有機食材を使った台湾家庭料理とスイーツがおいしいベジcafé。リノベーションされた空間もレトロかわいい❤
こんにちは、台北ナビです。
また1つステキカフェの情報を聞きつけたナビ。早速行ってきましたよ!
ハッシュタグをつけるなら…
#台湾家庭料理 #ベジタリアン #旬の有機野菜 #手作りスイーツ #リノベーションカフェ #自分で淹れるDIYコーヒー #台湾茶 #オープンキッチン #カウンター席 #おひとり様OK…などなどなど。
それでは、ご紹介いたします!
日本の原宿に例えられる西門町。観光で訪れる人も多いこのエリアに「小小蔬房」はあります。ただし、繁華街からは少し離れた場所にあり、ふらりと出合うのはなかなか難しいところ。ぜひ住所をしっかりメモして向かいましょう。
レトロな雰囲気がステキです!
この辺りを歩いていると、昔ながらの古い建物もチラホラ。レンガの建物が連なるここは、迪化街のようなオールドストリート(老街)のコンパクト版みたい。そんなレトロな建物のひとつに「小小蔬房」はありました。かつて商人が海外輸出用の木材を保管していたというそこは、古跡修繕師さんの手に渡り「租(部屋貸します)」の貼紙が貼りだされていたのだとか。それを見つけたのが「小小蔬房」のオーナー。
「歩いていたら見つけたの。まず物件を見てみるだけと、大家さんに見せてもらったら気に入っちゃって。それで借りちゃったの」とのこと。ご縁ですねぇ~。「それで借りちゃってから何しようかと考えたのよ」ですって。西門町は観光客も多いことから、この台湾の古い建物で何か台湾のものを紹介したい、そう思った時に普段から自分でもよく食べている有機食材を使った台湾家庭料理を振る舞うことを思いついたのだとか。「前にカフェなんかやったこともなかったんだけど、家庭で長年料理してきたから…」
そして7ヶ月間の準備期間を経て、ステキなカフェにリノベーション。2016年2月末にオープンしました。
安心をお届け~母娘で手作りしています!
そんな「小小蔬房」は、オーナーと娘さん母娘(恥ずかしいから名前はNGとのこと)が中心となって切り盛りする野菜カフェ。
料理はママ、スイーツは娘さんが担い、それぞれ店内の厨房で手作りしています。キッチンは全てが見えるようにしておきたいからとオープンキッチンを採用。テーブル席はなく、カウンター席のみなので、ここに来て席につけば、食材も料理の仕方もみ~んな目にすることができて安心です。もちろん質問すれば、「これは○○産、あれは○○産、こうやってそうやって作るのよ」なんて教えてくれます。まるでちょっとしたお料理教室みたい!?
もちろん、食材にもこだわっていて、有機食材やフェアトレードものをチョイス。提携の農家から直接買い付けるか、市場や有機野菜専門店の248市集で自ら買い出しに行って、旬の新鮮な野菜を仕入れています。それもこれも安心して食べられるように。やって来るお客さんをまるで自分の家族のように迎え入れるオーナー。それは、家族の健康を考えるママの気持ちと同じで、普段不足しがちな野菜たっぷりの台湾家庭料理をたくさん食べて、元気に健康に暮らしましょう、という気持ちが込められているかようです。
本日のランチをいただきます!
盛り付けは日によって異なりますが、この日はこんなワンプレートに!乗り切らないのは小皿に…い~っぱい♪
「小小蔬房」のお料理は、主に旬の台湾野菜が主役。だからお食事メニューはありません。
その日仕入れた新鮮な野菜からメニューを考えるので、品数もその日によって異なります。だいたい数種の野菜おかずとゴハン・スープが並びます。ランチ300元、ランチセット(コーヒー+ミニスイーツ付き)は380元。ついつい野菜が不足しがちな旅先で、これらの野菜いっぱいゴハンはうれしい限りですね。
赤が鮮やか!ビーツがオレンジと合わさってサラダ風に。始めは土っぽい風味だったのが、時間が経ったらハーブのさわやかな味に
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赤ダイコンのキレイな色を活かしたいと考え出されたお漬物。普通なら捨ててしまうビーツの葉も合わさっておいしく変身!
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彰化産のパイナップル、タマネギなどを使った一品。薄味ながら、トウガラシがきいていて、後からパンチがやって来る~!
