日本統治時代の建物をリノベしたカフェが斗六にもあった!心地よい風を感じながらまったりゆっくり~♪
こんにちは、台北ナビです。中部の重要な交通の要所「斗六」に来ています。斗六は、雲林県の政治、経済、文化、教育、医療の中心を担うともいわれていますが、正直観光地としてはあまり知られていません。しかし、だからこそありのままの台湾の生活を垣間見られる場所であり、台湾好きのリピーターの方に是非訪れていただきたい場所だとナビは思っています。そんな斗六に最近オープンしたリノベカフェが「凹凸咖啡館」。今日はこちらを紹介したいと思います。
日本統治時代の建物が残る場所
「雲中街文創聚落」という日本統治時代に立てられた警察の宿舎があったエリアの一角にお店はあります。ここは斗六民が朝から集う斗六市場が近くにあるため、20年前に駐車場やビルを作り、交通環境を整備しようということになったそうです。しかし、反対の声もあり、これらの建物は、約5年前から保存、復元されるとともに、メンテナンスを行いリノベーションもされています。
これらは役所が管理しており、建物を使用したい方が入札し、期限付きで借りるという方法を取っています。「凹凸咖啡館」も6年という期限付きで2015年3月オープンしました。修復にあたり心がけたのは、できるだけそのままの形を残すということ。修復できない箇所は泣く泣く取り壊しましたが、まだ使える木材はほかの箇所に再利用しています。なので、建物を中をよ~く見てみると古い木材が使われていることに気がつくと思います。
気を楽にしてこの雰囲気を楽しんで欲しい
はじめこの場所では展覧などが開かれていたといいます。文化や歴史というのはそんなにかしこまって感じるものではなく、もうちょっと肩の力を抜いてこのエリアを楽しめる場所も必要なんじゃないかと考えたオーナーの張嘉元さん。
「コーヒーを飲んでこの建築を感じながら、ここの歴史を聞いてくれるだけでいい!カフェで大切なのはリラックスできるということだからね。」と笑顔で語る姿がとても印象的でした。
「凹凸」という名前も印象的ですよね。
何でも凹と凸の2つの文字はひとつの文字では完全ではないのに、この不完全な2つが一緒になったとき、お互いを補い合いバランスが取れて調和が生まれます。これは人と人、人と自然が触れ合う時も同じ。このカフェがそのような場所になってくれれば嬉しいなと思っているそうですよ!
ナビ的は、日本では凸凹なのに台湾ではそれが逆になっているのも面白いなと思いました。
外の芝生で駆け回るのも大歓迎!自然と触れ合ってほしいそうですよ~
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犬も元気に走り回っていました
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このマンゴーの木は日本統治時代からあるそうです
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無患子(ムクロジ)の木は高~い!
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この絵はカフェの横に描かれています。何でも日本統治時代に本当にあった建物で、政府と関係のあったお金持ちの住宅だったのだそう。こんな立派な建物では、パーティが開催されていたそうです。また、建物真ん中に涵碧樓と書かれていますが、当時その名前がつけられていたそうで、日月潭のラルーホテルとは一切関係ないそうです。
「この建物は20年前に取り壊されて、今は絵からこういう建物があったんだということを知ることしか出来ない。でも、凹凸咖啡館や雲中街文創聚落の建物は取り壊されることなく残って、その当時の様子を感じられる。その意味の違いをわかってほしい。」と力強く語ってくださいました。
では、お店の中に入ってみましょう!
夜になると雰囲気がもっとよくなります
熱く建物を語ってくれる張さん。でも張さんが頭をぶつけそうでナビはひやひやしていました…
元々は畳の家だったということですが、今は利便性を考え、あえてフローリングにしています。お店の入口は元々玄関だったそうで、段差があります。少し注意深く見ると、ここは押入れかな?神棚だったのかな?と色々想像できるのも面白いですよ。屋外には修復途中になっている場所もあります。古い木材が足りなくなってしまった…という理由もあるのですが、天井部分をむき出しにしていることで日本時代の建築がどんなものだったかを直に見られるという利点もあります。この開放的なスペースは風がよく通り気持ちいいので、カリフォルニアみたいだね!というお客さんもいるんだとか。でも、夏は暑いそうですよ~。
また、入口入ったところには若者達のクリエイティブ作品が売られています。雲林に関するパンフレットなども置いていますので、興味のある方は見てみてくださいね。
これらの写真は張さんのご両親のもの。恋人時代から張さんが生まれた後までがモノクロで撮影されています。味がありますよね!
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気に入ったものがあれば是非!
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構造がよく見られます!
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ナビはここがとても日本らしいと感じました。なぜだろう?
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戸外にはうちわが用意されています
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竹の机と椅子の席
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ボリュームたっぷり!コスパ高し♪
ミニマムチャージはドリンク1杯。最も安いドリンクが80元でサービス料も取らないという良心的な価格設定が嬉しいです。本格的なお料理は少ないのですが、お食事メニューは台北では考えられないほどのボリューム。是非試してみてくださいね。
凸妞原味拿鐵 100元最近、台湾産のコーヒーに注目が集まっており、特に中南部で栽培されています。雲林県では古坑がコーヒーの産地として有名ですが、斗六は古坑のお隣。何でも昔は古坑で採れたコーヒー豆を選別し焙煎などをしていたのが斗六だったのだとか。実はコーヒーとも縁のあった斗六なだけあって、こちらでもオススメのドリンクはコーヒーに関するもの。
本当は一杯ずつペーパードリップ(精選手沖咖啡)で淹れたものを飲む方が本来のおいしさを感じられるそうですが、ナビはミルクがたっぷり入ったラテが好きなので、こちらを頼みました。酸味と苦味のバランスが取れていて、とっても飲みやすい!