スタイリッシュな空間で自慢の牛肉麵を。炒飯、餃子がいつでも気軽に食べられるのも魅力のお店です♪
こんにちは、台北ナビです。
今日はMRTの國父紀念館駅を出てすぐのところにある牛肉麺のお店「麻膳堂」にやってきました。出口2を出て、シャレオツなカフェが並ぶおしゃれな通りを歩くとすぐに見えてくるのは、すっきりしたお店の外観。洗練されていて、最初にできた時は牛肉麺のお店だとは気づかなかったくらいです。
お店では營運長の羅澤啓さんと營業經理の蘇士銘さんがナビたちを出迎えてくれました。
スタイリッシュなお店です
本店である臺北光復店ができたのは今から約8年前。オープン当時から話題のお店ではありましたが、人気が出ると瞬く間に支店が増えるお店が多いなか、麻膳堂はゆっくり進歩してきたと羅さんは言います。
中華料理は奥が深いので、メニューもゆっくり開発してきたそうです。だいたい1年に1店舗くらいのペースで新店舗をオープンし、現在は台北市、新北市に9店舗を展開。今年は少しペースが早く、5月には新竹と台中にも支店ができるそうです。
若きオーナーがオープンした牛肉麺がヒット!
麻膳堂の一号店がオープンしたのは今から約8年前。オーナーは食品関連企業最大手・統一企業の台湾セブンイレブン社長を父に持ち、かつては統一グループのミスタードーナツやミニプラザで店長などの職についていましたが、グループを退社して一念発起。友人のお店で修行してオリジナルの麻辣醬を作り上げ、麻辣牛肉麵のお店を自ら立ち上げたんだそうです。
牛肉麺は台湾に昔からある庶民の食べ物です。そこで、価格はそんなに高くないけれど、それまでにない雰囲気の食器や空間で牛肉麺を提供する、というコンセプトで麻膳堂は誕生しました。当時の消費者には新鮮なお店で、若者を中心として人気に。オーナーはオーストリアやアメリカ、日本にも留学経験があるそうで、そんなグローバルな美的感覚を生かして、自らデザインした内装もおしゃれだと話題になりました。
目印に作ったという「虎」のロゴマーク
お店の名前「麻膳堂」の「麻」が麻辣醬のことだというのはお分かりだと思いますが、「膳」は中国語で"食事を楽しむ"という意味があるんだとか。それに食堂の「堂」をつけて、麻辣牛肉麺を中心に食事を楽しむお店という意味で名づけたそうです。
ちなみに外観やメニューには「虎」のロゴマークがついています。外から見ると何のお店かわかりにくいということで、お店の目印としてオーナー自らデザインしたもの。麻辣醬には「老虎醬」という別名があり、ちょうどオーナーの干支が虎だったことから、虎をモチーフにしたロゴにしたそうです。
まずはこだわりの牛肉麺をいただきます!
麻辣牛肉麵200元
麻辣醬は材料からオーナーがセレクトした特製です。20数種類の漢方食材を使っていて、ここだけのオリジナルテイストになっています。牛肉麺というと普通はゴロゴロとした塊肉ですが、麻膳堂のものは牛の前足部分をスライスしたもの。食べやすくて、でもちゃんと牛肉の味がしっかりしていて美味しいんです。お肉はアメリカ産の方が人気だといいますが、肥育ホルモンを使っているという危険な品種もあるため、「安全性でオーストラリア産にこだわっています」と羅さん。たっぷりのったネギも毎朝切りたてを用意して、新鮮さにこだわっています。
臭豆腐もおいしい~~
また鴨血や豆皮は麻辣醬にじっくりと浸し、低温で蒸らしながら調理することで、ソースの味を染み込ませているそうです。お店特製の臭豆腐も同じ。麻辣醬のソースを調合し直したスープを、低温で蒸らしながら豆腐に染み込ませているので、味がしっかり染みていておいしいです。
鴨血が食べられない人はお店の人に言えば抜いてくれますし、辛さも「小辣」「中辣」「大辣」から選べます。大辣でも足りない人は、麻辣醬を作る過程で出るラー油を足してくれますので、激辛好きの方はぜひお試しください!
スープや具がおいしいのはもちろんですが、太くて少しちぢれた自家製麺も歯ごたえがあって◎。まっすぐの平たい麺を使う牛肉麺店も多いのですが、ナビは断然太麺、ちぢれ麺派です。こうやって縮れているとスープがしっかり絡んでおいしいんですよね~♪
うむむ、チャーハンもかなりイケる!