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小松菜の炒め物。あっさり味ですが、カリカリガーリックとクルミが香ばしくて食欲そそります
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お豆の煮込みはニンジン、タマネギなどなど数々の野菜を2日以上煮込んだもの。水は一切加えてないので、野菜の旨味がギュッと濃縮されていて美味
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キャベツ・ニンジン・ひじきなどの黒ゴマ油炒め。この日は春も近いというのに雨降りの肌寒い日だったため、麻油醤で温かさを補うという医食同源、漢方的愛情もプラス
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カリフラワー・エリンギ・ニンジン・ゆば・昆布などを煮込んだポトフ風。ニンジンは皮までも食べちゃうエコ調理
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漢方食材としておなじみの當歸は初春の食材。卵焼きに混ぜてありました。ちょっと独特な味わいですが、これなら食べやすい!
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上記に+ゴハンとスープが付きました。ゴハンは紅米入り。身体によいだけでなく、見た目もキレイで食欲をそそります。スープは昆布と野菜のダシがさっぱりとした優しい味。おかずは少しずつ、少しずつなのでいろんな種類の野菜が摂れます!そして十分おなかもいっぱいに。
アフタヌーンティータイムも見逃せない!
台湾小麦を使ったパン
コーヒー・台湾茶、そしてスイーツはメニューあり。ショップおすすめ、娘さんが手作りするちょっと変わり種スイーツもぜひ試したい逸品です。食べてみればきっと「主張しすぎないけれど、一筋縄ではいかない変化球!」というナビの感想がわかるハズ。
また、コーヒーは一般的なラテ・エスプレッソ等のマシンで淹れるイタリアンコーヒー(豆は中南米からのフェアトレード)の外、自分で淹れるハンドドリップ台湾コーヒー( 阿里山産または花蓮産)もあり。台湾製の美しいドリッパーを使って淹れるコーヒーは、普段自分で淹れないアナタならきっと楽しめちゃうハズ。淹れ方に不安があっても大丈夫!手があいていればショップスタッフや常連さんが教えてくれるとか。地元っ子とのコミュニケーションも楽しめちゃいそうですね。それから、コーヒーが苦手な方には有機栽培の台湾茶の用意もありますよ。
楊桃威風蛋糕 xiao-xiao Monga Star Fruit Chirron cake萬華のとある老舗店から仕入れているというスターフルーツの蜜漬けを使ったシフォンケーキ。ケーキに練り込んであるだけでなく、しょっぱくてすっぱい不思議な味のソースも病みつきになりそう!マスカルポーネチーズとの相性もバッチリ。台湾らしさを感じるスイーツです。
香料布朗尼 xiao-xiao Spicy Brownieフェアトレードのカカオをベースにしたブラウニーは、食べてビックリ!台湾茶を飲んだ後に感じる「回甘(喉ごしに感じる鼻から抜けるような甘み)」ならぬ、「回辣」で、後からふわりと辛味がやって来ます。多種類のスパイスが使われていて、深い味わい。
綜合點心盤 Asorted cookiesカラフルな色合いがかわいらしいスノーボールクッキー、キャラメルナッツ、台湾小麦の
ショートブレッドが乗ったアソートプレート。ピンク色は坪林産のローズパウダーで色をつけているそう。
阿里山咖啡 Alisan Dream Projectひと口飲むと、口の中にふわ~っと広がるフルーツのような香りと酸味。冷めると酸味が際立ちます。
花蓮富里咖啡 Hualien Fu-li coastal coffeeナッツのような味わいが特徴で、まろやかな印象。あっさりしているので、スイーツとの相性も抜群。
お土産にも♪食器類もステキです!
元々台湾の古いものが好きだというオーナーだけに、使う食器にもこだわりが感じられます。レトロな雰囲気満点のコップ類はインターネットで探し出したもの。実際に店で使う食器は、若い台湾アーティストが作るMIT(Made In Taiwan)グッズで、昔の雰囲気を残したデザインですが、新品。実際に食事を乗せて提供するので、衛生面を考慮してとのこと。
上記の食器類の一部は販売もしています。その他、店で扱っているコーヒー豆、お茶などの販売も行なっています。ナビが気になったのは淡水の「果然工房」のパイナップルケーキ。お食事後のお土産にいかがですか?
ご縁がつなぎます!
ショップは月~金の12時~18時までが営業時間。ディナータイムは営業していません。さらに土日は食材の調達のためお休みです。また、食材と席には限りがありますので、フェイスブックまたは電話で予約の上、来店してくださいね。
上記のように利用できる時間は限られ、いただける食事も当日のお楽しみ…。ですが、これこそ「ご縁」を感じるのはナビだけでしょうか?とびきりのランチはまるで、オーナーが縁あって出逢ったこの「小小蔬房」と同じ。ステキな人との出会い、オイシイ料理との出合いが待っていそうなここ「小小蔬房」でとっておきの時間をお過ごしください。
以上、台北ナビでした。