にも多くのお客さんでした。でも、お話を聞いていると、健康のためということもありますが、地球や動物を守りたい!という思いも強いのだと感じました。
栄養バランスを考えぬいた定食がオススメ!
どのような形でお料理を提供しようかと試行錯誤していた時、マクロビオティックの考えと出合い、定食という形にたどり着きました。そして食材をできるだけすべて摂取するために、根や皮を捨てずに使っています。
A定食
メイン5つのうち1つを選びその価格に+70元で酵素茶・オーガニック玄米・オーガニック味噌汁・サラダ・漬物が付きます。
B定食
メイン5つのうち1つを選びその価格に+150元で酵素茶・オーガニック玄米・オーガニック味噌汁・サラダ・漬物、そして香草茶(ハーブティー)orオーガニック黒コーヒーが付きます。
*上湯燉白菜豆包 240元(メインのみ)
白菜、湯葉、人参など野菜がたっぷり摂れます。緑ものは、夏季はオクラ、冬季はブロッコリーに。ひと口目はあれ?味がしない……というほど薄口でしたが、野菜の甘みがしっかり感じられるスープで、食べ進める度に滋味深さが伝わってきます。當歸(トウキ)が入っているので、貧血や冷え性の方などにもオススメです。
*四臣藥膳燉菜 240元 (メインのみ)
メニュー名からいかにも薬膳な感じですが、思ったよりも漢方の味は抑えめであっさりしています。淮山、茯苓、蓮子などの漢方を一夜漬けにしたものが入っていて気力を補えます。薬膳に興味があるけれど、まだ始められずにいるという方に試してみてもらいたいです。
以下は定食に付いてくるメイン以外のものです。
サラダ
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漬物(今回はカボチャとごぼうでしたが不定期で変わります。)キムチに変更も可能です。
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オススメは定食ですが、定食には出来ないアラカルトは料理長こだわりのお料理ばかりです。
* 有機腐乳豆腐左泡菜 180元
韓国の辛いキムチではなく、自家製で台湾風の少し甘みのあるキムチがのった豆腐料理。有機の豆腐ようも使用しています。玄米ご飯によく合います。
*涼拌黃豆起司塊 160元
よくある夜市の臭豆腐の遠くからぷぅ~んとくるのとは違い、口に近づけるとふっと臭い、口に入れると強烈にあの臭いがくる臭豆腐です。ナビはひとくち目は美味しいと思えたのですが、三口目以降はお箸が止まり……やはりきつかったです(笑)臭豆腐好きなら病みつきになるほど濃厚で、記憶に残る味ですよ。お隣の「一禾堂」のフォッカッチャが粉々になったものが上からかかっていて、サクサクとした食感もいいです。
*恩物燉菜 200元日本の煮物感覚で食べられる燉菜。体がポカポカと温まります。自家製の豆腐ようのタレに付けていただきます。
*醬香小炒 160元客家(ハッカ)料理の定番「客家小炒」をヴイーガンの方用にアレンジしたもの。「客家小炒」のスルメの代用としてこんにゃくを使用しています。とても食べやすくお箸が進みます。
*檸檬香蜂野壓茶 140元メニュー名に檸檬とついていますが、実際にレモンが入っているわけではなくレモンバームが入っています。甜菊(ステビア)や薄荷が配合され、リラックス効果のあるお茶です。
店内のレジ奥にある棚には、ヴィーガンの方向けであること、台湾ブランド、栄養食品、添加物なしを基本として厳選された商品が並んでいます。食事をしながら、健康に良いお土産もゲットできます。
現在は、食に関するもののセレクトになりますが、将来的にはシャンプーやせっけんなどコスメ的なものも取り扱っていく予定です。どんな新しい商品が並ぶのかも期待大です!
店長さんはこちらで働くようになってから、ヴィーガンに目覚め、身体がみるみるうちにスリムになり、舌がとても敏感になったそう。添加物などが入っているものに対してはすぐわかるようになったのだとか。やはり健康を意識し出すと、自分の良い変化にもきちんと気付けるのですね。
健康志向の方はもちろん、あまり意識したことなかった方も旅の途中ヴィーガン料理を取り入れてみるのはいかがですか?!
以上、台北ナビでした。