蝦仁蛋炒飯(エビチャーハン)120元
辛くないメニューの一番人気はエビチャーハンだということで、さっそくこちらも紹介してもらいました。
台湾で人気の山形県産「美姫米(つや姫)」を使っていて、強火で仕上げたチャーハンはお米一粒一粒がパラパラとしていて、さっぱりいただけます。羅さん曰く、卵とご飯が独立していて、それぞれの食感が感じられるのがポイントとのこと。チャーハン類は80元~というお値段もお手ごろでいいですね。
アジア料理の定番・海南雞飯もおいしいです
海南雞飯160元
ご飯物でもうひとつオススメなのが、海南雞飯です。
これは中華というよりも東南アジアで人気の鶏肉料理ですよね。麻膳堂に登場したのは4、5年前だとか。夏場は牛肉麺を食べる人が少なくなるので、暑い時期にも食べられるメニューを、と考案されました。鳥のもも肉をこちらも低温でじっくり仕上げます。こうすることで栄養が流れ出ず、旨味もしっかり閉じ込められるそうです。海南雞飯につきもののナンプラーが鶏肉にピッタリなインディカ米にかかっているのも、食欲をそそります。
オリジナル餃子は煎餃(焼き餃子)が人気
煎餃(焼き餃子)75元
お店オリジナルの餃子も人気メニュー。煎餃(焼き餃子)と水餃子がありますが、調理法が違うだけで同じものです。焼き餃子は小麦粉の羽をつけてパリッと焼き上げます。白菜に加えて黄ニラを使うことで生まれる甘みと食感が◎。日本人に人気なのは煎餃だそうです。
こちらは水餃子。紅油水餃(水餃子のラー油だれ和え)80元
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焼き餃子は皮がパリッパリ!
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麻膳堂ではこの餃子を冷凍パックにして、台北市内のスーパー「Jasons」での販売をスタートするそうなのですが、パッケージを見せてもらうと、焼き餃子の焼き方が丁寧に書いてありました。台湾の人だったら誰でも焼けそうなのに、親切だなぁ~と思ったのですが、羅さんと蘇さんが言うには、台湾家庭では水餃子派が圧倒的で、焼き餃子は難しくて面倒だと思っている人が多いんだそうです。意外ですよね~。一度覚えてしまえば焼くのも簡単だというのを知って欲しくて、パッケージに表示したということです。
今年の夏は乾麺も登場する予定です!
麻醬麺(胡麻だれ麺)70元
最後にご紹介するのはスープのないタイプの麻醬麺です。麻辣醬にごまペーストを加え、こってりと仕上げたソースに麺をからめて食べる麺料理の定番です。かなり濃厚でどろりとしたソースなので、麻膳堂ではきゅうりの千切りとピーナッツパウダーをたっぷりとのせて、一緒に食べることで喉越しをよくする工夫をしています。
夏になるとアツアツのスープ麺よりも乾麺の方が好まれるので、ただいま自慢の麻辣醬をそのまま生かした乾麺を開発中!今年の6月には販売がスタートする予定です。楽しみですね~♪
朝ごはんメニューも販売をスタート
本店にはテイクアウト用のカウンターもありました
ちょうど今年3月から、餡餅など朝ごはんメニューが新登場しました。それに合わせて本店では7:30からお店をオープンすることになったそうです。デパート内などにある支店では朝イチからオープンすることができませんが、朝ごはんメニューは時間に限らず注文できます。ちょっと小腹が空いた時にもちょうどいいですね。
また、3つの店舗に限り、セットメニューも展開中。遠方から来た人や観光のお客さんで賑わうHOYII 北車站店、誠品書店の中にある誠品敦南店、內湖にある大直美麗華店では、ご飯や麺に点心とスープがついたセットでいろいろなメニューが少しずつ食べられて、お得です。
ドリンクは烏龍茶の他にコーラやスプライト、カルピス、台湾ビールもあります
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メニューには日本語表記もあり、書き込み式で誰でも簡単
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こだわりの麻辣醬は「正常(普通)」ならばちょうど食欲が増すくらいの辛さで、ナビもついつい箸が進んでしまいました。
混雑時でなければ腰を据えてお喋りしながらゆっくり食事することもできますし、あまり予算や時間がないけど、いい雰囲気の店でおいしいものが食べたい、という時にも麻膳堂はぴったり。辛いものが苦手な方にもオススメのメニューがいっぱいありますので、ぜひぜひ気軽に入ってみてくださいね。
以上、台北ナビがお届けしました。