台湾風のみつ豆「蜜豆冰」は日本にルーツあり? レトロポップな店内は写真も映えます♪
こんにちは、台北ナビです。
台鉄「台中」付近にある「幸発亭蜜豆冰本舗」にやってきました。ここの看板メニュー「蜜豆冰」は、その昔一世を風靡した台中スイーツだったのだとか。台中人に愛されるスイーツの実力とはいかに?
「蜜豆冰」って、日本の「みつ豆」のこと??
どんな質問にも気さくに答えてくれる3代目!
「みつ豆」と言えば、代表的な和スイーツですよね。さっぱりとして色んな食感が楽しめて、夏になると食べたく食べ物のひとつです。そんな「みつ豆」の名前を使っている「蜜豆冰」。日本と関係あるのでは??と考えたナビ、3代目の陳薇竹さんに直撃インタビューをしてみました。
「蜜豆冰」は、日本統治時代に創始者である陳溪さんが日本人から「みつ豆」を教えてもらって、思いついたものだということです。わーい!ナビの推測、当たっていましたー!!
当初は「蜜豆冰」の手車を押しつつ販売。そして、「蜜豆冰」は徐々に注目を集めるようになり、1943年に台中の第一市場で「辛發亭」という最初の店を構えました。しかし後に市場は大火災を起こしたことから、その後「幸福がもたらされますように……」との願いを込めて、「幸發亭」と改名しました。1983年になって、「蜜豆冰」は台中で最も人気のあるかき氷となり、1日に1万皿も売れたという記録が残っています。台中に来たらぜひ食べたいスイーツになったのですが、1990年代になって店の度重なる引っ越しによって、客足は次第に遠のいていきました。
そして、2014年、台鉄「台中」駅からもほど近い現在の場所で、「幸發亭本舖」は再出発しました。
店内は新しく生まれ変わり、ポップで明るい快適な空間になっています。外観はごく普通の建物ですが、日本語でミツマメ、と書かれてあるのに親近感がわきます。内部は昔そうであったように白タイルの床で、そこにカラフルなタイルを組み合わせて現代風にアレンジしています。しかし、昔の映画館の椅子や当時の写真も壁に飾り、2階に上がると窓ガラスや窓枠もレトロだったりして、新旧が上手に交差している素敵な空間が広がっています。
2Fは席数たっぷり
看板メニュー「蜜豆冰」をいただきましょう!
まずは店名にもなっている「招牌蜜豆冰を90元」を注文したのですが、一見ただのシャリシャリ氷がやってきました……涙。でも、中をすくってみると……旬のフルーツや豆、湯圓、そして蜜餞がたっぷり入っていました~!スプーンをさくっと底まで入れて、下の具と氷をかき混ぜながら食べるのが台湾流ですので、皆さんも真似してみてくださいね。
氷だけ?と不安になる見た目。飾り気は一切ありません!
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良かった!中をすくうとトッピングたっぷり♪
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シャリシャリ氷を食べると、ほんのりラムネのような味がして懐かしい甘みを感じます。これは香蕉油(香蕉水)と呼ばれる香料によるもので、昔は贅沢なものだったそうですよ~。ナビが驚いたのは、お豆!大ぶりでしかもちょっと固めなんです。噛むごとに豆本来の味をじんわり楽しめます。新鮮なフルーツやトッピングとの相性も抜群で、噛み締めながら食べたい、そんな味です!
3代目が開発した新メニューも美味!
初代は「蜜豆冰」の販売が主だったため、ほかのスイーツの取り扱いは少なかったそうです。しかし、3代目の陳薇竹さんがどんどん種類を増やしていき、現在のメニューはかき氷はもちろん、豆花、お餅、パイナップルケーキなど多岐に渡っています。ナビは冬に訪れたので食べられませんでしたが、夏はマンゴーかき氷も販売していますよ!
現在はメニュー豊富!
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取り分け碗や子供用の食器も用意
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三豆牛奶冰80元 大豆(金時豆)、紅豆(小豆)、緑豆がトッピングされている初代の頃から愛されるかき氷。この氷にも香蕉油(香蕉水)がかけられ、さらにトッピングの上から練乳をたっぷりとかけています。
見た目は超甘~いかき氷ですが、実際食べるとそれほど甘さは感じません。それ以上に、じっくりと煮込まれたお豆の存在感がすごい!豆系が好きな人は是非試してみてください。
大豆花生雪綿100元 今の若い人達はふわふわ氷のかき氷が好きだからということで、3代目が開発したメニュー!甘さ控えめのふわふわ氷はピーナッツ味で、上にトッピングされた大豆(金時豆)との相性もバッチリ。
燒麻糬45元 ナビ、個人的にお餅が大好きということもあるのですが、今回食べた中で最も気に入ったメニューがこのお餅!「焼」という漢字は温かいという意味で、温かいお餅にピーナッツ粉がたっぷりかかっています。このピーナッツ粉の甘さがナビ好みの甘さで、次から次へと食べてしまいました。
台湾で食べるお餅の多くは大きなお餅がど~んと出てくるので、自分で切らなくてはいけないのですが、こちらは予め小さく分けてくれているので食べやすいのもポイント高し♪