台湾一の牡蠣養殖港「東石港」から徒歩5分!鮮度抜群の牡蠣をこころゆくまで楽しめます♪
こんにちは、台北ナビです。台湾のお料理に欠かせない牡蠣。B級グルメの代表格「蚵仔煎(牡蠣オムレツ)」「蚵仔麵線(台湾風牡蠣そうめん)」、人気台湾料理店のメニューを開くと牡蠣の文字が並ぶほど、台湾人は牡蠣が大好きです。
牡蠣の産地と言えば、雲嘉南濱海(雲林~嘉義~台南を結ぶ海沿い)の潟湖沙洲が有名ですが、その中でも嘉義の東石は50%の生産量を誇ると言われています。そんな東石で、とっておきの牡蠣料理店を見つけてしまいました。
創業30年人気店!
これ、全部牡蠣料理なんです!
牡蠣の一大産地「東石港」の近くには牡蠣料理を提供するお店がたくさんあります。その中からナビがオススメしたいのは「呉氏蚵捲」。こちらは牡蠣料理の「種類の多さ」「リーズナブルな価格」「おいしさ」から絶対的な人気を誇ります。
現在お店を切り盛りしているのは二代目ですが、初代オーナーであるお父様は「總舖師」としても活躍されていたということで、そのお料理の腕はお墨付き。お父様は亡き今、奥様が辦桌(バンドー)担当チームとして、月に1度程度出張をするそうですよ。「辦桌」とは冠婚葬祭時に戸外で10人がけの大きなテーブルをいくつも並べ、大皿に盛られた料理を皆で一緒に食べること。野外で結婚披露宴をやっている様子をドラマや映画などで見たことありませんか?それです!
このローカル感がたまらない♪
料理へのたゆまぬ努力から、他のお店は見られないオリジナルの牡蠣料理が多いのも特徴で、ここでしか食べられないメニューのオンパレード!産地だからこその新鮮さと料理に使われる牡蠣の太っ腹度で満足すること間違いなしです。
牡蠣博士になっちゃおう☆
せっかく東石に来たのだから、台湾の牡蠣について少し勉強してみましょう!牡蠣は一年中捕れますが、1年ものは4~9月、2年ものは4~5月が旬です。台湾の牡蠣というと小ぶりなイメージがありましたが、こちらで見るのは大ぶりのものもあります。大きさの違いは、牡蠣の種類が違うということでなく、養殖されている年数&波の荒さにより変わるんだそう。台風などで波が荒くなると牡蠣は小さくなるそうですよ!
日本や台北のオイスターバーで食べられるのは中国語で「蠔」と呼ばれる輸入物。これは台湾で捕れるいわゆる「蚵仔」とは同じ科ですが、種類が違うそうです。うぅ~~ん、牡蠣博士になるにはまだまだなようです…。
養殖筏見学に出発☆
観光遊覧船
牡蠣への理解をより深めるため、今回は養殖筏の見学をするため、観光遊覧船「阿水船長」にお世話になりました。基本的には45人以上で催行されるため、個人客だけで出発するのは難しいのですが、休日は他の団体客の方と一緒に出発できることもあるため、連絡してみてくださいね。人気のため2ヶ月前には予約をしておいたほうが無難なんだとか。また、夏が最も適しており、中秋節以降は東北風が吹くので、オススメはしていないそうです。
雨が今にも降りそうな中、ナビ一向は沖にある養殖筏を目指します。出発したての陸地近くでは柵のように海面と直陸に立てられている「立棚式(平掛式)」が見られます。この方法は潮が引いた時にのみ捕ることができるそうです。そのため、最近では潮の満ち引きには関係なく捕れる「浮棚式(海面と平行に組んでいる筏)」が使用されるそうです。ナビ一行がひとつの筏に近づくと、どこからかもう一艘船が近づいてきました。彼がこの養殖筏の持ち主で、観光遊覧船と提携しているんだそう。牡蠣の引き上げを近くで見せてくれるだけでなく、希望者は筏の上まで移動し、記念撮影までしてくれます。
筏に到着!!
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牡蠣を引き上げました!ドヤ顔しています
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最後はバイバ~イと手を振ってくれ…
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颯爽と出発しましたよ~
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牡蠣三昧♪
台北ではまず食べられない牡蠣料理の数々をいざいただきまぁ~~~す!
香芒海鮮 160元マンゴーの季節(4~9月くらい)のみの提供。深海に棲む白身魚のすり身を揚げたものの間に新鮮な愛文マンゴーとキウイを挟んだフルーティーなお料理。愛文マンゴーと台湾マヨネーズを配合した自家製ソースにつけて食べると、「夏」を感じられます!
