ここへ来ると、皆童心に還るようです
こんにちは。台北ナビです。
台湾中部の彰化県にある台鉄「社頭」駅。
ごく普通の小さな駅なのですが、駅から歩くこと約10分。左側にまた駅?の様なものが見えてきました。ここが例の鉄っちゃんたちの聖地、というか鉄っちゃんなら必ず訪れなければいけない鉄道博物館、いえ、福井食堂なのです。
到着
福井食堂は、幸福と平安の間にあり、莒光特快という架空列車に乗って行きま~す。乗ったことがない方はぜひ一度乗ってみてください。
オーナーの陳朝強さんは、鉄道好きが高じて、建物まで乗り物にしてしまいました。陳さんの名刺も切符と同じ大きさと形。その切符を見ると、この食堂が幸福と平安の真ん中にあるということがわかります。
実は、店先の入口からして奇抜です。いきなり踏切で、電灯が左右交互に光っています。向かい側から来る車、もしここが何屋さんか知らない場合は、いったん停止してしまうでしょうね。
☆お店に向かって左側をまっすぐ行くと…そこも「駅」のようでした。
中に入って、またびっくり
電車の中に入ったみたい。うーん、この椅子はどう見ても古いタイプの区間車では?ナビはこのロングシートに座っちゃいます。今日集集線に乗ったんだけど、その時もこんなシートだったなとすぐ思い出しました。
3階へ
陳さんご家族はお爺様、お父様がともに台鉄で仕事をされていました。お爺様の世代は日本時代、だから蒸気機関車ですね。
その関係で、上階は鉄道博物館!マニア、いえ、少しでも鉄道に興味があるなら、時間を忘れてここで過ごしたくなるほどの、ここにしかない逸品の宝庫です。
常にビデオが見られます
骨董も多く
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日本時代の時計
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台鉄ロゴが見えますか?
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各地の駅弁、彰化の扇型車庫を模した記念の弁当箱
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蒸気機関車の音だけが入っているLP
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小物もたくさん飾ってあります
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台鉄お墨付き弁当
お持ち帰り用
陳さんご自身は、かつて高雄の日本料理店で働いていました。
なので、料理の腕は申し分なく、1階の壁に来店者たちが書いたしゃもじがたっくさんかかっているのですが、この中には台鉄職員のお名前を多数見かけます。聴くところによると、彼らもお休みを利用してここへ食べに来たり、上階をのぞいたり、陳さんとおしゃべりしに来たりするんだそうです。陳さんはいつもニコニコ、すべての人を温かく迎え入れてくれます。ここへ来ると、皆鉄道仲間。鉄道のことがあまりわからない、また何も知らずにいきなりここへ入ってしまったとしても、皆ここが好きになってしまいます。
皮はパリパリで、中はジューシーな旨味がつまっています
お店は夜19時まで。当日の食材を使い切ったら、もう閉店だそうです。
陳さんは、食事なしで博物館を見るだけでもいいよ~と言いますが、ここへ来るならぜひ食してほしいのは、雞腿飯(90元)!台湾には池上や関山などの台鉄以外の有名なお弁当も多いですが、そんな中、味も品質も安定し、売り切れ御免のお弁当はこちらです。
☆他にも排骨飯(70元)、蜜汁排骨飯(75元)など多種あります。
台湾中部でどこに行こうかと思案中の方、また、彰化駅で扇型車庫を見たいと思っている方、社頭は彰化から5番目の駅。すぐ着いちゃいます。
次回のご旅行プランに組み込んでみてくださいね。
以上、台北ナビがおとどけしました。