芋圓や仙草ゼリー、豆花でおなじみの台湾スイーツ店「鮮芋仙」がついに日本にやってきた!
こんにちは、台北ナビです。
特徴的な漢字ロゴとおじさんおばさんの笑顔が並んだイラストでおなじみの「鮮芋仙」。台湾の街中でときどき看板を見かけますよね。
この鮮芋仙、実は台湾以外にもチェーン展開していて、中国にはなんと約450店舗、ベトナム、韓国、アメリカ、オーストラリアなどにも出店しているんです。そしてこの4月、日本にも第1号店がオープンすることに!
台湾スイーツ店がひしめく表参道? 原宿?
いえいえ、なんと赤羽にオープンしたんです。
普通の住宅地に突如現れるお洒落なオープンカフェ
JR赤羽駅の東口を出て、LaLaガーデンというアーケード街の途中で左に曲がると、どこででも見かけるような住宅街が広がっています。「こんなところに本当に台湾スイーツのお店が?」と思いながらも歩いていくと……
「鮮芋仙」の看板見~っけ!
あ、ありました!
緑に囲まれた広いテラス席に、「Meet Fresh 鮮芋仙」というお洒落なロゴを発見!
思わず足を止めてしまうような素敵な雰囲気です。
でも、そもそもどうして、赤羽に1号店を?
「よく言われます(笑) まず、赤羽という土地の雰囲気が、実は台湾と似ているんですよ。古き良き昭和時代の感じが残っていて、人と人との交流も盛んで、都会のマンション群にはない活気というか熱があるんです」
そう教えてくださったのは、鮮芋仙東京本部の坂口清美さん。
「それに赤羽には、年配の方から子育て世代まで、いろいろな世代の人が住んでいます。でも、祖父母、父母、子どもたちというような三世代が一緒に食べられるようなスイーツって、あんまりないんですよね。子どもはケーキ、だけどおばあちゃんは和菓子がいい、みたいな。でも、豆花や芋圓ならみんなで楽しめる。そういう三世代で共有できるような素朴な台湾スイーツを日本にも広めたいというのが鮮芋仙を日本にオープンするきっかけでもあったので、この土地柄が合っていたんです」
たしかに、アーケード街にはこんな昭和チックなお店もありました
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自転車を改良した運搬車(!) 坂口さんの手作りというところに昭和感が…
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実際、お孫さんを連れたおばあちゃんや家族みんなで食べにくるお客さんも多いそう。
また、アジア系の外国人が多く住んでいるのも赤羽の特徴です。2月のプレオープン期間中はほとんど宣伝していないにもかかわらず、週末には2時間待ちの行列ができ、なんとその8~9割が中国や台湾の若い人たちだったのだとか。
「あの懐かしい鮮芋仙の味が食べられる!」とSNSなどで瞬く間に広がったんですね。
このおじさんとおばさん、姉弟だったんですね! ナビはずっと夫婦だと思ってました(汗)
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リアル写真の笑顔も素敵!
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フルーツやキュウリが入ったデトックスウォーターが、なんと飲み放題!
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台湾でよく見かける籠バッグ! 残念ながら販売はしていないそうです(笑)
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メニューを見てみると、芋圓、仙草、豆花という3種類の定番商品があり、トッピングの組み合わせによって1~5号まで選べます。 これは台湾と同じシステムで、もちろんトッピングの内容も台湾そのまま!
でも、一つだけ違いが…
「日本では絶対にMサイズを出したかったんです。台湾のスイーツって量が多いんですよ。でも、残すのはちょっと気が引ける…。だから、日本人が食べやすいサイズを出したくて、何度も台湾の本店と協議しました」と坂口さん。
そうそう、ナビも「一人じゃ食べきれない…」ってよく思ってました! 450~550円という値段もお手頃でうれしい!!
これなら一人でも気楽に立ち寄れるし、甘いもの好きなら仙草と豆花どっちも食べちゃおう♪ なんてこともできそう。
では、その気になるお味は…
◆芋圓4号(あずき、タロイモ、タピオカ) ホット/Lサイズ 800円
まず驚くのが、この豪華でおしゃれな見た目!