蚵捲 60元
牡蠣、ニラ、そしてサバヒーのすり身を少し入れた物を「豬網脂」に包んで油揚げしたもの。店名にもなっている看板商品です。「豬網脂」とは豚の内臓周りについている網状の脂で、この「豬網脂」で包むことで、揚げた際に豬網脂が溶けて中に浸み込み、旨味が増すんです。サクサクの皮をがぶりと噛むと、ジュワっと餡が広がります。胡椒たっぷりでスパイシーな味の中にはシナモンのような味もうっすらとして、単純な料理に見えてこだわりが詰まったお料理だなとナビは感じました。
蠔堡 60元カキフライ、レタスとトマトをパンで挟んだアメリカンな創作料理。「好飽(おなかいっぱい)」と同じ音の料理名に恥じることのないほどのボリュームです。自家製のピーナッツソースは「花椒」「辣椒」をプラスすることでピリッと辛いのですが、甘い台湾マヨネーズとあわせることで食べやすくなっています。
蚵仔仁湯 60元 ☆ナビオススメ☆
貧しかった時代、お腹いっぱいになるために「地瓜粉」をまぶしてスープにしたという伝統的な地元料理。栄養素も牡蠣のうまみも詰まっています。血液を酸性にするという牡蠣に弱アルカリ性にするというニラを散らすことで中和する働きもあり、胃にもやさしいのだとか!「ニラが味のアクセントになっておいしいなぁ」くらいにしか考えてなかったナビ、そこまで考えられていたなんてビックリしちゃいました。また、自家製の油蔥酥(フライドエシャロット)も添えることで、ほのかな甘みといい香りが口に残ります。
嵩増し牡蠣ちゃん。おいしさも閉じ込めています!
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ニラとエシャロット
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蚵仔木桶煲飯(5人分) 500元☆ナビ超オススメ☆
牡蠣エキスが詰まったスープでお米を炊き、牡蠣を豪快にのせたもの。底にはおこげちゃんもありますよ!もち米が混ぜられているかのようなもっちもちの食感に、牡蠣のぷりっぷりさが相まって、うまうま~☆
油蔥酥が旨味を引き出します!
※2人前からの注文も可能ですが、その場合は木桶ではありません。1人前100元で計算します
見て~!この牡蠣の量!!
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ぷりっぷりの牡蠣ちゃんです
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油條蚵 1人前120元茹でた牡蠣ににんにくがよく効いた自家製ソースを絡めたお料理。これは宴会などでも好まれるお料理で、それを小さくし、少人数でも食べられるようにしています。牡蠣のツルンとした食感が楽しく、ソースとダシをよく吸ったニラと相性抜群!
※写真は2人前です
鹽烤蚵 130元 ☆ナビオススメ☆
蒸し焼き!
塩蒸し焼きした牡蠣。砂糖、しょうゆ、麥芽、冰糖、料理酒、鰹節を6時間煮詰めて作る甘めの自家製タレを塩焼きした牡蠣にかけるとおいしさが倍増になるそうです。でもナビは何もつけずにパクリ。これだけで十分香り高く香ばしい!東石の牡蠣の実力を知るのには最高の調理法だと思います。
鮮味鮮蚵 120元
たまねぎ、葱、おろしにんにく、おろしショウガ、唐辛子の上に、新鮮でおおぶりの牡蠣が乗ったもの。台湾人の方は生牡蠣を食べる場合、消毒のためにわさびをつける習慣があるため、横に添えられています。しかし、たまねぎには消毒の役割があるので、ためねぎだけで十分だそうですよ~。スプーンに盛られているので、そのまま一口でお口へIN♪プリップリの牡蠣と葱やたまねぎのシャキッシャキの食感が楽しめます。ショウガとたまねぎが牡蠣とよく合い、牡蠣のおいしさをより高めています。
蚵仔煎 50元 ☆ナビオススメ☆
台湾を代表する牡蠣オムレツ。こちらのものは台北の2倍ほどの大きさで表面がカリっと焼かれていて香ばしい~!ケチャップ、酢、豆腐乳などで作った特性甜醬の上にはピーナッツパウダーを振りかけている点も、他ではあまり見かけません。そして…牡蠣の数が半端なく多い!!どこをかじっても牡蠣に当たってしまうほど♪ふふふ~
牡蠣好きなら台北からわざわざ足を運ぶ価値ありの牡蠣料理店「呉氏蚵捲」。牡蠣の新鮮さはもちろん、料理の腕にほれ込んでしまうはずです!
以上、新鮮牡蠣をたくさん食べて元気いっぱいになったナビがお届けしました。