カラフル、モチモチ!台南で人気急上昇中のタピオカミルクティーのお店に潜入しました!
こんにちは、台北ナビです。
台湾を代表する飲み物といえば、やっぱりタピオカミルクティーですよね。甘くてモチモチして、ちょっとカロリーが気になるにくい奴…。お茶の種類もトッピングもどんどん豊富になり、ライバル競争の激化する台湾のドリンクスタンドですが、ここ最近、台南で注目を集めているタピオカミルクティーのお店があります。それは、大きな看板が目を引く「丸作食茶」。半年ほど前に台南で産声をあげた丸作ですが、あっという間に台南人のハートをわしづかみにし、続々と店舗数を増やしています。そんな一躍時の人(?)ではなく、時のタピオカミルクティーになった「丸作食茶」には、いったいどんな秘密があるのでしょうか?早速、聞いてみましょう。
自信があるからオープンに!キッチンが前面のお店
やってきたのは大億ランディスホテルの斜め向かいにある、西門路本店。タピオカミルクティーを売るドリンクスタンドというと、奥行きのある間取りで、前にカウンター、そして奥のキッチンでどうやってタピオカを作っているかは、秘密よ…というイメージのあったナビですが、丸作のキッチンは、前面にドーンと配置され、ガラス張りになっています。自信があるからこそ、タピオカの製造工程や、フルーツをカットする様子を見せるという丸作のスタイルは、食の安全に関心を持つ人の増えてきた台南で、すぐに浸透したようです。左側がカウンターで、右奥には10席ほど用意涼しい個室の客席もあります。これからの暑い季節、ちょくちょくお世話になりそうな予感…。
オーナーさんが台南人であるがゆえ、台南に1号店を構え、そこから成長していった丸作食茶。カウンターで台南らしいレトロなおもちゃ、パチンコを発見しました!なになに、100元以上購入すると、1回挑戦できるようです。入った番号により、タピオカ無料や半額サービスなどの、次回利用できるチケットをゲットすることができます。これもついついリピーターになってしまう、心憎い演出です。
カラフルタピオカは、こうやってつくられる!
カウンターの上には、カラフルで涼しげなメニューがずらり。タピオカというとオーソドックスな黒っぽい色をイメージしますが、赤や白、グレーのタピオカもならんでいます。お店では、ちょうどそのタピオカを作っている最中でした。まずタピオカ粉にお湯を混ぜ、機械で混ぜていきます。まんべんなく混ざったら、形を整え、専用の機械へGO!
機械の中で、生地は平らに伸ばされ棒状にカットされます。その生地がなみなみのローラーへ吸い込まれ、下からコロコロ丸くなって登場し、既定の大きさに満たないタピオカたちは、下へおちる仕組みになっています。こうしてできた玉のようにかわいいタピオカたちは、お店の2階の秘密基地へ運ばれます。
生地がカットされローラーの中へ
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コロコロと出てきました!
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大きな寸胴
2階にもキッチンがあり、こちらではおいしいタピオカミルクティーの影の立役者たちが、和気あいあいと作業していました。そこには、ものすごい火力のコンロが7口も!直径1メートルくらいありそうな大きな換気扇を回しても、熱気がムンムンと立ち込めています。大きな寸胴で、先ほどのタピオカを20分ほどグツグツと煮込みます。沈んでいたタピオカがゆらゆらと浮かんできました。毎日作られる新鮮なタピオカには人工色素や防腐剤などの添加物は一切含まれていません。それゆえタピオカドリンクの賞味期限は、購入してからわずか3時間ほどなんだそう。
大きな浄水器でろ過したお水でお茶を煮出したり、自家製のシロップを作るのも2階で行っています。
丸作で作られるタピオカは、白玉、芝麻(ゴマ)、仙人掌(サボテン)の3種類です。白玉を黒糖で煮込んだのが、ベーシックな黒いタピオカになり、ミルクティーと合わせれば、よく見かけるオーソドックスなタピオカミルクティーのできあがり!お店いちばんの人気商品です。
ナビのお気に入り、グレーのゴマタピオカは一粒一粒にゴマ本来の味が染み込んでいて、これだけでもどんどん食べられそうです。香ばしいゴマの風味とモチモチの食感は、ミルクティーともよく合います。
サボテンの原液
見た目にも鮮やかな紅いタピオカは、なんとサボテンから作られています。サボテンって緑じゃないの?と思っていましたが、赤もあるんですね。そういえば南国フルーツの真っ赤なドラゴンフルーツもサボテンの仲間ですもんね。
過酷な環境で育つサボテンには、豊富な栄養素が含まれているんだとか…。そう思って原液を試飲させてもらいましたが、味は草そのもの!これがおいしいタピオカになるなんて、考えられません!
種類豊富なメニューの中から、おすすめの一杯はこちら!
メニューが豊富なのも丸作の魅力です。いろいろまぜまぜして新しい味を生み出すのは、台湾人の得意分野。ミルクティーとひとえに言っても、紅茶だけでなく、緑茶や冬瓜茶のミルクティーなどいろいろあり、抹茶やココアも気になっちゃいます。変わり種メニューのジュースやヤクルトミックス以外は、すべてホットもオッケー。ホットでいただくとタピオカがより一層モチモチになり、おしるこのようなスイーツに変身するのだとか。親切に日本語もメニューも用意されています。ちょっとかわいいミスがありますが、そこは気にせず行きましょう。いろいろありすぎて、迷ってしまったらおすすめのこちらをどうぞ!
阿薩姆珍珠鮮奶茶/アッサムタピオカミルクティー(M50元、L65元)
ラーメン同様、初めてのお店ではオーソドックスなメニューを試したい!そんな人にぴったりなのが、こちら。黒糖でじっくり煮込んだ茶色のタピオカが入った大人気の一杯。タピオカの甘みと食感を楽しむなら、ミルクティーは微糖くらいがおすすめですよ。
仙人掌珍珠鮮奶緑/サボテンタピオカ緑茶ミルクティー(M55元、L70元)
サボテンタピオカを試したい人には、こちらがおすすめです。紅茶のミルクティーよりも緑茶ミルクティーの方が少し白っぽいので、サボテンタピオカの赤さがより一層引き立ち、見た目にも鮮やかです。タピオカがさっぱりとしているので、これからの暑い季節、特に活躍しそうです。
宇治抹茶白玉(M60元、L80元)
日本と台湾が絶妙にマッチした一杯。色からしてわかるように抹茶ミルクが濃厚で、ほろ苦いお茶の渋みに思わずほっこりしてしまいました。煮込んでライチのように半透明になった白玉タピオカの食感も抹茶とよく合います。お茶処で抹茶のスイーツを食べたような、そんな満足感があります。
丸作ブームが台湾に広がる予感…
現在台南に4店舗を構えるお店に成長した丸作。その躍進はとどまることを知らず、台北、台中、高雄などにも続々と新しいお店をオープンさせています。おいしい物は体に悪い…という考え方はむかしのこと。おいしい物を安全に…という丸作の斬新なスタイルは、今後も台湾のタピオカミルクティー文化を作り上げていってくれるんだろうな、そう思わずにはいられませんでした。それにしても今日はついつい飲みすぎてしまいました。明日からダイエットを堅く心に誓った台北ナビ(岩田優子)がお届けしました。