緑豆の殻がないのが緑豆蒜。こんなに可愛くておいしいって今まで知らなかった♪
2021年12月より新北市永和区の保平店にて営業を行っています。
下記の記事は以前の伊通店のものです。
こんにちは、台北ナビです。
台湾は亜熱帯の国なので、どこに行っても涼をとるための食べ物やさん、すなわち最大の「涼」になるかき氷店がそこかしこにあります。これらの店は夏はかき氷、冬はあったかいスイーツの店になるのが常。それぞれの個性を打ち出していますが、最近これは食べたことがなかった!というスイーツやさんに遭遇しました。
場所は、食事や買い物が楽しめる四平街の近くの巷子(路地までいかない細い道)。
食したナビ、場所的にこのちょっと奥まった感が気に入りました。あんまり知られてほしくないなあと思いつつ、でもぜひ多くの人に知ってもらわなければと感じ、今回紹介してしまいます。
緑豆???
今までナビがかき氷を食べに行き、トッピング3種選んでくださいと言われたら、選んでいたのは、紅豆(アズキ)、花生(煮込んだピーナッツ)、薏仁(ハト麦)。もし粉粿があったら、そのグニュグニュした食感に魅せられていることもあり、それも追加という感じでした。お店の方は、緑豆はどう?なんてたまに聞くことがあり、夏場になると「緑豆湯」を作ってデザートやおやつとして、冷蔵庫に冷やしておく台湾の家庭も多いんですが、たぶんその緑豆の殻の匂いや味があまり好きじゃなくて無意識に避けていたのです。
でもお菓子としていただく、緑豆糕はきれいな黄色で、なんて滑らかでおいしいんだろう、これぞ中華菓子の王様と感じていました。同じ緑豆という名前なのに何故もこう違うのか?今回ここ「綠豆蒜啥咪」に来てやっとその謎が解けました。
さて看板の「緑豆蒜」という名前も、「蒜頭」(ニンニクのこと)を連想させます。オーナーもお店の紹介パンプに「緑豆蒜」はニンニクじゃないわよ、とわざわざ書いていますが、この「緑豆蒜」というのが緑豆の殻をとった中身だけのもの。殻を剥いた緑豆は、砂糖水でゆっくりとろとろになるまで煮て作られ、煮込まれたものは黄色い小粒。見た目も可愛いですが、やさしい豆の味がとても美味。そして、緑豆糕はこの殻を剥いた緑豆から作られていたのでした。後日市場で豆類を販売しているところをのぞくと、そのままの緑豆と殻を剥いた緑豆の2種類がすでに分けて売られていました。
「緑豆蒜」は、オーナー出身の屏東県車城郷ではよく食べられているスイーツですが、台北で食べられるところはおそらくここかもう1軒あるかないか。南部の特色を打ち出したおいしいスイーツ店。お店のレパートリーは、その「緑豆蒜」だけじゃなくて、まだまだ他にもあるのです!
南部色満載のおいしいメニューたち
伝統緑豆蒜(温熱) トッピング2種 55元(小)~ナビが行ったときは、午後の配送時間帯。台湾の会社ではよくある午後のおやつタイムで、100個の準備中。常連の会社だそうで、やはり一度食べるとファンになっちゃうんですね~。伝統緑豆蒜は、冷たいのはなく、ややあったかいか熱いかの2種になります。
★台湾のかき氷はおいしいのですが、冷たいものを全く食べない人もいます。漢方の考えで、体を冷やすものは体質的によくない人もいて、その場合は夏場でも水などは冷えたのではなく、常温或いは白湯で飲んだりします。
台湾南部に萬丹というアズキの名産地がありますが、お店で使用しているのは、その萬丹の高雄9号という品種。女性が生理中に飲むと負担が軽くなると言われる紅豆湯、お店では漢方と一緒に2時間も煮込んだものを提供しています。団子入りもあって、特に冬場は大人気だそう。夏場は季節限定の紅豆牛奶冰(アズキミルクかき氷)があります。
自家製の甘醸小湯圓(甘酒団子スイーツ)もおすすめだそうですよ。