日本人兄妹が経営するマッサージ店!針灸師のキャリアを生かした丁寧で確かな技術が魅力です。
こんにちは、台北ナビです。
信義線の開通でますます便利になったMRT「大安」駅の近くに2014年11月、日本人兄妹が経営するマッサージ店「TO-KO style 東河足體所大安店」がオープンしました。本店は大阪の鍼灸整骨院で、こちらは海外初店舗!マッサージの本場台湾で開いたお店とは、いったいどんなお店なのでしょうか?
さあ、ワクワクしながら行ってみます♪
信義線と文湖線が乗り込むMRT「大安」駅からすぐ!
MRT「大安」駅を出たら信義路を台北101に向かってまっすぐ歩き、「百品烤肉」の看板が見えたら左折。すぐにブルーの看板が見えます。
お店は、信義線と文湖線の2線が乗り込むMRT「大安」駅から徒歩5分。近くにはハワードプラザホテルやパークタイペイホテル、富濠飯店などの大型ホテルがあり、繁華街の東区からも徒歩圏内です。台北101へと続く信義路沿いからもお店が見えるのでとても分かりやすく、迷うこともありません。
鍼灸と台湾式マッサージに共通する“ツボ”
本店「とうこう整骨院」は日本の書籍にも紹介されています。
冒頭でも触れたように、このお店の本店は大阪府東大阪市で10年間に渡って鍼灸整骨院を営む「とうこう整骨院」。大阪の鍼灸整骨院がなぜ、台湾でマッサージ店を開くことになったのかー。「TO-KO style 東河足體所大安店」の竹村百世店長に聞いてみました。
「TO-KO style 東河足體所大安店」の竹村百世店長。とても穏やかで、物腰の柔らかい方ですが、来台から5年弱で出店にこぎ着けたものすごい行動力の持ち主です!
百世店長は、兄の竹村東河(とうこう)さんが院長を勤める「とうこう整骨院」で7年間、針灸師として働いていました。鍼灸に加えて、なにかプラスαの技術を身につけたいと考えていたところ、台湾旅行で体験した台湾式マッサージの魅力に取り付かれます。その後、持ち前の探究心と行動力で台湾へ留学して台湾式マッサージを習得。「中国語はまったく分からない状態で来ましたが、鍼灸と台湾式マッサージのツボは基本的には同じ。目で見て、体で学びました」。
海外初店舗を実現!
さらに、それだけには留まりません。マッサージを通して出会った台湾人男性と結婚して女の子を出産。育児をしながらマッサージの勉強を続け、兄の鍼灸整骨院の海外店舗という形でこのお店を開いたのです。
百世店長は、日本国家資格針灸師、台湾伝統整復職業工会整復員、IAIM国際インファントマッサージ協会公認インストラクターの資格をもっています。 日本と台湾では針灸師の資格が異なるため、台湾では針治療ができませんが、そこで培った経験を生かしながら台湾式マッサージに取り組んでいます。
さっそく体験!
今回、ナビが体験したのは、Aコース。
①足つぼマッサージ40分
(足湯10分、足つぼマッサージ30分)
②全身マッサージ60分
足つぼマッサージ
本日のお茶「はちみつしょうが茶」を飲んで、ちょっと日本気分に浸りつつ、足湯を開始。ラベンダーの香りがするシーソルトが入ったお湯で、10分間足を温めます。百世店長の担当で、ゆっくり静かにマッサージが始まりました。老廃物を押し流すような気持ちいいマッサージにすっかりリラックスモード。しかし!!ちょっと余裕を見せていたら、押されたツボが“ツボ”過ぎて「痛、痛い~」と悶絶のナビ。
―腰や背中のツボが硬いですね。
―(ナビが痛がった)ぼうこうのツボは、腰が痛いのでそれが関係している可能性も。
―これは心臓のツボ。階段を登ったりしたときに息切れしますか?体力低下かも。
―むくみはないですね。
など多数。背筋をピンと伸ばして丁寧にマッサージしながら、ナビが痛がったツボや質問について的確に答えてくださりました。鍼灸師、台湾式マッサージ師として通算10年以上も人の体に携わる仕事を続け、体のことを知り尽くしている百世店長ならでは、と感じました。
全身マッサージ
足つぼマッサージが終わって足もとからポカポカしてきたところで、マッサージ歴5年の楊政雄さんに選手交代して全身マッサージがはじまります。
※通常、Aコースの足つぼマッサージと全身マッサージは同じマッサージ師が担当します
背中から始まったマッサージ、出だしからしっかりとした力強さでグーっと押していきます。「痛いので、ちょっと軽くして~」と懇願するナビに、「分かってるよ」と言いながらも「腰と背中の右側の筋がとても硬いね」とまったく手加減なしの楊さん。“うぅぅぅ”“ヒーッ”を何度繰り返したことか。。。
凝っている背中部分を中心に、黙々とマッサージを続けること60分。終わった後、硬くこわばっていた背中がほぐれ、ポカポカを通り越して暑くなりました。
ナビ、この取材の前日から頭痛とダラダラの鼻水(汚くてすみません....!)に苦しんでいたのですが、マッサージでデトックスして血行がよくなった証拠か、 頭のもやもやがふっと消えて大量の鼻水が出た後にすっきり快調になりました!!薬を飲まずに体の不調を治してくれる台湾式マッサージ、最高!そして2人のマッサージ師さんの腕に感激です!!
そしてマッサージをした後にやってくる揉み返し。その対策は「ストレッチして水をたくさん飲むこと」(百世店長)。これ、すごく効果ありましたのでみなさんもどうぞお試しを!
台湾と日本のよいところをミックスしたお店!
お店を開く前、百世店長は毎日2~3軒のマッサージ店をはしごして、ほかの店の内装や接客、技術をとにかく研究したそうです。そこで強く感じたのは「台湾と日本のよいところをミックスしたお店を作りたい」。だから、このお店には台湾スタイルと日本スタイルが混在しています。
環境とサービスは日本式
暗めの店内が多い台湾のマッサージ店ですが、このお店は壁も天井も白でホワイトで「気分を明るく元気に!」
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店長の旦那様は室内設計師。もちろん、このお店の設計も旦那様です❤更衣室もありますよ。
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名刺の敬称も「老師(先生という意味)」!
マッサージは台湾式マッサージは主に台湾式を取り入れ、ツボと経絡に沿って行います。お客様の症状に応じて、日本で学んだ指圧などの技術を取り入れることもあるそうです。
一方、スタッフの呼び方は日本式に「老師(日本語で“先生”)」で統一。(台湾のほとんどのマッサージ店でスタッフのことを番号で呼びます)。
スタッフ全員、ネームプレートをつけています。こんなマッサージ店、台湾で見たことないかも!?
そして、技術を盗まれることを恐れてマッサージ師同士は練習をしあわない習慣があるそうですが、ここは敢えて練習!空き時間があるときにはお互いに練習しあい、技術を高め合っているそうです。ほかにも本店の院長が来て、スタッフ向けに姿勢矯正の勉強会を開くなど、とても熱心なスタッフたちです。
「スタッフはいつか自分のお店を持ちたいという意識の高い人ばかり。みんなで高め合えるような明るいお店にしたい」と百世店長。その人柄が出ています。
針灸師のキャリアを生かした、丁寧で確かな技術が魅力の「TO-KO style 東河足體所大安店」。アクセス抜群で観光の途中に気軽に立ち寄れる場所なので、ぜひみなさんも!
以上、台北ナビでした。