畳の間で過ごす、まったり快適空間
こんにちは、台北ナビです。
北投文物館の中には、ゆっくりとお茶や懐石を楽しめるレストランがあります。こちらは、日本統治時代は「佳山旅館」の別館であったため、日本の風情をそのまま残し、お座敷に床の間がある落ち着ける空間となっています。窓の外には山や木々の風景が望め、木の床のテラスにも裸足のまま出られるので快適です。畳の間でも、まったりとした時間が過ごせます。
台湾人作家さんの盆栽
怡然居の中央にある畳の間の奥壁側には、台湾人作家さんの手がけた盆栽が飾ってあります。ひとつひとつに作品タイトルが付いていて一緒にお人形も添えられています。健步如飛は中国の成語で「早く飛ぶように歩いている」や觀棋不語真難過は「側で囲碁の勝負を見ている人は、意見を言いたくても言えないので心苦しい」の意味。この空間とマッチした伝統的な趣味の演出は、見る人の心を和ませます。
1921年当時最高級温泉旅館と言われていた「佳山旅館」。当時、怡然居は3つの和室の間がありました。現在はその敷居を解放して広く使い、畳の間には座卓と少し高さのある座椅子を、その外側にはテーブルと椅子を設置してレストラン利用ができるようになりました。会食や会議として使うことが可能です。そしてオープンテラスもあります。お昼間はまったり、ゆったりとした空気が流れ、日が落ちたくらいの夕方はしっとりとした静かな空気でまた雰囲気が異なります。大きめの面積で作られた木の床のテラス部分は山や緑の木々のキレイな空気を感じられる癒しの場です。
お料理の内容は2ヶ月に1度替わるため、ご紹介するものは撮影時のメニューとなります。なお、小鉢の招牌佳山豆腐凝とデザートの創作和風甘味品は、年中通してのメニューとなります。要予約で2階の大広間での食事も可能。宴会や結婚式の二次会、企業の新作発表会などにも使われます。収容最大人数は100名、1日1組のみの利用となります。最低消費金額なども設定されているので、詳しくは直接お問い合わせを。
創意懐石料理
仲夏 ”彤“ 套膳 880元
* 沉靜身心喫茶趣
台湾各地の烏龍茶をブレンドした烏龍茶
*招牌佳山豆腐凝
甘酸っぱい和風のタレにピーナッツと胡麻の豆腐。まわりには炒めたカシューナッツが散りばめられている。印象に残る味わいです
* 碧綠鮮筍佐千島
夏に採れる陽明山のたけのこは、シャキシャキです
* 翡翠三鮮咖喱煮
海鮮にカレーをかけていただきます
* 黄金六両芥末燒
松坂豚(松坂牛のように美味しいのでこのように呼ばれる)は付け合わせのわさびソースに付けて。弾力がある食べ応えです
* 火炙菊風鰆魚燒
台湾澎湖の土魠魚をミックス味噌で焼き上げたもの。澎湖の別称を菊島というのでメニュー名に菊の字が使ってあります
* 胡麻讃岐冷烏龍見た目が冷やし中華のような鮮やかな彩り、胡麻のタレにうどんがあえてあり、上の具と混ぜて食べます
* 雲片紅果金菇盅
カツオだしを使った高湯スープ、薄めの上品な味でした
* 寶島季節鮮果物
* 創作和風甘味品
寶島は台湾のこと。季節のフルーツはドラゴンフルーツ・パイナップル・りんご。手前の創作スイーツは、白あんを使った羊羹です。羊羹のイメージより、やわらかな牛乳プリンのような感じでした
食事に合わせて人気の飲み物は、ゆず酒760元(瓶・300ml)、奥之松安達太良吟醸760元(瓶・300ml)、ライチやクランベリーの健康酢各80元(杯・300ml)になります。
アフタヌーンティーはこちら
慢活午茶趣 500元
台湾の良質な特選茶が3種類の中から選べるアフタヌーンティー。台湾中南部南投の鹿谷の海抜700mのお茶畑で採れた「凍頂烏龍」、高級緑茶と新鮮なジャスミンの花を使った「茉莉香片」、台湾中南部南投の魚池及び日月潭地区で採れた高級手摘み台茶18号の「台湾紅茶」があります。はじめはスタッフが茶藝をしてくれます。2回目以降は自分たちでお茶を淹れる形になります。
* 開胃前菜
カットしたフランスパンにチーズと甘い台湾マヨネーズを乗せて焼いたものと、お砂糖をまぶしたカシューナッツ
*日式點心盒
2段になった木箱には上段にパイナップルを使った甘さ控えめのスイーツと抹茶と小豆の羊羹、下段にメロン、パパイヤ、なし、りんご、パイナップルの季節のフルーツが。
*招牌佳山豆腐凝
これは創意懐石料理にも含まれるものです。和風のタレがあまずっぱく、玉ねぎなどとピーナッツと胡麻の豆腐がマッチします。松の実を使って食感にバリエーションを出しています。
北投の奥の静かな日本家屋にてゆっくりしたひとときを過ごしませんか?
以上台北ナビでした。