大仏で有名な八卦山からすぐ近く!檜木の香りが漂う店内で、大切に育てられた地鶏使った地鶏料理をいただこう♪
こんにちは、台北ナビです。
彰化といえば肉圓や大仏が有名ですが、その大仏のある八卦山の近くに本日ご紹介する「黑公雞風味餐廳」があります。オープンした当初は、この辺にあるレストランはここ1軒だけでしたが、現在では13軒ものレストランがあるそうです。
ここら一帯のビジネスチャンスを広げた山奥レストランにいざ潜入してみましょう~♪
お店をオープンしたのは1992年ですが、オープンから17年経った2009年、2000万元ものお金をかけて檜木建築のお店を建てました。これが現在の店舗です。実はオーナーの葉明杰さんは檜木ビジネスもしているのです。台湾檜木の独特の香りが気に入っているそうですよ。
また、台湾は移り変わりがはやく百年老舗と呼ばれるお店が少ないことから、自分のお店は100年以上もつ建物を作りたいという思いがあり、とても立派な建物を作り上げました。使用されている檜木は大地震の時に倒れてしまったもの。現在は伐採が禁止されているので、これほどの量の檜木を使った建築はあまり見られません。なんと…トイレまで檜木で作られていましたよ~。
地鶏養殖から開始
台灣黑毛土雞の像
台湾在来種の「台灣黑毛土雞」を養殖することから始まったこちら。それから25年、ゆっくり正しく経営していたら、規模がこんなにも大きくなってしまったと葉さんはいいます。
ファストフード店などが取り扱う鶏は産まれてから1ヶ月ほどで出荷されますが、こちらが育てている台灣黑毛土雞は生後128~180日のものをしめています。120日ほどで卵をうむようになると大人になったという証拠なんだとか。地鶏は本来これだけ時間をかけて育てるということ、そしてだからこそおいしいということを地方に住んでいる方はみんな知っているんだそうです。
台湾の地鶏というと、黒い羽の「黑毛土雞」と首のところが赤い羽の「紅毛土雞」がいます。どちらの地鶏も質が高いといわれているのですが、やはり養殖環境によって、おいしさは変わってくるといいます。運動量が十分にある鶏はお肉に弾力性がでるため、外を走り回って育てる放し飼いを採用し、昼は外で、夜は室内で育てています。また、鶏インフルエンザなど感染病の恐れもあることから、3つのエリアで養殖をし、リスクを軽減しています。もちろん抗生剤を打つこともできますが、それは自然に反すると考え、自然農法にこだわって育てているのです。
ここで鶏に関するちょっとしたことを教えてもらいました。一番おいしい鶏肉は…春や秋のお肉なんだとか。というのも、冬は寒さ予防のためにいっぱい食べてしまうので、脂肪分が多めになり、夏はやせすぎのだとか。何だか人間の身体みたいですよね~!
当地の食材を使ったご当地料理が売り
味の素は一切使用していません!
実は有機農場も経営しており、ここの食材も使っています。自分で養殖できないもの、たとえばダチョウなどは仕入れていますが、ほとんどは自分の農園や養殖場から仕入れています。自分で地鶏を養殖し、農作物も自分で作ることで、安いコストで質の高いものを提供できるのですね。
500人が一度に食べられる広さを誇る建物で、週末になると1日2500人ほどのお客さんが訪れます。お客さんを待たせることなく、次々にお料理を作り出すシェフはみな在籍年数も長く、腕もピカイチなんだとか!
お店の売りはズバリ「設備・環境がいい、食材が安全、スピーディ」と胸を張るそのお料理の数々を早速いただいてみましょう!
人気ランキング上位に入る美食の数々!
今回用意していただいたお料理はすべてこちらを代表するものばかりです。注文に困ったら、ここで紹介しているものを頼めば間違いありませんよ~♪
有機無花果沙拉 小350元/大450元イチジクのサラダです。実はイチジク農園まで持っているオーナー、「日本のイチジクは高いから、ここで食べれば安いよ~」とおっしゃっていました。
イチジクのほかは季節の野菜がいただけるのですが、この日は特産のたけのこものっていましたよ!また、日本の種を持ってきて育てているという栗子南瓜は葉さんご自慢のお野菜。かぼちゃは熱帯植物なので、台湾産の方が日本のものより甘くてほくほくになるんだそう。
彩りも美しいサラダは、シャキシャキとしていて新鮮さを感じられます。そしてメインのイチジクはあっさりとしていてサラダにとても合います。こちらの有機農園の実力をはかれるお料理だなと思います。