終わりに向けて始まったカフェで、台湾を感じるなら今しかない!
こんにちは、台北ナビです。
ある日の移動中に見つけたカフェはなんだか気になる雰囲気。もうすぐランチタイムという絶好のタイミングもあって入店してみることにしたナビ。ドアを開けたら大正解!台湾らしい雰囲気いっぱいのカフェ「文魚走馬」をご紹介します。
時代が付けた足跡をたどって古き台湾に触れよう!まずは1階からどうぞ
老房子(古い住居)をリノベーションした店内では、たくさんのオールド台湾に出会えます。できるだけ昔の雰囲気を残して改装したという室内。床や壁をよーく見ると、前の住人が暮らしていた痕跡が浮かび上がってきます。
ココは台所、ココはママの部屋、ココは子供部屋…かつての生活を想像しながら店内を散策してみるのもおもしろいかもしれません。
そして、そこに置かれているテーブルや椅子、ライト、時計…その他の小物も古くから台湾で使われてきたものばかり。それらにはタグがつけられていて、以前どのように利用されてきたか一目でわかるようになっています
レトロ台湾を探してみよう。昔の電話機~
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壁には丸い穴
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楽しい仕掛けいっぱいの店内で遊ぼう
想いが秘められたメッセージボックス
店内は至るところに楽しみが隠されています。
かつて街角にあふれていた公衆電話。その料金ボックスを利用したメッセージボックスは、人と人をつなぐ魔法の箱に大変身。面と向かっては伝えにくいメッセージやサプライズの贈り物をそっと忍ばせてカギをかけて。そしてここにやって来たお相手がスタッフからカギを受け取って開けてみれば…あら、ビックリ!という遊び心満載の仕掛けです。
ほかには迪化街の恋愛の神様・月下老人にちなんだおみくじもあります。
どちらも無料で体験できるので(メッセージボックスは45組限定)、ぜひトライしてみてはいかが?
刻まれる2つの数字をチェックしよう
オールド台湾をステキに、楽しく紹介しているこちらのカフェは「文馬走馬」というデザインオフィスによって運営されています。
デザイナー・作家・写真家…と多彩な顔を持つ林文魚オーナーは、「大稲埕(迪化街エリア)はさまざまな商店、そして周辺に町工場、現在の台北を形作る中心地として発展してきた」と言い、「現在もまた各種素材の問屋街でデザイナーにとっては最高の場所」と語ります。
そんなエリアに建つ昔ながらのこちらのビルは、実は3年後には都市計画で取り壊され、新しく建て直されることがすでに決まっています。それでも敢えてここを選んだという林オーナー。「この都市の時代背景や痕跡を多くの人に知ってもらいたい。」だから、店内には多くのオールド台湾。
そして、ここに来たら入口脇の2つの数字に注目してください。1つは閉店へのカウントダウン、もう1つはここにやって来たお客さんの数をカウントアップ。開店したその日からクローズする日に向けて2つの数字が刻まれているのです。
台湾では季節と食事の関係性をとても重視しています。寒くなれば温かくなる食材で身体を温め、暑くなれば逆に身体の熱を取り去る食物を口にします。ここも同じ。二十四節気に基づいた旬の食材からその日に合った食事を提供しています。
だからメニューの多くはアバウトな書き方。「今日の食材」「シェフ特性のメニューのない創作料理」…などなど。しかもいただけるメニューの数はそう多くはありません。
しかし、どれも「健康的に安心して口にできること」にこだわり、どれも店内の厨房で手作りされています。そのこだわりは材料から。有機卵や野菜・果物は新鮮な台湾産を毎日仕入れているとか。またドライフルーツや乾物は店舗裏手に広がる迪化街で調達しているそうですよ。
それでは、本日ナビがいただいたメニューをご紹介します。
走馬槓 150元
西洋のヘルシーパンと言えばベーグル。では東洋は?―軍人たちが携行していたという槓子頭というパン。塩分・糖分控えめで低発酵、東洋のベーグルだと言います。自家製と言うこのパンは同じくオリジナルの麻油豆腐乳(豆腐よう)または紅棗桂圓(ナツメとリュウガン)のソースでいただきます。時間が経つと硬くなってしまうので温かいうちにどうぞ。
即時樂 300元 ※コーヒーの場合は+50元
今日の主食+お好きなドリンクのセット
本日のメインは野菜のピザ。レタス・キノコ・ブロッコリー・トマト・タマネギ…さっぱりとした健康的なひと皿。ピザ生地は槓子頭と同じものです。
走馬談天 250元 ※コーヒーの場合は+50元
今日のスイーツ+お好きなドリンクのセット
本日のスイーツは各種クッキーとマドレーヌ。クッキーは薄めでサクサク。マドレーヌの上部はカラメルがカリッとしていて美味。
杏仁芋頭露 150元(写真左)杏仁とタロイモのドリンク
小さくカットされたタロイモがトッピングされた杏仁ミルクのドリンク。
枸杞紅棗茶 130元(写真右)クコの実とナツメのお茶。
優しい甘さにホッとするはず。ヘルシーな一杯をどうぞ。
終わりへ向けてカウントダウンする「文魚走馬」で台湾を感じてみませんか?限られた時の中、体験するなら今しかありません!急いでぇ~!
以上、台北ナビでした。