上好佳客式炒粄條（屏東県）

赤い焼ききしめん、と言ったら台湾中探してもここだけでしょう

潮州に来たら、食べなきゃいけないものはたくさんありますが、必須メニューとして紹介されるのがここ「上好佳客式炒粄條」の赤い焼ききしめん、です。お店はかれこれ50年。潮州は客家人の多い街ですが、お店は客家人の神様である「三山國王廟」の横にあるのでわかりやすいです。店内に入ると客家語がにぎやかに飛び交っていました。

客家の麺である「粄條」は、名古屋のきしめんのような平打ち麺です。粄條は在来米を米ぬか状にして平たい鍋で伸ばし、それを蒸して切ったもの。スープありと無し、炒めで食べられますが、「上好」で有名なのは炒めの「炒粄條」。そして、冒頭に書いたようにそれは「赤い」ことと、お皿からこぼれそうな状態でテーブルに運ばれてくること、でしょうか。オーナーに伺ったら、これは特製のトマトソースだそうです。少しだけ辛味を入れるので、辛いのが嫌な人は事前に言ってくださいとのこと。この赤さは紅麴か甜辣醬、はたまた唐辛子が多い激辛？なんて思っていましたが、聞いて安心しました。テーブルには、醤油膏と辣椒醬も置いてあります。

材料は、粄條、モヤシ、ニラ、イカ、エビ、肉。味の方はほのかに甘酸っぱみがあり、香りはなかなかよし。ナビはそのままの「微辛」で食べましたが、さして辛くもありませんでした。また、皿いっぱいで盛られてきたので、小なのにすっごい量！に見えます。果たして食べ切れるかなと一瞬思いましたが、不思議と量的には多くなく、全部ペロッといけました。スープはセルフで、角っこにお鍋があります。上部にお碗とスプーンも。この日は大根スープで、ナビはスープだけを飲みましたが、いい味でした。野菜炒めや各種スープ、小菜などの種類も多く各30元なので、がっつり食べたい人は、他に2，3品を注文するのがいいですね。お店の隣はこれまた有名なパパイヤミルクのお店ですよ。