実は、最初は台湾方式でトッピングを全部入れて出していたのですが、どうしてもおしるこの中に沈んで見えなくなってしまうので、「メニューの写真と違う!」とクレームが出たりしたんだそう。それで苦肉の策として、可愛らしいレンゲに盛りつけたんです。これならお客さんも大満足ですね!
また、トッピングのタロイモは鮮芋仙が独自に開発し、畑から管理しているオリジナルブランドだそう。ほどよい甘みと歯ごたえ、そしてしっとり感もあってすごくおいしい!
モッチモチの芋圓がた~っぷり入っているのもうれしいですね。
◆仙草2号(ハト麦、さつまいも、タピオカ) コールド/Lサイズ 800円
ちょっと苦みのある、独特な味わいの仙草。
でも意外にも、初めて食べるというお客さんにも評判がよく、人気メニューなんだそう。たしかにこの独特の風味、クセになりますよね。
お好みでミルクをかけるとマイルドな味わいになるし、トッピングやシロップの甘さとの相性もバッチリ。ゼリーの下には仙草シャーベットも入っていて、このシャリシャリ感がまたおいしいんです!
仙草には熱を冷ます効果もあるので、特に夏にはオススメです。ちなみに、冬には「焼仙草」という、あったかバージョンもありますよ。
トッピングのさつまいもの甘みも絶妙。美肌効果のあるハト麦もたっぷり入っています。こんなに健康的なデザート、日本にはあまりありませんよね。
◆豆花3号(あずき、ピーナッツ) コールド/Mサイズ 450円
素朴な豆の風味が楽しめる、代表的な台湾スイーツ。茹でたピーナッツとの組み合わせも定番です。
坂口さん曰く「特に年配のお客様には豆花をオススメしています。見た目も味もちょっと地味ですが、だからこそ誰でもとっつきやすいし、何度でも食べたくなる。こういう台湾のスイーツを日本にも根付かせたいんですよ」
その言葉通り、ひんやり冷たい豆花とほんのり甘いシロップの組み合わせが絶妙で、口に入れたと思ったらツルンとなくなっちゃう。もう一度味を確かめたくて、一口、また一口とどんどん食べちゃうんです。
素朴で優しい味だから、飽きないんですよね。
こちらは日本限定!
基本的な材料は台湾から輸入し、スタッフも台湾で研修を積むなど、現地と同じ味を出すことにこだわったそう。
どれも添加物や防腐剤不使用で、安心して食べられるのも大きな魅力です。
定番メニューのほか、人気のマンゴーかき氷や、日本限定の抹茶クリームかき氷、きな粉黒蜜かき氷などもあります。
タピオカミルクティーをはじめ、小芋圓冬瓜茶、仙草ミルクティー、杏仁ミルクなどなど、気になるドリンクもいっぱい!
これは何度も来たくなっちゃいますね。
実はこの5月8日から、赤羽駅前のショッピングセンターBIVIO内に2号店もグランドオープン。
「駅前なので、マクドナルドみたいに気軽にテイクアウトできる店にしたいと思っています」と坂口さん。
なるほど、「BIVIO店限定」メニューを見ると、かき氷なども食べやすい小さめサイズになっています。
こちらにもテラス席がありますヨ
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台湾製の椅子を布でリメイクしたそう。 そのセンスに脱帽!
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おっ、仙草ミルクソフトクリームなんていうのもある! 早速いただいてみることに。
◆仙草鮮奶冰激凌(せんそうミルクソフトクリーム) 300円
「イカスミ?!」と思っちゃうくらい真っ黒な見た目にビックリしますが、味は意外にもマイルドで食べやすい!
仙草ゼリーほどの苦みもなく、ミルクの甘さが口に広がって、爽やかな味わいです。
これならお子さんでもおいしく食べられそうですね。
テイクアウト容器もカワイイ!
「芋圓も豆花も日本人の味覚に合っていると思うんです。だからこそ、単なる流行りものでは終わらせたくない。まずはこの赤羽という土地に『鮮芋仙 Meet Fresh』のスイーツをしっかりと根付かせて、10年後、20年後にも『あ、この味、昔食べたな』と思ってもらえるような、そんなお店を目指しています」と語る坂口さん。
ナビも台湾や中国のように、あちこちで『鮮芋仙 Meet Fresh』の看板を目にするようになるといいなあ、と願っています。
以上、台北ナビでした。