嘉義に来たらコレ食べなきゃ!な「雞肉飯」を考案した元祖店
こんにちは、台北ナビです。
今回は映画「KANO」上映後、観光に訪れる人が増えたという嘉義にやってきました。嘉義にやってきたら食べたいもの、それは…「雞肉飯」ですよね!そんなマストofマスト食べグルメ「雞肉飯」を考案したという「噴水雞肉飯」をレポートしたいと思います。
食器もオリジナルでかわゆし~☆
|
|
エビもぷりっぷりですよ~
|
偶然の賜物だった!
現在使用する七面鳥は雲林の「北港」と台南から仕入れています
「雞肉飯」発祥店といわれる「噴水雞肉飯」。なぜ嘉義だったのか、なぜ雞肉飯といいながら、七面鳥(火雞)を使用しているのか…などなど、ナビの疑問を2代目にぶつけてみました!
2015年取材時、73歳という元気な2代目
1943年(昭和18年)開業ですが、元々は魯肉飯を販売していました。この頃はすでに太平洋戦争が始まっており、物資も足りないような時代。魯肉飯は豚肉を煮込んで作りますが、配給制となっていたため、豚肉はお金を払っても買えず、服などと物々交換しなくてはならない状況でした。ある旧正月、「七面鳥」が配給され、余った七面鳥の肉に魯肉飯のタレをかけてみたら、口当たりが良く、おいしかったので、戦後になって「雞肉飯」を売り出したというのが「雞肉飯」の由来。その時代、鶏肉よりも安価に手に入ったのが「七面鳥」だったそうですよ。
ナビ思うんです。配給が「鶏肉」だったならば、あのさっぱりヘルシーなのにしっとりとしていて旨味の詰まった「火雞飯(七面鳥を使用した雞肉飯)」は生まれていなかったと。偶然の賜物だったのですね!
2014年、3000人前のビッグ雞肉飯を作りギネスの認定を受けた際に、嘉義市政府から感謝状が送られました
|
|
油、たまねぎなどを24時間煮込んで作ったタレ
|
噴水の近くだから「噴水雞肉飯」
台鉄「嘉義」駅から徒歩10分の場所にある「噴水雞肉飯」本店。嘉義噴水のすぐ近くにあるので、道に迷うこともないでしょう。真っ赤な看板に鶏のイラスト、これを目印にしてみましょう。
名前の由来となった噴水
屋台から始まった「噴水雞肉飯」。その時代から噴水の近くにあったことからこの名前がつけられました。その後、竹製→木製のお店になりましたが、1964年白河地震が発生した際、嘉義市内も火災に巻き込まれ、こちらも焼失してしまいました。その後は今のように立派な鉄筋コンクリート作り!間口は小さいお店ですが、奥に長くなっていて、70席ほどあります。
本店ではスタッフがフル回転!
研究を重ねてその品質を向上させ、保ってきた老舗。リピーターはもちろん旅行者が増えているため、本店だけでは手狭になったため、現在は本店と支店あわせて6店舗に拡大しました。本店は2代目が、支店は3代目が管理しています。しかし、品質確保のため今後店舗の再度拡大は考えていないそうで、本場老舗の「雞肉飯」を食べるなら嘉義まで来ないといけないのです!
雞肉飯御殿?
ご立派!!
というわけで、今回は旗艦店と位置づけられる「忠孝店」へ移動し、お料理の数々をいただきました。お店到着後、腰が抜けてしまうかと思いました。なんせ、想像以上にデッカイ!嘉義市を南北に走る主要道路の「忠孝路」沿いにど~んと作っちゃいました。なんと土地代とお店建築費あわせて2億元!!雞肉飯を売ってこんな御殿を作ってしまうとは…恐るべし、雞肉飯。
お昼を過ぎたのに、まだまだお客さんでいっぱいでした
|
|
窓際は2~4人使用に
|
オリジナルロゴがかわいい看板!これで遠くからでもすぐ見つかります
|
|
ド派手はここにも♪
|
それではお待ちかねの実食☆
雞片飯55元雞肉飯にして一番おいしいと言われるのが七面鳥のモモ肉の部分。そのモモ肉のみを使用しているのが「雞片飯」です。イメージしている「雞肉飯」より立派な鶏肉が乗っていてビックリ!ジューシーなモモ肉とタレを吸った白ご飯の見事なコンビネーション♪見た目以上にあっさりしているためか、あっという間に完食です。
小雅店で食べた際の写真です
胸肉も混ぜたもう少しさっぱりしているのが「
雞絲飯45元」。他のお店で「雞肉飯」として売られているのはこのタイプです。他のお店と食べ比べするなら、「雞絲飯」を試してみてください!