コハク色の幸せをお土産に!クネクネした細路地にある小さなお茶とコーヒーのお店
こんにちは、台北ナビです。
台湾の古都「台南」といえば、まるで迷路のような細い路地や古民家が多いことでも知られています。そんな「台南らしさ」が色濃く残るクネクネとした路地にひっそりとたたずむ「醒醒(シンシン)」は、知る人ぞ知るコーヒーとお茶のおいしいお店。ここでいただいた1杯は「Wake Up」を意味する「醒醒」の店名どおり、目が覚めるような味わいでした。おしゃれなパッケージで、台湾みやげとしてもよろこばれそう。
それではさっそく、お店をご紹介……の前に、路地裏散策へとまいりましょう。
お店へ行くにはまず「カタツムリ小路」へ!?
お店は、永福路から「永福路二段81巷」という小さな路地を入り、まっすぐ行くと左手にあります。実は永福路二段、中正路、西門路二段、民生路一段を囲むこのあたり一帯は、2年ほど前から「蝸牛巷(カタツムリ小路)」と呼ばれるひそかな観光スポットとなっているエリアなのです。年季の入った民家が多く立ち並ぶ静かな住宅街でありながら、路地のあちらこちらに、たくさんのカタツムのオブジェが点在し、壁にもペイントが施されています。
「蝸牛巷」というちょっと変わった名前は、台南を代表する小説家である「葉石濤」の小説が由来となっていて、彼が晩年を過ごしたとされる旧家もこの「蝸牛巷」にあります。「葉石濤」にまつわる展示や小説を見ることができる「葉石濤文學紀念館」 は、「蝸牛巷」から徒歩約10ほどの所にあるので、興味のある方はぜひ足を運んでみてくださいね。
台南スタイルで楽しむ!ハイクオリティーなお茶とコーヒー
さてさて、話は戻りまして……「醒醒」は、そんな「蝸牛巷」の中にあるお店ですが、このあたりが「蝸牛巷」として観光スポットとなる前から、ここで営業しているお店です。何でも、このあたりの路地や民家、そしてここに住む人々が台南の縮図そのものということで、この地を選ばれたそうです。お目が高いですね~。
お店は、昔ながらの個性を残しつつリノベされた、築50年という年季の入った古民家。……50年と言っても、台南ではまだまだひよっこで、古民家の仲間には入らないかもしれません。カウンター席が7席のみという、コンパクトな店内の造りにも、お客さんと近い距離で、おしゃべりを楽しむために設計されたような、「台南らしさ」を感じずにはいられませんでした。
台南人にとって、お茶やコーヒーはおしゃべりのお供に欠かせない存在。「醒醒」のコーヒーメニューは、世界各国から厳選したアラビカ種を独自にブレンドし、焙煎の度合いにもこだわったスペシャリティコーヒーが5種類。どれもステキなネーミングですね。
日光曬蜜薯 Sunshine Sweet Potato (H)130元
おイモの香りがする不思議なコーヒー。ほのかな花の香りとフルーティーな酸味が楽しめます。
我的藍莓香 My Blueberry Lover (H)130元
ブルーベリーが香るコーヒー。酸味も苦みも少なくマイルドな口当たり。
香氣共和國 Republic Of Aromas (H)130元
カフェラテ好きの為に考案された6種のブレンドコーヒー。
香格里拉可可 Wonderland Coco (H)130元
世界トップレベルであるシモンの小粒コーヒー。甘酸っぱいココアの風味が特徴。
植物拿鐵咖啡 Natural Planet Latte (H)130元
アラビカ豆に、5種類のハーブとココナッツミルクをブレンドした変わり種コーヒー。
テイクアウトにすると、オリジナルのウイスキーボトルに入れてくれるのは、このお店ならではです。店内では、かわいいパッケージのウイスキーコーヒーや、アイリッシュコーヒーも販売しています。もちろん、ドリップバッグコーヒーのセットも販売しているので、こだわりコーヒーを自宅で楽しむこともできちゃいます。
ドリップバッグコーヒーセットは350元~
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お酒入りコーヒーは120元~。干支ラベルもあり
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台湾茶葉100%のお茶メニューは3種類。こちらのネーミングも、これまたステキ!どれも透き通るコハク色した見ためにも癒されるお茶です。
青霞/大禹嶺高冷綠茶 Taiwan Dayuling Green Tea (H)120元
ふんわりと花の香りが広がる、高山茶の最高峰。
凌波/鹿谷凍頂烏龍茶 Taiwan Dongding Oolong Black Tea (H)110元、(I)120 元
芳醇な味と香りが楽しめる、2等賞コンテスト茶。
夢露/魚池頂級阿薩姆紅茶 Taiwan Assam Black Tea (H)110元、(I)120元
天皇への献上品にもなった香り高い紅茶。
「夢露」はほのかな甘みを感じました~。
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透き通った烏龍茶の「凌波」夏はアイスがおすすめ!
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あちらこちらで出合える「醒醒」ブランド
高雄に本社を置く「醒醒」の直営店は、今のところここ「蝸牛巷」の1店舗のみですが、台南の観光名所である「林百貨」や「安平樹屋」、台北の「好丘」などでも一部の商品を販売しています。その他、世界チャンピオンとなったパンで有名な「呉寶春」や、台南の「奇妙博物館」、それに高級フレンチレストランの「THOMAS.CHIEN」とのコラボ商品も登場し、「醒醒」ブランドのファンも着々と増えつつあります。そして、店頭に停まっているレトロな自転車ですが、これも単なる飾りではありません。休日の日ともなれば、たくさんの人でにぎわう正興街や國華街に繰り出し移動販売を行っているそうです。
もし、街中で「醒醒」のお茶とコーヒーに出合うことがあったら、ぜひ試してみてくださいね。
以上、台北ナビ(岩田優子)がお伝えしました。