台湾屋台料理「魯肉飯」の専門店。あれ、でもインテリアが豪華すぎやしないか?!
こんにちは、台北ナビです。
市内のやや北側に位置する「丸林魯肉飯」。
中山北路と民族東路の交差点から徒歩3分の場所にあるこのお店は、看板にも大きく書かれているように、「魯肉飯」という庶民料理をメインに据えたお店です。ご主人の林宗順さんはいかにも実直そうな方で、小学校の卒業と同時に魯肉飯の屋台に弟子入りし、その後、45年あまりを魯肉飯作りに捧げてきたそうです。キャリア45年以上の庶民料理。
その味はどんなものでしょうか。
豪華な内装の店内
お店に入ってみます。まずはその大きさにびっくりしました。
1Fだけでなく、2Fや地下もあるのです。林さんによれば、総面積は240坪を誇るのだとか。また、店内には骨董家具などがところどころに置かれており、上品な雰囲気が漂います。まるで高級レストランに入ったかのような錯覚に陥ってしまうのですが、みんなが食べているのはご飯に煮込み豚肉をかけただけの「魯肉飯」なのです。
高級なインテリアと素朴な庶民料理。この不自然さを林さんにぶつけてみると、林さんは笑って答えます。なんと、屋台で修行していたころの林少年はいつも心に「いつか自分の店を出す時には、他店に負けないくらい豪華な内装の店を持ちたい!」と夢見ていたのだそうです。そして、今まさにその夢が実現したのです。豪華な店内にはそんな美しいエピソードが隠れているのですね。
この店のおすすめはなんと言っても魯肉飯です。
これは林さんのおすすめであり、台北ナビのおすすめでもあります。魯肉飯とは台湾を代表する屋台料理。豚ひき肉を醤油で長時間煮込み、それをご飯にかけて食べるという極めてシンプルな料理です。一杯25元。日本円で100円しないという安さも魅力。今や台湾内のどこへ行っても必ず見かける定番料理ですが、この店は専門店だけあって、かなりのこだわりがあります。
まず、豚ひき肉を煮込む時には隠し味として漢方薬を使うそうです。もちろん、化学調味料などは一切使いません。仕込みから出来上がりまでには3日間をかけるそうです。そこまで手間をかけた魯肉飯。これが美味しくないはずはありません。
やや濃い味付けも嫌みは感じられず、ついおかわりをしてしまいそうです。なんと、この店では一日に1200杯の魯肉飯が出るという人気料理なのです。
トマトと卵の炒め物
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空心菜
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魚のフライの甘酢
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チャーハン
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はまぐりのスープ
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豚の角煮とタケノコの煮込み
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どれも日本人が好んで食べるものばかりです |
おかずは「自助餐」形式で
もちろん、専門店とは言ってもメニューが魯肉飯だけということはありません。その辺りはご心配なく。メインはやはり魯肉飯ですが、これにいわゆる「自助餐」という台湾式ビュッフェが併設されています。
おかずはこちらから選びます。プレートがずらりと並んでいて、色彩鮮やかなおかずがひしめきあっていますので、お好みのものをチョイス。ちなみに林さんのおすすめは魚料理だそうです。その日の朝、魚市場に自ら足を運び、選んでくるのだそうです。
また、店内にはフレッシュジュースのスタンドもありますのでスイカジュースやパパイヤミルクなどを飲んでみるといいでしょう。おかずは料理数によって代金が変わってきます。
ずらりと並んだプレートの上には山盛りになったおかずが。お好みのものを指させばOK。4種類くらい選んで100元くらいです。
魯肉飯とお好みの組み合わせができるおかず類。
そして、フレッシュなフルーツジュース。これだけのバリエーションを楽しんでも300元はかかりません。お金をかけないでおいしいものを食べる。これぞまさにグルメの真髄。お腹も心も大満足すること間違いなしです。
メニューの一例!
セルフサービスのスタイルで、ひと皿が大体25元から。
魯肉飯は小椀25元、鶏肉飯、排骨(台湾風トンカツ)、鶏の照焼き、台湾式ソーセージ、アサリのもろ味醤油漬けなど50種類ほども並べられています。
コース料理もあります!
丸林では、少人数の会食用に、ミニコースも用意しています。2人から団体まで。以下の料理が楽しめます。
コース内容
カラスミ(一人2枚でした)
切干大根のオムレツ
魯肉筍(豚の角煮とタケノコの煮込み)
生炒花枝(イカ炒め)
季節の野菜炒め
日替わりスープ
炒飯または魯肉飯
以上、台北ナビでした。